自動航行技術とAI技術を活用した
社会インフラ点検システムの構築

株式会社東北ドローン(宮城県・仙台市)
代表取締役 桐生俊輔

やがてドローンは自動航行が普通になる

ドローンでの作業

─補助事業の成果である製品・サービス・技術等について教えてください。

弊社では自動航行技術とAI技術を活用した社会インフラ点検システムの構築に取り組んでいます。

社会インフラと呼ばれる鉄塔や火力発電所、風力発電、橋等では必ず点検が必要となります。現在、点検作業の多くは人が手動で行っていますが、今後はドローンによる点検に期待が寄せられています。

そのドローンも今は人が操縦していますが、やがて自動航行が普通になります。そのため、自動航行技術の研究と、AI技術を活用した社会インフラ点検システムの構築が重要と考えています。

ものづくり補助金を活用し、ドローン本体と、そのドローンに搭載するインフラ点検用のカメラを購入しました。もちろん、弊社にドローンはありましたが、インフラ点検用のカメラが大型なので、それが乗るドローンは限られており、カメラに合わせて新たなドローンが必要でした。

─それは世の中にどう役に立つとお考えですか?

弊社は人のためのテクノロジーという考え方を持っています。

今は社会インフラの点検を人が行っていますが、それをドローンで行うことができます。とはいえ、人がやっていた仕事をドローンが奪うわけではありません。社会インフラの点検には苦労が伴います。例えば橋も都市部にあるのならまだ良いのですが、山岳部にある橋だと危険な行為をしなければいけないこともあります。点検中に事故が起こることもあります。そうした負担を軽減するのが目的です。

点検の現場でも高齢化が進んでいます。また、労働人口も減少しています。点検作業は辛い仕事なため、若者もやりたがりません。ドローンのようなテクノロジーを活用することで安全で楽に点検作業ができるような世の中になればと考えています。ドローンやAIは道具です。新しい道具を上手く活用して高齢化や労働力不足といった社会課題にも貢献したいと考えています。

作業

─競合と比べて優位性は何でしょうか?

弊社はドローンのことは分かりますが、どのような着眼点で点検すれば良いのかは、正直分かりません。点検の現場に同行し、実際に点検をされる方と一緒になって働くことで、プロの点検作業員さんの知見を得られることができます。逆に作業員さんもこのようにドローンを使えばいいと知見を得ることができます。お互いwinwinな関係で事業に取り組んでいるのが、他社とは違うところだと考えています。

また、徹底的にテクノロジーを社会実装することにこだわっています。社会インフラ点検システムの構築というテーマはまだ、研究中ですが、行っている点検作業は研究開発も兼ねており、常にブラシュアップした方法で点検を行っています。

社会インフラの課題に取組む仲間をつくりたい

─どのような使用シーンをお考えですか?

社会インフラの点検での使用というよりも、点検の現場で苦労されている方々のその苦労を軽減することが目的です。また、点検だけでなく、例えば山岳救助、遭難救助で働いている方々の苦労も軽減することができます。弊社でも同行させていただいたことがあるのですが、遭難された方が見つかるまで捜索をされています。その救助をされる方が滑落して怪我をするといった二次災害も起こります。そのよう現場でドローンを上手く活用できればと考えています。人海戦術に頼って来たことは多くあります。そこにドローンやテクノロジーを活用することで効果を上げることが可能になります。

─どのような場所・人に使ってもらいたいとお考えですか?

過去に起こった事例としては、鉄塔の点検や橋の点検などがあります。お客様は東北に限らず、日本全国です。わざわざ東北の会社に依頼するというのは、弊社に実績があるからだと自負しています。そのため、ドローンを使った撮影作業の依頼は多くなっています。また、上手くドローンを活用するためのコンサルティングや、解析調査も請け負っています。

あと、ドローンを扱うには認定資格が必要のため、ドローンに参入したいという方々のためにスクール事業も行っています。

─どのようなバイヤーとマッチングしたいですか?

