弊社では、「警備誘導ロボット」を開発しました。
この、「警備誘導ロボット」は、ミリ波レーダで30メートル先の車両や人を自動で感知することが可能です。ステレオカメラで位置を確認し、対象に合わせて適宜、誘導指示を自動で表示させることができます。センサ性能やカメラの機能により、早い段階で通行人を察知でき、道幅の狭い場所でも使用できることから、警備の効率が向上できます。
自動車や自転車、人を把握し、電光表示板と音声とアームで自動車を先に誘導し、すぐに切り替えて人を誘導する。また、次に自動車が来ると自動車の誘導に変える。そのようなことができますし、人には「明るい歩道をお通りください」とか、「歩道が狭くなっていますので、気をつけてお通りください」などとアナウンスすることができます。操作は自動でも遠隔でもできます。また、録画することも可能です。
ものづくり補助金は「警備誘導ロボット」の開発に活用しました。
あえて、人型にはしていません。誘導掲示板を人間と思ったために事故が起こることもあるからです。
「警備誘導ロボット」は警備員の補助となるので、警備員は余裕ができ、夏場の暑い時は陰に入ることや、交代での休憩が多く取れるようになります。そのため、熱中症対策に役立ちます。
また、人間が立ち入るのは困難になった災害現場や、家畜や鳥の伝染病の周辺、発症場所などの警備に活用することができるため、人間が危険な作業をしなくともよくなります。
誘導掲示板には、人型や手だけが動いて誘導するようなもの、プログラムで作動するものまで、たくさんありますが、車両や人を自動で感知するようなものはありません。
また、「警備誘導ロボット」は特許も取っていることから、この分野では先端を行っていると自負しています。
繰り返しになりますが、道路工事や建設工事の現場。また、災害現場、人が立ち入れない場所などです。
依頼によってカスタマイズすることも考えられます。
危険な場所や地域での活用が、「警備誘導ロボット」には向いていると思います。また、2025年の日本国際博覧会 大阪・関西万博でも使えると思います。
同業の警備会社とマッチングしたいと考えています。警備会社はどこも、雇用で困っています。「警備誘導ロボット」があれば、少ない警備員でも現場を回すことができます。警備会社に依頼する企業の理解が必要ですが、依頼する企業も、人身事や労災面などでプラスになると思います。
直接、建設会社にリースをする、という方法もありますが、それでは警備会社にメリットがなくなってしまいます。同業者を盛り上げたいと考えています。
遠隔地から操作でき、録画ができるので、防犯用途にも使えると思います。すると、警察にも協力ができると考えています。また、使い方によっては道路の調査、自動車や人の数をカウントする調査にも応用できると思います。
現在の機種は、撮影はしますが、通信には対応していません。今、開発しているタイプは、通信に対応させています。しかも小型で、軽量です。1/3の重量になりました。
現在、バッテリーと太陽光発電と悪天候の場合は発電機を使って動かしています。バッテリーで4~5時間くらい稼働できます。今後、バッテリーも小型化され、電気の容量も増えれば、活用範囲も広がると期待をしています。
弊社は平成10年に設立した警備会社です。本社は兵庫県姫路市ですが、支社が沖縄にあります。依頼元は建設会社さんが中心です。また、沖縄支社は基地や基地周辺の建設会社、電力会社が中心となっています。
業務内容は、交通誘導警備やイベント警備、海上警備、そして、交通誘導装置の開発・販売です。また、従業員は80名で、多くの有資格者が勤務しています。
私が警備業界に身を置いたのは、会社を設立してからです。「警備会社は面白そうだ」という軽い気持ちで始めました。そして、会社を設立して数か月して、「これはロボットを活用した方がいい」と思うようになりました。
警備業界に長くいたとしたら、ロボットの発想にならなかったかもしれません。経験が少ないからこそ、ロボットという発想になったのだと思います。
しかし、当時、ロボットを作ると言うと、ロボットに仕事を奪われる。自分で自分の首を絞めるようなものだと言われ、ロボットは受け入れられませんでした。それが、ようやくロボットの時代がやって来ました。
警備が難しいところは、安全が当たり前のことです。安全にする努力は、あまり評価されません。それでいて、何かあると警備が批判されます。それが嫌で辞める人もいます。少しでも警備員の仕事を軽減し、若い人が集まってくるような仕事に変えていくべきだと考えています。
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