オンリーワンのお寿司を多くの人に届ける

株式会社梅守本店 
専務取締役 梅守 節子

効率化を図り、生産性を向上させる

─御社の主な事業内容を教えてください。

梅守は、平成元年に大阪門真で、郊外型回転寿司から始まりました。事業は3つあり、一つがお寿司の製造販売。200名は入れる大型店を4店舗持っていましたが、新型コロナウイルスの影響で現在は本社のみになっています。二つ目がお寿司の直営販売です。現在、奈良県に5店舗あります。三つめが寿司体験教室「うめもり寿司学校」。これはインバウンドの事業で、開始してから6年間で海外からのお客様を約40万人もお迎えしました。ただし、今は新型コロナウイルスの影響で中断しています。

また、最近では古民家再生事業も始めました。奈良の山添村に3棟を「ちょっと不自由なホテル」というコンセプトで「ume,」という宿をオープンさせました。

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

平成29年度のものづくり補助事業の成果商品として、うめもりのオンリーワン商品である「手鞠わさび葉寿司」を製造しています。
この商品を製造することになったきっかけは、5年くらい前に奈良の山添村でわさび葉を製造している方とご縁があり、わさび葉を使ったお寿司を作ることになったことです。
2016年頃から始めたこの「手鞠わさび葉寿司」が人気商品となったことで機械化しなければ追いつかなくなり、2017年に大量に製造できる手鞠寿司しゃり成型機と角折包装機を導入することしました。

それまでは人が作っていたので1日で100個作るのが限界でした。それが約1000個は作れるようになりました。生産性は向上し、人的作業を削減し効率化を図ることができるようになった上に、人が作るより綺麗にできるようになったという技術的な課題も解決することができました。

多くの人に笑顔でいる時間を長くして欲しい

─展示会の出展物(ものづくり補助金を活用して開発した製品・サービス・技術等)について教えてください。

手鞠寿司は京都で生まれ、芸妓や舞妓に愛されて来ました。当社、うめもりの「手鞠わさび葉寿司」は、ひと口サイズで、ひとつひとつが異なる食材を使うことで色合いが違う、見た目がとても綺麗なお寿司です。箱の中にいろんな色合いの和菓子が散りばめられているのと同じ感覚で、四季折々に合わせたお寿司が詰められています。

─それは世の中にどう役立つのですか?

特徴なのは、わさび葉を使っていることです。わさび葉には抗菌効果があり、古来、奈良の山里ではわさびの葉をご飯に包んで食べていました。昔からあった商品を現代風にアレンジした、うめもりのオンリーワン商品です。

─競合と比べての優位性は何なのでしょうか?

常にオンリーワンの商品を作ることを考えていることです。普通のお寿司ならスーパーに行けば安く買うことができます。同じものを作っていては価格競争になるだけです。「手鞠わさび葉寿司」は特別なネタを使っているわけではありません。でも、形を変えて、見栄えを変える工夫をすることで他にない商品とし、差別化しています。比較対象がないため、独自の価格設定ができるのも強みです。

─どのような使用シーンを考えているのでしょうか?

特に女性に人気で、百貨店でお歳暮やお中元の贈呈品として好評で、「2018年度ふるさとギフト最高賞」を受賞しました。1年で約5000箱が売れています。

─どのような場所・人に使ってもらいたいと考えているのでしょうか?

弊社の使命は「人が人を大切にする社会をつくる」ことです。お寿司の事業と古民家再生事業は異なるように見えますが、総てこの使命に基づくものです。国籍や人種、性別、障がいに囚われることなく、総ての人が幸せになれることを考えているのでつながっているんです。
「手鞠わさび葉寿司」を笑顔で食べて頂いて、多くの人に笑顔でいる時間を長くして欲しいと考えています。

社会に貢献できる商品や仕組みを考えたい

─どのようなバイヤーとマッチングしたいとお考えですか?

今はお店を出すことは考えていません。お店を持たなくとも流通する方法を模索しています。その意味では、百貨店のEC部門など、販路が拡大できるところと連携できればと思っています。

─補助事業について、今後の展望について教えてください。

今考えているのは、通販をもっと伸ばすことです。もう、店舗を持つ時代でもないと思っています。冷凍の需要も増えているので、そちらにシフトして行くことを計画しています。また、手鞠寿司しゃり成型機と角折包装機を活用した新商品を開発したいと考えています。そこに古民家再生事業と連動することで、社会に貢献できる、皆さんに応援してもらえて共感して頂けるような商品や仕組みを作りたいと考えています。

出展プロフィール

出展物の業種
農林水産・食品
補助事業実施年度
平成29年度
補助事業計画名
「感動創出型インバウンド寿司体験事業」普及のための顧客満足度向上とサービス提供プロセスの改善

企業プロフィール

社名
株式会社梅守本店
創業年月
昭和64年4月
代表者
梅守康之
本社所在地
〒630-8001 奈良県奈良市法華寺町221
TEL/FAX
0742-34-5789/0742-34-5814
WEBサイト

https://www.umemori.co.jp

資本金
1000万円
従業員数
80名
取扱製品

わさび葉寿し