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オーバーツーリズムの課題を「動線コントロール」で解消し、
地域流動性を生み出す体験共有型プラットフォーム「POSHA」

タビアン株式会社
代表取締役 難波和之

観光スポット情報を活用し、旅行者の動線をコントロールする

スマートなスタンプラリー体験をすべての場所に

─補助事業の成果である製品・サービス・技術等について教えてください。

弊社は、体験共有型プラットフォーム「POSHA」(ポシャ)システムを開発しました。

これは、観光業の完全回復に伴い顕在化した「混雑による観光体験満足度低下(オーバーツーリズム)」という課題を技術で解決するプラットフォームです。幅広い観光スポット情報を活用し、旅行者の動線を効率的にコントロールする機能を核とした、革新的なシステムです。

受託開発で培った豊富な技術力をもとに、自社プロダクトとして開発しました。単なる混雑回避に留まらず、多様な観光スポットの魅力を発信し、旅行者同士の体験共有を促進することで、観光業界全体の発展に貢献します。

「POSHA」は、観光スポットの情報と写真を旅行者に提供するスマートフォンアプリです。

アプリ内のカメラ機能で観光スポットを撮影していただくと、システムが写真との一致を確認し、ミッションがクリアとなります。スタンプラリーのようにスタンプが付与される仕組みです。

また、写真を撮ると「次はこの場所へ」と、連続的に観光スポットの組み合わせを提案します(弊社ではこれを「ストーリー」と呼んでいます)。これにより、旅行者へ意図的な動線設計と周遊を促し、今空いている観光スポットへとご案内することもできます。

ものづくり補助金は、「POSHA」の開発に活用させていただきました。

─それは世の中にどう役に立つとお考えですか?

観光地では有名な場所に旅行者が集中し、オーバーツーリズムが発生しています。「POSHA」を利用することで、一か所に旅行者が過度に集中することを避け、かつ、周辺の様々な場所を楽しく探しながら移動していただくことによって、オーバーツーリズムを解消に導きます。

また、旅の面白さは、観光ガイドブックに載っている場所だけでなく、地域の人しか知らないスポットや、思いがけない場所を知り、生の現地情報と触れ合うことで倍増すると考えています。

目的地があって旅行に行くのはもちろん、「POSHA」を通して地域の多様な魅力に気づき、「やはり行ってよかった」と感じる、深い思い出作りをサポートします。

スタンプラリーのように街巡りができる

─競合と比べて優位性は何でしょうか?

観光地を盛り上げる仕組みとして一般的なのは、デジタルスタンプラリーなどです。

「POSHA」は、特定のイベントのためだけに場を盛り上げるのではなく、ユーザーの日常に紐づき、能動的な目的地探しの一環としてご活用いただきたいと考えています。

スタンプラリー自体は観光資産のある地域だけを巡る性格が強いと考えられますが、対して「POSHA」は、「休日をどこで過ごそうかな」と悩んでいる人たちに向けて、「こういう楽しいことが提案されているからあそこに実際に行ってみよう」と思わせる、宝探しのような謎解き的な体験、ミッションを提供できるところが優位性です。

また、大人だけでなく子どもでもカジュアルに遊べるような操作性の高さを重要視しています。

観光協会様や観光地で活躍されている企業様と

─どのような使用シーンをお考えですか?

オーバーツーリズムに悩んでいらっしゃる観光地様にご利用いただきたいと考えています。

具体的な使用シーンとしては、人が集まった有名観光スポットを起点に、周囲の観光地を巡っていただく観光ルート(ストーリー)を提案します。そのことで、有名スポットに人が集まりすぎる状態を解消し、観光地に流動性が生まれます。

他にも、例えば飲食店様にご協力いただけると、その飲食店様での消費を誘導することも可能です。同様に商業施設様、商店街様ならば、エリア内の回遊を促し、知られていない奥の方にあるお店を知っていただくことも可能となります。

─どのような場所・人に使ってもらいたいとお考えですか?

