中小企業 新ものづくり・新サービス展

有限会社秦永ダンボール(東京)

「建材や芯材として使用できる、耐水・難燃ダンボールの開発」

有限会社秦永ダンボール 代表取締役 小澤 範雅

出展プロフィール

会場
東京
出展ゾーン
紙・紙加工・印刷
ものづくり補助金の事業計画名
平成25年度 水に強く・燃えない多孔質シリカ被膜付き段ボールハニカムで紙の弱点を克服し建築材として試作開発

耐水性、難燃性など様々な機能を持たせることで、ダンボールに付加価値を

御社の主な事業内容を教えてください。

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有限会社秦永ダンボール代表取締役の小澤 範雅さん

弊社は主にダンボール箱やプラスチックダンボールなどを中心に製造しております。経営理念は、新しい価値を作り感動を生むことです。斬新な発想やウィットに富んだ工夫で、革新的な驚きを生み出す製品を作っております。

本展示会の出展物(ものづくり補助金を活用して開発した製品・サービス・技術等)について教えてください。

平成25年度に『水に強く燃えない多孔質シリカ皮膜つき段ボールハニカムで弱点を克服し建築材として試作・開発』のため、ものづくり補助金を活用させていただきました。現在、耐水・難燃ダンボールとして製品化に成功しており、展示させていただくことになっております。
元々、ダンボールというのは水にも火にも弱い素材です。このダンボールを加工し、耐水・難燃効果を持たせたものが、補助事業にて開発された製品となります。一般的に被膜と言うと表面に塗布することをイメージすると思いますが、段ボールは折り曲げることが多い製品ですので、表面だけでなく、圧力をかけることで中まで被膜を浸透させる加工を施しております。
試作・開発の結果として、1300度まであげても燃えにくく、水にも比較的強い素材に仕上がりました。さらに調湿効果や強度などに高い付加価値を持つことにも成功しています。これまでのダンボールの概念を覆す革新的な商品であると思います。

ものづくり補助金は何に活用されましたか?

シリカ被膜を加工する圧力釜の設計・開発経費に活用しました。チャンバーにあたるこの設備は弊社オリジナルの設備です。

ものづくり補助金を活用しようと考えた理由は何ですか?

やはり、中小企業には研究開発費を出す資金が中々ありません。どうしようか考えていたところにちょうど「ものづくり補助金が始まる」という新聞記事を読んだんです。そこから申請の準備を進めていきました。

補助事業として、付加価値のあるダンボールに着目したきっかけは何ですか?

建物を建てる建材や書庫での利用など、防災を考慮する場面はたくさんあります。そんなときに難燃性のダンボールがあれば便利だな、と思い平成24年から開発を開始いたしました。たとえば書類入れなど、様々な場面で使えるようになると考えたのです。
ダンボールは素材です。素材というものは、ものづくりに欠かすことができません。よい製品というだけでなく、以前から弊社にしかない製品を作りたいという考えは持っていて、ダンボール素材に関する有益な情報を得るためのリサーチ・情報収集を行ってきました。
そんな中、平成23年9月の日刊工業新聞に産業技術総合研究所の技術に関するプレスリリースがあり、興味深い研究をされていました。その研究を行っている事業所が九州にあったので、九州まで直接足を運び、翌年に共同研究を始めました。

自動車から水耕栽培まで、用途は多種多様

シリカ被膜ダンボールの開発は順調に進みましたか?

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チャンバーの操業風景

産業技術総合研究所の方でもともと開発が進んでいることもあり、最初は順調だと感じていました。ただ、弊社での開発に移ってからは苦労しましたね。中でも薄いダンボール、大きなダンボールへの加工がとても難しく、被膜加工の維持や濃度の調節、塗布のタイミング、といった様々な課題を改善していくために必要な最適調査は特に大変でした。最適値を見つけるまで試行錯誤を繰り返すことで、良い製品を生み出すことが出来たと思っております。

開発を始めたときに期待していた通りの成果は得られていますか?

はい。材質によって加工方法が変わってきますので、まず、弊社のオリジナル商品として、多孔質シリカ被膜加工ができるようにしました。その後、展示会等に何度も出展させていただき、被験のお話も多数あり、その都度、塗布の仕方や濃度などを変えております。

御社の事業全体において、現在、シリカ被膜ダンボールはどのような位置づけにありますか?

売上としてはまだ多くを占めている訳ではありませんが、今後伸びていく製品であると思っております。難燃性や耐水性があるという利点は、建材や芯材として利用されるうえで強いアピールポイントだからです。このほかにも、今はアルミや普通のダンボールが使われている自動車関係の芯材など、かなり広いニーズがあると感じています。

補助事業について、今後の展望をお聞かせください。

現在、シリカ被膜ダンボールを使っていただける企業様として、建材を扱う企業様や自動車関係の企業様、それからバイオフィルターとして農業分野の企業様にもお使いいただけるのではないかと考えています。実際にバイオフィルターを使った水耕栽培に弊社のダンボールを使えないか、現在研究・開発しているのですが、こういった分野は今まであまり関わってこなかったので、非常に面白い分野だなと感じていますね。
また、今までプラスチックが使われていた部分に採用されるようになれば、マイクロプラスチックなどの課題を解決する一つの手段になります。こういった分野にも、今後は目を向けていきたいですね。

本展示会ではどんなことを期待していますか?

現在注目している農業分野や、弊社のダンボールを芯材としてご利用いただける自動車の内装を製造しているメーカー様などとマッチングしたいと考えております。ぜひお声掛けください。

有限会社秦永ダンボールの補助事業写真

企業プロフィール

出展者名
有限会社秦永ダンボール
創業年月
1963年6月
代表者
小澤 範雅
本社所在地
〒259-1103 神奈川県伊勢原市三ノ宮下谷戸1106-1
TEL/ FAX
0463-97-3608/0463-91-2888
Webサイト
https://www.d-sinei.com
資本金
1,000万円
従業員数
10名
取扱製品
ダンボール製品各種 、プラスチックダンボール、アルミケース 、ボール紙箱 、耐水・難燃ペーパーハニカムダンボール 、定温・耐振輸送容器 、輸出用重量物梱包製品 、危険物梱包製品 、特殊断熱材

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