どこかの企業とマッチングしたいというより、仲間づくりをしたいと考えています。ドローンの展示会に出展すると同業種の同窓会のようになってしまいます。ではなく、まったくドローンと関係のない業界でドローンを活用していただき、シナジーが生まれると面白いと考えています。そういう意味では、ドローンありきではなく、社会インフラの課題に取組んでいる会社と認知していただき、多くの企業とマッチングしたいと考えています。

風車

─今後の展望を教えてください。

弊社が研究を進めているのがドローンの自動航行技術です。ドローンで荷物を家まで届けることが構想されていますが、現実になるまであと一歩の段階です。

点検作業に応用する場合、例えば、橋までの距離や、橋の大きさは分かっているので、自動で飛ばして決められたコースを廻るというのは可能です。しかし、山岳部の現場には木がありますし、風の強さや大気の圧力など、不確定要素が多くあります。そこを突き詰めていく必要はあります。

また、お客様の要望もハードルが高くなっています。例えば風力発電で、プロペラが回っている状態で点検のための撮影をしたいといわれることがあります。それにはカメラのシャッタースピードの問題で、現状では難しい。そのためにカメラの開発も必要になります。

ドローンをあたりまえのものにしていく

ドローン

─御社の概要や特徴、事業内容を教えてください。

弊社は2016年に設立しました。それまで個人事業主で広告の仕事をしていました。そこにドローンと出会ったことが設立の切っ掛けです。

ドローンには多くの可能性があります。弊社では「ドローンをあたりまえのものにしていく」というミッションを掲げています。高級なドローンを飛ばせば点検はなりたちます、ではなく、人がどう使うかが重要です。テクノロジーを活用して仕事を効率化していきたいと思います。

ドローンは今後、大きな産業になっていくでしょう。夢を見るのは大切です。しかし、泥臭いことを続けて知見を増やしていかなければ良いものは作れないと考えています。世の中に役に立つことにフォーカスして努力を続けて行きたいと思っています。

社員

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

弊社が理想とする「ドローンをあたりまえのものにしていく」とは、昔なら人が歩いて移動していたのが、自動車や電車ができたことで、それを利用して目的地まで早く、楽に移動できるようになったと同じように、高い所の点検を人が登るのではなく、まずドローンを飛ばして確認する。また、災害時、危険を承知で救助に向かうことがありますが、先にドローンを飛ばして現場を確認する。人の補助としてドローンという道具を当たり前にすることを目指しています。ドローンは落下しても壊れるだけで済みます。しかし、人の命はそうはいきません。そのためにドローンに関してさまざまなサポートを展開しています。

出展情報

Data

出展物の業種
情報・通信
補助事業実施年度
平成30年度
補助事業計画名
自動航行技術とAI技術を活用した社会インフラ点検システムの構築

企業プロフィール

Profile

社名
株式会社東北ドローン
創業年月
2016年7月
代表者
桐生俊輔
本社所在地
〒981-8006 宮城県仙台市泉区黒松1-9-9 丸栄黒松コーポ101
TEL/FAX
022-765-1421
ホームページ
https://www.tohoku-drone.jp
資本金
300万円
従業員数
4名
取扱製品
ドローンでの空撮/ドローン運用者育成/ドローンマッチング関連ビジネスマッチング事業

お問い合わせ

CONTACT

来場者の方/取材申込/その他はこちら

運営事務局のお問い合わせ先

所在地
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2
大同生命霞が関ビル18階
受付時間
10:00~17:00(土・日・祝日を除く)
TEL
03-3502-6871
E-mail
jimukyoku@shin-monodukuri-shin-service.jp

出展者の方はこちら

展示事務局のお問い合わせ先

所在地
〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2
大同生命霞が関ビル18階
受付時間
10:00~17:00(土・日・祝日を除く)
TEL
03-5946-8843
E-mail
tenji@shin-monodukuri-shin-service.jp

来場者

来場登録・ログイン

ご来場には事前の来場登録が必要です。
新型コロナウイルス感染対策のため、必ず「来場登録」をお願いします。
登録後、マイページが開設されます。
マイページより、セミナーへの申込や各出展者とのやり取りなどが可能となります。

初めての方はこちら

来場登録

登録がお済みの方はこちら

マイページログイン