スポーツに気象データを提供し、新しいエンターテインメントに

株式会社スポーツウェザー 
代表取締役 三宅誠

スポーツには気象コンデションが影響する競技も多い

─御社の主な事業内容を教えてください。

スポーツ気象ソリューションの提供を中心に、気象観測&映像化システムの開発、スポーツ番組のコンテンツ企画・提供などを行っています。 スポーツに影響する気象状況を観測して、リアルタイムのデータをテレビ視聴者、競技場管理者などにデータ配信、可視化(テレビ画面やWebサイト)するサービスで、そのシステム開発、運用・保守サービスが主な事業です。 私はもともと、気象に興味があり、気象予報士の資格も持っています。それに加えてスポーツに対しジャンル問わず興味があったものですから、気象とスポーツを組み合わせた事業ができないかと考え、起業しました。

興味が高じて仕事になったようなものですが、気象とスポーツを組み合わせた分野ではパイオニア的な存在だと自負しています。
取引先にはテレビ局などがあります。ゴルフやマラソンといったスポーツは気象コンデションも影響する競技です。視聴者も関心が高いため、中継において選手に近いところの気象データを可視化して提供しています。
一般的な気象データは10分平均、1時間平均で出していますが、当社は3秒から5秒のリアルタイムのデータを出しているのが、ユニークなところです。

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

スポーツ中継での新たなデータ提供、臨場感などの演出面での制作協力がはじまりでした。
スポーツ気象ソリューションは従来から提供していたのですが、大型なものでした。活用できるフィールドを広げたい、今、提供している競技以外のスポーツにも活用して欲しいと思い、ものづくり補助金を活用して開発することになりました。

小型にして持ち運びを容易にし、用途を広げる

─展示会の出展物(ものづくり補助金を活用して開発した製品・サービス・技術等)について教えてください。

「ウェザー・ライブ・データシステム」は気象観測機器を小型ケースに収納しているため持ち運びがしやすく、簡単に設置でき、運用も専門的な知識を必要としません。個人が新幹線で運んで10~15分くらいで組み立てて取り付けることができます。自主運用できるシンプルなシステムで、特殊なセッティングを伴わないため、専門スタッフの派遣が不要です。電源を入れた瞬間にルータ経由でデータ配信を行い、スマホ画面で見ることができます。

また、受信する場所を問わないので、インターネットの接続環境があれば、APIでどこでもデータ受信が可能です。データはクラウドを活用しています。その他、お客様の多様なニーズに合わせて、例えばイベントや施設防災管理といった利用においても最適なコンサルタントを実施しています。


─それは世の中にどう役立つのですか?

気象観測は固定して観測するものという既成概念を変え、必要な場所やスケジュールに応じて手軽に観測できます。観測したデータを競技結果と分析することで、新しいファン向けコンテンツや情報提供が行えます。そのことで臨場感や感動も深まると考えています。
野球で言えば、ホームランは風の影響を大いに受けます。外野の一番高いところに設置することで、「今日はどちらの方向に打てばホームランになりやすい」ということも予測できます。今まではどちら側に風が吹いているといった情報だけで、風力など詳細な情報を視聴者に提供してきませんでした。新しいデータを提供することでスポーツはよりエンターテインメントになります。
また、気象データは蓄積することができます。解説者もデータを分析することで科学的なコメントもできるようになります。今まで語ることのできなかったことをプロの視線で提供できるようになるのはメリットだと思います。
あと、スポーツ番組で視聴者に気象情報を提供するだけでなく、スポーツの練習にも役立つと思います。

─競合と比べての優位性は何なのでしょうか?

小型にしたことです。そのことで活用できる範囲が広がりました。また、どのようなスポーツにも対応できるため、データのリアルタイム性により、新しいスポーツエンターテインメントを提供することができます。

─どのような使用シーンを考えているのでしょうか?

今、提供していないジャンルでは競輪があります。競輪は風も影響する競技です。競技場で吹く風だけでなく、選手が受ける風もあります。「ウェザー・ライブ・データシステム」は競技場に簡単に持ち込むことができます。
他にもボートレースや競馬などにも需要はあると考えています。

─どのような場所・人に使ってもらいたいと考えているのでしょうか?

陸上や競輪などのフィールド競技はもちろん、野外での競技にも活用できます。また、野外のイベントでの運営管理にも有効です。夏場の野外イベントでは雨や風もありますし、熱中症にもなる可能性があります。リアルタイムの気象情報を活用することで危険を回避することに役立ちます。
さらに、自治体の防災にも効果を発揮します。というのは、一般の気象情報は広範囲のため、本当に危険な場所でのピンポイントの情報を得ることができません。例えば、がけ崩れの恐れがある場所に傾斜計を設置することで、何かあった場合、いち早く危険を通達することができます。

著書『スポーツ×気象の分析』を上梓。展示会も利用してPRを

─どのようなバイヤーとマッチングしたいとお考えですか?

競技施設担当者や、競技運営責任者。野外イベント運営責任者、自治体防災担当などです。 また、ゴルフ練習場などでも活用できると考えています。他にもサーフィンのようなレジャースポーツでも有効だと考えています。

─補助事業について、今後の展望について教えてください。

スポーツ現場のライブ感が伝わる新しい素材として注目され、発展して行くように尽力していきます。海外では徐々に活用され始めていますが、日本のスポーツ界においては一歩も二歩も遅れています。なので、もっと一般化して行きたいと考えています。
そのため、著書『スポーツx気象の分析』(サンライズパブリッシング)を出版しました。展示会の機会を上手く活用するなどして広めて行ければと考えています。

出展プロフィール

出展物の業種
電機・電子部品
補助事業実施年度
平成29年度
補助事業計画名
データの収集、格納、分析、配信、決済機能を有したデータセンターの構築で商圏を拡大する

企業プロフィール

社名
株式会社スポーツウェザー
創業年月
平成15年4月
代表者
三宅誠
本社所在地
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜3-16-15 SKビル6F
TEL/FAX
045-476-1180/045-476-1341
WEBサイト

http://www.sportsweather.co.jp/

資本金
1,000万円
従業員数
7名
取扱製品

気象観測ネットワークシステム