地域の観光を盛り上げていきたいと考えていらっしゃる観光協会様やDMO(観光地域づくり法人)様にまず使っていただきたいと考えています。

また、前述の通り、飲食店様、商業施設様、商店街様と連携することで、施設やエリア内での回遊促進や消費誘導が可能となります。さらに、「POSHA」を活用してのマーケティングも可能です。

一方「POSHA」にはまだ、人を動かす力や観光地まで人を連れて行く力は備わっていないため、京都や奈良など、ある程度人が集まる力がある観光地が、まずは望ましいと考えています。

─どのようなバイヤーとマッチングしたいですか?

観光協会様や観光地で活躍されている企業様とマッチングできればと考えています。

具体的な企業としては、観光協会様、DMO様、交通インフラ企業様(鉄道・バス)、地域消費を促したい商業施設運営企業様などです。

そのような方々に、「POSHA」をトライアルで使っていただき、事例を作っていくのが理想です。

─今後の展望を教えてください。

現在、弊社のオフィスがある東京・渋谷を中心に、東京都内で「POSHA」のベータ版のテストを実施しています。今の所、ユーザーを限定的にして使い勝手を確かめている段階です。

将来的には都心にお住まいの方たちが、観光地に移動する動機づけになるプラットフォームにしていきたいと考えています。

「POSHA」ではコンテンツの豊かさが非常に重要です。

ただ、コンテンツが集まるのは時間が掛かります。様々な地域で観光などに取り組んでいらっしゃる方たちとタッグを組んで、一緒にコンテンツを育てていくことができればと思っています。

技術の力を使って、旅行をより深みのあるものにしたい

オフィスとメンバー

─御社の概要や特徴、事業内容を教えてください。

弊社は2015年に設立した、スタートアップ様や企業の新規事業室の方々に向け、新しい事業のシステム開発を提供している会社です。

新規事業領域には新規事業ならではのシステム開発の仕方、課題解決の方法があります。弊社は、新規事業領域に特化したシステム開発を提供しています。私自身が過去新規事業でのシステム開発を経験してきた知識を用いて、多くの会社様をご支援差し上げています。

また、開発駆け込み寺というサービスも展開しています。これは、ソフトウェア開発にお困りの方に、文字通り最後の駆け込み寺として駆け込んでいただき、手取り足取りお助けするというサービスです。

代表

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

私自身もともと、旅やキャンプが大好きであることから、技術の力を使って、旅行をより深みのあるものにしたいという強い思いがありました。弊社の社名「タビアン」の由来も、「旅を案内する」という言葉をもじったものでもあります。

最初、旅行者と旅行案内をする人のマッチングサービスを手掛けていましたが、あまり広がらず、苦労しました。

そこから方針を変え、皆さんに写真を撮っていただくという行為を通して、地域と観光スポットとのつながりを作っていただくという発想で、このサービスに帰着しました。その背景には、観光地を見るだけでなく、映える場所で写真を撮ることや、むしろ写真を撮るために観光地に行く人も増えている、という逆転めいた潮流があります。

その場所に行き、写真を撮った人とのコミュニティ機能、それは例えばSNSのように、同じ場所に来て同じように写真を撮っていた人たちが、プラットフォームを通して写真を見ることができるという横のつながりを作りたいと考えました。

加えて、タイムアタックで誰が一番早く回れるかを競っていただくなど、ゲーム的要素を加えた旅を楽しむ新しい提案をしています。

ぜひ弊社の「POSHA」に共鳴いただき、コンテンツを提供してくださる会社様や観光協会様などとご一緒にお仕事ができる機会があると大変嬉しく思っています。

出展情報

Data

出展物の業種
情報・DX
補助事業実施年度
令和元年度
補助事業計画名
オーバーツーリズム対策の切り札!「体験共有型プラットフォーム」の開発

企業プロフィール

Profile

社名
タビアン株式会社
創業年月
2015年7月
代表者
難波 和之
本社所在地
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町16-13 桜丘フロントIIビル4階
TEL/FAX
03-6822-4822
ホームページ
https://tabian.co.jp/
資本金
220万円
従業員数
8名
取扱製品
「POSHA」(ポシャ)、「開発駆け込み寺」

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TEL
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E-mail
jimukyoku@shin-monodukuri-shin-service.jp

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