射出成形機のAI化及び検査・加工の
ロボット化による次世代成形の構築

有限会社馬場プラスチック
代表取締役 馬場国博

高度な射出成形機や多関節ロボットで生産工程の高度化を加速

折り鶴チャーム

─補助事業の成果である製品・サービス・技術等について教えてください。

弊社は、ものづくり補助金を活用させて頂き、射出成形機のAI化及び検査・加工のロボット化による次世代成形の構築に取り組みました。

ボトルネックになっていたのは、インサート成形※1において、人の手がかかることでした。人の時間も奪われ、かつ生産性も上がらなかったという課題を、次世代成形を構築したことで、生産性も上がり、コストの削減も実現できました。また、ロボットにAIを絡めることにより、同時に検査も可能となり、効率も向上しています。

今後、新たに導入した高度な射出成形機や多関節ロボットを活用することで、生産工程の高度化を加速させて行きます。また、精密かつ効率的な成形技術により、廃材を高品質な製品へと昇華させる取り組みを行っています。

あと、弊社では、自動車部品製造で生じる端材を再利用し、環境配慮と日本文化を融合させた「折り鶴チャーム」を自社開発しています。この商品は、立体的なフォルムの折り鶴をアクセサリーとして表現したもので、金属のような高級感ある光沢やポップなカラーに彩られたスタイリッシュなアクセサリーとなっております。なお、第15回ひろしまグッドデザイン賞プロダクト部門奨励賞を受賞しました。

今後、次世代成形を活用し、自社製品を増やして行く考えです。

※1インサート成形:プラスチック射出成形における成形方法の一つ。インサート品(金属など)と樹脂が一体となった成形品を作り出す成形方法。

─それは世の中にどう役に立つとお考えですか?

インサート成型は、プラスチックを成形する手法なのですが、プラスチックに鉄やガラスを埋め込むなど、一歩先の部品を作れる、付加価値の高い製品が作れるようになりました。このような付加価値の高い製品は消費者から求められています。また、従来では出来なかったことが可能になったことで、より多くの会社様の課題を解決できるようになりました。

パーツ

─競合と比べて優位性は何でしょうか?

中堅の中でも大きい会社さんならインサート成型はできると思いますが、弊社のような規模で、ロボットを導入して、インサート成型ができる会社は多くはありません。そこは競合性優位だと思っています。

また、プラスチック材料と言ってもガラスが含まれていたり、木が含まれていたりと、様々な材料があります。弊社は、基本的に、どのようなプラスチック材料でも加工が可能です。何でも対応でき、インサート成型ができるのは強みだと考えています。

販売して頂けるお店や代理店、ノベルティとして

パーツ

─どのような使用シーンをお考えですか?

次世代成形の構築を図ったことで、多くの企業様のインサート成型にお答えすることができるようになりました。

弊社はピーク材も※2扱えるので、ピークという、最強のプラスチックを活かした医療関係での使用も可能です。

※2ピーク材:高機能熱可塑性樹脂(スーパーエンプラ)の一種。耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、機械的強度に非常に優れ、金属の代替材料としても使用される。主に自動車、半導体製造装置、医療機器などの幅広い分野で利用されている。

─どのような場所・人に使ってもらいたいとお考えですか?

幅広いお客様に弊社の技術を活用して頂ければと考えております。

─どのようなバイヤーとマッチングしたいですか?

「折り鶴チャーム」を取り扱って頂ける会社様とマッチングできればと考えています。また、今後も自社商品を増やして行く考えなので、販売して頂けるお店様や代理店様、ノベルティとして採用して頂ける企業様、デザイナー様ともお話ができればと思っています。

─今後の展望を教えてください。

現在の弊社の事業を成長させると共に、「折り鶴チャーム」をもっと知って頂きたいと思っています。

従来のBtoBだけでなくBtoCを広げて行く、自社製品を増やす計画です。海外の方をターゲットに、ECサイトで販売する取り組みに今、取り掛かっています。

今までの実績と、蓄えた技術を生かし事業を拡大

本社外観

─御社の概要や特徴、事業内容を教えてください。

弊社は、昭和45年の創業のプラスチック射出成形及び加工をおこなう会社です。小型の精密部品からエンプラといった成形品まで、幅広い分野での成形技術を磨き上げてきました。

高品質な製品を提供するための徹底的な品質管理、そしてお客様の要望を迅速に、正確に、そして安定して満たすことを我々の原点としています。

私の祖父が創業者で、私は三代目になります。「折り鶴チャーム」を開発したのは二代目です。

私は三代目として、今以上にビジネスの幅を広げて行こうとしています。今までの実績と、蓄えた技術を生かしながら事業拡大することを考えています。

機械

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

製造業の下請けは、利益率を考えても厳しいところがあります。製造業はイニシャルコストがかかるビジネスなので、利益が取れるところは取り、削れるところは削って行く思いで事業に取り組んでいます。また、13名の従業員は多くはありません。やはり、射出成形機のAI化及び検査・加工をロボット化して生産性を上げることは必須でした。

自社製品の「折り鶴チャーム」が鶴なのは、鶴が平和のシンボルだからです。

今、インバウンドで訪日される外国人の方が多くいらっしゃいます。そんな方々に、日本の伝統的な折り鶴をかたどった「折り鶴チャーム」は好評です。

「折り鶴チャーム」は、広島平和記念資料館や平和記念公園、ひろしま美術館、広島県立美術館など、広島の様々な店舗さんに置いて頂いています。多分、広島にいれば目にすることはある商品だと思います。

出展情報

Data

出展物の業種
製造・加工テクノロジー
補助事業実施年度
平成30年度
補助事業計画名
射出成形機のAI化及び検査・加工のロボット化による次世代成形の構築

企業プロフィール

Profile

社名
有限会社馬場プラスチック
創業年月
1989年1月
代表者
馬場 国博
本社所在地
〒739-2311 広島県東広島市豊栄町乃美2580-2
TEL/FAX
ホームページ
https://b-pla.co.jp/
資本金
300万円
従業員数
13名
取扱製品
プラスチック射出成形及び加工

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