
薪Lab.さいとうは、長野県北佐久郡御代田町で薪の製造、加工、販売を手掛けており、御代田町や軽井沢の個人ユーザー並びに法人にリーズナブルな価格で提供しています。
ものづくり補助金を活用し、北欧・フィンランド製のウッドプロセッサー(薪割り機)を購入しました。このことで、今までリーズナブルな価格で提供して参りましたが、諸物価高騰の折、引き続き価格を抑えて販売することができるようになりました。
日本製のウッドプロセッサーもありますが、フィンランド製のものは大型で、処理スピードが早いというメリットがあります。原木を機械に乗せるだけで、後は自動で加工でき、複雑な操作の必要もなく、簡単です。
使用していて疲れるということがなくなりましたし、腰をかがめる機会が極めて少なくなりました。
従来、軽トラック1台当たりの薪の製造を、4時間ぐらいかけて作業していたのですが、現在は1時間程度で終わっています。
薪を燃料とした生活は、人間社会と自然との共存の原点に戻れます。また、薪は、樹木を伐採して得られるローコストの燃料です。オーストリアのように、伐採した原木と同等の植林をすれば、資源としての森林が維持できます。樹木が二酸化炭素を吸収するため、薪ストーブから出る煙に含まれる二酸化炭素の排出の心配も要りません。
今、薪の需要は増えています。何故なら、薪ストーブの生活をされる世帯が激増しているからです。
御代田町や軽井沢に別荘を持っていらっしゃる方の多くは、東京、神奈川にお住まいの方です。新型コロナウイルス感染症が蔓延していた頃、皆さん、長野県に避難してきました。通常、年に3~4回しかいらっしゃらなかった方が、毎日、生活するようになったため、薪の需要が一気に高まりました。コロナが治まった今も、そのまま定住されている方は多くいらっしゃいます。
又、長野県御代田町は移住者ランキングで上位にあります。移住されてこられる方は薪ストーブを好まれます。しかし、ご自分で原木を仕入れ、チェーンソーで切って薪にして薪棚に並べるのは簡単ではありません。出来上がった薪を欲しい方々に、薪Lab.さいとうは薪を提供しています。
エネルギーの競合という観点では、エネルギー高騰の中、コスト的に一番安いのが、薪です。競合他社との比較では、コスト的には最安値ゾーンであると思われます。品質的には、乾燥した即戦力の薪を中心に販売していると自負しています。
個人のお客様に対し、会員制で運営し、シーズン中の品切れの可能性を最大限極小化しています。
今、薪が手に入らないという問題が起きています。薪の製造を専門とする会社はありますが、ほとんどの会社は本業の片手間に薪を作っています。コロナが治まったことで本業が忙しくなり、薪が作れなくなった、又、個人で薪の製造を行っていたが、高齢になったために辞められた、というのが理由です。
薪は特に冬場、暖を取るのに必要不可欠なものです。安定供給されなければ生活に支障が出ます。
私も薪ストーブの生活をしていますが、いつ頼んでも在庫があり、すぐに使えるという安心感が大切です。
ものづくり補助金で購入したウッドプロセッサー(薪割り機)を導入したことで、薪を安定的に提供出来る体制が整いました。
この様な、ウッドプロセッサーを導入した個人事業主は、全国でも数少ないと思っています。

長野県は全国一薪の需要が多い地域です。
今、日本全国で様々な災害が起きていますが、長野県でも台風や竜巻、突風によって倒木し、停電することがあります。電気をベースとした生活をされている方は生活が全て失われてしまいます。しかし、薪ストーブがあるとお湯が沸かせ、料理が作れ、もちろん暖が取れる。緊急時の暖房器具としても重宝されています。そのため、薪棚に薪を満載にしておくことで安心感を得ようとされます。
また、浅間山という活火山があります。「噴火した際、薪ストーブがあると安心だから」とおっしゃる方は沢山いらっしゃいます。万が一の際の為に、常日頃から薪棚を満杯にされるお客さんが増えています。
NOT A HOTEL様という、分譲高級別荘を展開する、今、最も注目されている企業があります。
その、NOT A HOTEL様が群馬・みなかみの山頂に7拠点目となる、「NOT A HOTEL MINAKAMI TOJI」をオープンさせました。ここでは、レストランの厨房器具に薪を使って調理しお客様に料理を提供しています。
薪を使った料理は美味しいと好評だそうです。同様に、法人のリゾートホテルやリゾート別荘での薪ストーブ、サウナ、囲炉裏での薪や焚き付け使用、レストランの薪厨房器具での燃料として薪を使って頂きたいと思っています。
薪ストーブおよび、薪の厨房機器の導入を検討されているホテル関係、あるいはペンション、リゾート。そういった企業様とお話ができればと思っています。
また、今、長野県の阿部守一知事と御代田町の小園拓志町長の二人が、長野県への移住者の旗を大きく振っていらっしゃいます。今回、ブースの出展において、御代田町の紹介と移住の促進のお手伝いをさせて頂きたいと考えています。
私は石川県の出身です。能登半島地震で発生した流木や倒木を仕入れて、薪等に加工して販売することを計画しています。仕入れの一部金額を現地に還元することで、復興に貢献すると同時に、ふるさと納税にエントリーして全国に発信する。震災の風化を極力防ぎ、被災地の元気の源となりたいと考えています。
実は、この計画に着手しようとしたところ、ストップしています。というのは、石川県ではトラックや重機が全国から集められており、復興の工事が行われていますが、そのため、原木を長野県まで運ぶトラックの手配ができないからです。来年に向けて、今、再出発の準備をしています。

私は横浜に住み、36年間企業に勤めていました。
2012年、長野県北佐久郡御代田町に、セカンドハウスのログハウスを建て、冬場、月に2度ぐらいのペースで薪ストーブの生活を楽しんでいました。
薪ストーブは、輻射熱が出るのですが、これが体にとって良く、体も心も元気になることを感じました。この生活を続けようと思い、早期退社し移住しました。
そして、2019年の12月に薪Lab.さいとうをスタートさせました。
薪Lab.さいとうをスタートさせたからには、本気でやらないといけないと思いました。幸いなことにお客さんは増え、忙しくはなったのですが、生産能力が追いつかなくなりました。撤退するか、大きな機械を導入してさらに拡大するかの選択に迫られました。ものづくり補助金の申請が通ったことで、事業拡大に努力しています。(2025年度売上見込み前年比140%)
薪ストーブの魅力のひとつは、暖かさです。電気や灯油の暖かさではなく、輻射熱を含めて、人間あるいはペットに対してプラスの影響が多いと思います。さらに、薪ストーブのある生活によって、家族の関係性も良くなると思っています。実際、移住してきた方々は、家族全員、ペットも含めて、朗らかで、とても活動的に生活されています。

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