食品・農産物鮮度保持装置
エアー・リバイブ(Air・Revive)を開発

株式会社浜松パルス(静岡県・浜松市)
企画開発室 室長 近藤正人

農産物の貯蔵日数を伸ばし、貯蔵みかんの腐敗率を10%以上軽減

エアー・リバイブ(Air・Revive)

─補助事業の成果である製品・サービス・技術等について教えてください。

弊社では構造設計と可視光型の光触媒を採用し、反応率を限界まで向上させることに成功しました。

この圧倒的パフォーマンスで従来では得られなかった高い除菌・消臭を実現します。この可視光型光触媒を活用して、食品・農産物鮮度保持装置 「エアー・リバイブ(Air・Revive)」を開発しました。これは、農産物食品の貯蔵で課題になっている病原菌やカビ菌、また植物の追熟をするエチレンガスを抑制することで、鮮度を保持し農産物の貯蔵日数を伸ばしていく装置です。

ものづくり補助金を活用することで電子機器や検査装置を導入することができました。それらによって「エアー・リバイブ」を開発することができました。

みかんの貯蔵

─それは世の中にどう役に立つとお考えですか?

例えばみかんは通常、12月下旬頃から3月頃に収穫されます。その後、ハウスみかんが5月頃から9月頃まで市場に出回ります。3月頃から5月頃までは端境期となり、値が上がります。そこに貯蔵したみかんを出荷すると利益がでるため、多くのみかん生産者がその手法を取り入れています。

弊社がある浜松には「三ケ日みかん」というブランドがあります。その三ケ日みかんの生産者さんも、みかんを3か月くらい貯蔵して出荷しています。しかし、ただ貯蔵するのではカビが生えたり腐敗したりするという問題があります。それによって廃棄しなければいけないみかんが10~15%あり、そこに悩みを抱えていました。その悩みを解決するのが「エアー・リバイブ」です。みかん貯蔵庫で「エアー・リバイブ」を稼働させると腐敗率が10%以上改善するという結果が出ました(静岡県静岡市清水区にて実証試験結果)。

この結果に我々も驚いたので、静岡県立農林環境専門職大学に、鮮度を保ち腐敗しないメカニズムの調査を委託しました。展示会ではそのエビデンスを公開できればと考えています。

─競合と比べて優位性は何でしょうか?

光触媒を活用した製品は数多くあります。効果が高いと口で説明しても意味はありません。弊社の腐敗率を10%以上改善できたという結果を示し、エビデンスを公開することで納得していただきたいと考えています。

生産者さん、食品関係とマッチングしたい

ビニールハウスでの作業

─どのような使用シーンをお考えですか?

生産者さんに活用していただきたいと考えています。先ほどのみかんの場合、長期貯蔵することで酸味が抜け糖度が増し美味しくなります。そして、端境期に出荷することでキロ単価が上がります。本装置を使用し腐敗率を改善することで、例えば約4トンの貯蔵庫では22万円も利益が上がりました(キロ単価:500円で算出)。

また、腐ったものは廃棄しなければなりません。フードロス、SDGsとしても貢献できますし、廃棄のためにかかる費用や損失を削減できます。

あと、生産者さんは貯蔵臭の改善や作業環境の改善を求めています。「エアー・リバイブ」は有機物を分解するので、有機化合物の農薬も分解します。設置することで空気もきれいになり、フレッシュな環境で作業ができます。もちろん、身体にも良いことです。

運用には定期的なメンテナンスは必要ですが、水洗いするだけなのでとても簡単です。フィルターは半永久的に使えるので、買い替えるコストはかかりません。

─どのような場所・人に使ってもらいたいとお考えですか?

生産者さんの作業所や貯蔵庫はもちろんのこと、食品関係の工場でも使うことができます。パンやお餅など、直ぐにカビが生えてしまう食品でも効果的です。

お餅を生産する際、お餅を作りパッケージングする間に「エアー・リバイブ」を使うとパッケージングした後のカビを抑制します。滅菌パッケージをすることで流通後もカビを生やし難くする。並びに、腐らせ難くすることが可能です。

輸入物では防腐剤を使って腐らせないようにしますが、それは付いた菌を殺すためにします。しかし、「エアー・リバイブ」だと菌がない状態で出荷することができるため、パッケージングしている間は腐ることを防げます。つまり、身体に悪影響のあるものを使わなくとも良いということです。

実際、生産者さんでは人が立ち入れないくらいのオゾン濃度で貯蔵庫を作っていることがあります。本光触媒は、オゾンの1.5倍の分解エネルギーを持っています。オゾンの効果に劣らず、しかも安心安全なものを提供したいと考えています。

─どのようなバイヤーとマッチングしたいですか?

やはり、生産者さんとマッチングしたいと考えています。生産者さんから困っていると聞いたのが「エアー・リバイブ」を開発することになったスタートです。解決策の一つとしてご紹介したいと思います。また、JAさんは生産者さんとつながっているので、協力いただけると助かります。

鮮度を保つ、という意味では食品関係、流通過程、もしくは小売り、例えばスーパーのバックヤードでも活用していただけるとイメージしています。

─今後の展望を教えてください。

バージョンアップを常に考えており、日々、研究を続けています。「エアー・リバイブ」は性能的に効果の高いものだと自負していますが、新しい機能を組み込み、今年から来年にかけて実証実験を行いたいと考えています。

生産者さんの悩みを解決したい

─御社の概要や特徴、事業内容を教えてください。

弊社は1964年に創業しました。プリント基板実装組立製造や製品組立製造、LEDフィルム基板関連製品などを扱っています。浜松には楽器メーカーが多いことから、電子楽器で有名なローランドが主力の取引先です。その他、ローランド ディー.ジー.やヤマハ発動機など、さまざまな企業と取引があります。

受託生産が中心なのですが、自社製品を作りたいという事案がありました。「エアー・リバイブ」もその一環の取り組みです。

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

弊社の成り立ちから考えると、「エアー・リバイブ」は異質なものです。静岡県農林技術研究所果樹研究センターと共同でものづくり補助金を活用し、青色LED光照射によるみかんの貯蔵技術向上に取り組んだことが、本事業の原点です。そこから生産者さんとつながり、生産者さんが貯蔵で悩んでいるという話を聞いたことで解決できないかと考えていたところに、光触媒に出会いました。いろいろと実験を繰り返す中で「これはいけるかもしれない」となりました。

農作物は出荷にあわせて収穫するのではなく、採れたものを出荷しています。需要と供給がかみ合っているわけではありません。生産者さんはそこに悩みを持っています。最も良いのは価格が高い所で出荷することです。出荷が1か月でも伸ばすことができたら全然違うと生産者さんは嘆いていました。そういったところに貢献できる技術だと思います。

出展情報

Data

出展物の業種
農林水産・食品
補助事業実施年度
平成29年度
補助事業計画名
可視光型光触媒による食品・農産物鮮度保持装置 エアー・リバイブ(Air・Revive)

企業プロフィール

Profile

社名
株式会社浜松パルス
創業年月
1964年6月
代表者
鈴木康之
本社所在地
〒431-2103 静岡県浜松市北区新都田4-2-1
TEL/FAX
053-428-8680/053-428-8681
ホームページ
http://www.h-pulse.co.jp/
資本金
1,000万円
従業員数
120名
取扱製品
電子機器組立

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