中小企業 新ものづくり・新サービス展

協同組合ラテスト(大阪)

「紀州備長炭で、人体にも環境にも優しい黒色顔料を開発」

協同組合ラテスト 川上 大輔 

会社外観_修正

出展プロフィール

会場
大阪
出展ゾーン
化学・石油・プラ・ゴム
ものづくり補助金の事業計画名
平成24年度 カーボンブラックに替わる化粧品用黒色顔料の製造
平成26年度 備長炭、竹炭を原料とした医薬品向け黒色顔料インク用分散体の開発

マスカラやアイライナーに備長炭を活用

御社の主な事業内容を教えてください。

木炭や木酢液、樹木の精油など天然素材を用いた製品開発を行っております。

本展示会の出展物(ものづくり補助金を活用して開発した製品・サービス・技術等)について教えてください。

購入設備
ものづくり補助金で導入した粉砕設備

平成24年度は「カーボンブラックに替わる化粧品用黒色顔料の製造」という事業に取り組みました。この事業は、マスカラやアイライナーに使われる顔料を紀州備長炭で作れないか、というもので、その開発に補助金を活用させていただきました。
また、平成26年度には「備長炭、竹炭を原料とした医薬品向け黒色顔料インク用分散体の開発」という事業計画名で、紀州備長炭を使った食品や化粧品に印字する黒色の顔料インクの開発に活用いたしました。
展示会では、実際に紀州備長炭を使用した製品をお持ちいたします。

ものづくり補助金は何に活用されましたか?

平成24年度では炭を細かく砕くための粉砕設備の導入に活用いたしました。平成26年度では、一度により多くの量を加工するために、同じ性能を持つ大型の粉砕設備を導入いたしました。

紀州備長炭に注目した理由は何ですか?

もともと黒色顔料にはカーボンブラックという素材が利用されてきました。しかし、カーボンブラックは石油燃料を燃やして発生する煤を使用して作られており、環境や人体に悪影響を与えてしまいます。紀州備長炭を原料にして、人体にも環境にも優しい黒色顔料を作れないかというところが、開発のきっかけです。現在では、使用感もカーボンブラックと変わらないレベルにまで持っていくことができています。

ものづくり補助金を活用しようと考えたきっかけは何ですか?

「設備投資をするのであれば、こういうものがあるよ」と和歌山県の中小企業団体中央会からものづくり補助金をご紹介いただいたことがきっかけです。

開発にあたって困難だった点は何ですか?

顔料として利用できるようにするためには粉砕した粒をなるべく細かくする必要があります。この粉砕方法を考案することが最も困難だったと感じていますが、何とか形にできました。

今後はヨーロッパに商圏拡大も

現在、期待通りの成果は得られていますか?

補助事業の製品(紀州備長炭 棒状、粒状、パウダー)
紀州備長炭を棒状、粒上、パウダー状に加工したもの

平成24年度の補助事業で開発された化粧品には、国内外での販売実績があります。商品展開もマスカラやアイライナーだけにとどまらず、フェイスマスクやクレンジング等様々な用途に使われ始めています。
販売してくれている代理店の方に話を聞くと、今後ヨーロッパとの取引が増えてくると、さらに多くの化粧品に備長炭が使われるだろう、との事でしたので、補助金活用をきっかけに、今後の商圏拡大にも期待しております。

補助事業について、今後の展望をお聞かせください。

炭というものは、燃料として使われていることはもちろん、湿気取りや脱臭、水質浄化など様々な用途に使われています。化粧品や歯ブラシなどにも使われておりますので、今後は炭が持つ機能や特性を生かした製品開発をもっと色々な医薬品、化粧品等で行っていきたいと考えております。

補助事業を継続していくうえで、課題はありますか?

紀州備長炭の今後の問題点として、炭焼き屋職人の高齢化や、備長炭の原木であるウバメガシの希少化があります。特に和歌山県内では、現在ウバメガシは山の上や崖などの危険な場所にしか残っていないそうで、職人の減少にも拍車をかけています。しかし、こうして備長炭の生産量が年々減少していく一方、需要は逆にどんどん増加しています。

こうした状況を受け、ウバメガシの植林や後継者の育成など紀州備長炭が持つ伝統を次世代に継承していくための活動を、行政と連携して行っていければと考えております。

今回の展示会ではどんなことを期待していますか?

今回出展させていただく補助事業の内容が「化粧品」と「顔料」ということで、化粧品メーカー様や顔料メーカー様とのマッチングに期待しております。また、過去に私どもが考えていなかったような使い道をユーザー様から提案された、ということも多々ありますので、「黒色顔料を使ってこんなことしたい」というお話はぜひお伺いしたいです。

協同組合ラテストの補助事業写真

企業プロフィール

出展者名
協同組合ラテスト
創業年月
平成3年3月
代表者
中川 和城
本社所在地
〒6408441 和歌山県和歌山市栄谷13-1 三木理研工業(株)内
TEL/ FAX
073-465-3510/073-465-3511
Webサイト
http://latest.or.jp/
資本金
45万円
従業員数
13名

その他の注目の出展者