中小企業 新ものづくり・新サービス展

廣瀬製紙株式会社(大阪)

「電圧が高くなる電子機器に使用可能な難燃性のある断熱紙を開発」

廣瀬製紙株式会社 グループマネージャー 宗光 良太

廣瀬製紙

出展プロフィール

会場
大阪
出展ゾーン
紙・紙加工・印刷
ものづくり補助金の事業計画名
平成26年度 難燃性を持たせた断熱紙の開発と製造コスト削減

ものづくり補助金を活用し外注費を削減

御社の主な事業内容と経営理念をお聞かせください。

湿式不織布の製造・販売を行っております。湿式不織布のパイオニアとして、社会に対して存在意義のある会社であることを常に考え、自然環境との共存を図り、積極的に行動・挑戦し新しい価値を創造するという経営理念を掲げております。

本展示会の出展物(ものづくり補助金を活用して開発した製品・サービス・技術等)について教えてください。

600L乾式ボールミル_シリカ粉砕機
補助金で導入した600L乾式ボールミル

平成26年度に「難燃性を持たせた断熱紙の開発と製造コスト削減」という事業計画でものづくり補助金を活用しました。もともと弊社が湿式不織布のメーカーですので、ポリエステルやポリオレフィンと言った合成繊維を紙抄きの要領で抄いています。そこにシリカゲルという粒子を一緒にシート化することで、シートの中に空気が入っている状態になり、熱が伝わりにくい断熱素材を作りました。
ただ、シリカゲルを一緒にシート化した断熱紙も、もとはポリエステルなどの石油由来の素材を使用しておりますので、火に触れると燃えてしまいます。使用用途として、スマートフォンやパソコンなどの電子機器を想定していたのですが、パソコン等大型の電子機器の場合、電圧が高くなると非常に高温になるため、難燃性も要求されます。そのため、難燃性を持たせるための開発を、ものづくり補助金を活用して行いました。

それから、シリカゲルをシート化に最適なサイズにそろえる作業は外注していましたが、ものづくり補助金を活用して設備を導入しました。その導入により社内で一貫して作業が行えるようになり、コストを削減することができました。また、弊社には断熱など熱に関する知⾒や必要な測定器などもなかったため、開発段階で断熱性能の測定も外注していました。ものづくり補助⾦を活⽤して測定器の導⼊を⾏うことで、コストの削減はもちろん、開発の効率も上げることができました。

補助金によって開発されたこの製品は、どのような商品に使われていますか?

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットの内部への断熱紙としての使用がメインになります。また、発泡スチロールを造る機械の熱効率を上げるためにも使われております。
もともとはオゾンセーブ様から、薄い紙の断熱材を作りたいという共同開発の相談を受けたのが、断熱紙開発の始まりです。

既存の用途だけでなく、新たな用途を開拓していきたい

難燃性のある断熱紙の開発で困難だった点はありますか?

スクリーンバスケット
補助金で導入したスクリーンバスケット

難燃性を持たせるだけであれば、そこまで困難ではありませんでした。ただ、難燃性の他にも、耐熱性の要望もあります。そういった意味ではまだ課題がありますので、まだまだ発展途上とも言えます。

ものづくり補助金は何に活用されましたか?

熱伝導率を図る測定器とシリカを粉砕する機械、製造する工程で必要になるバスケットの導入に利用しました。

補助事業について、今後の展望をお聞かせください。

現在はスマートウォッチなどへの使用がメインになっております。その他、車やパソコンなど、複数のバッテリーが並ぶ機械において、バッテリーの間に断熱師を挟み、バッテリー不良によって起こる二次災害を防ぐ機能を加えるなど、新しい使い方ができないかと考えております。現在も使用用途については試行錯誤している段階です。

本展示会ではどんなことを期待していますか?

今回の展示会では、熱に関する困りごとなどがある企業様とぜひお話をさせていただきたいです。その企業様のご要望に合わせて開発をさせていただきます。
また、既存の商品を少し変えただけで新しい用途が見えてくるかもしれませんので、弊社が考えうる使用用途の他に、「こんな使い道があるのでは?」という提案や要望があれば、ぜひお話を伺いたいですね。

明和株式会社の補助事業写真

企業プロフィール

出展者名
廣瀬製紙株式会社
創業年月
1958年3月
代表者
岡田 祥司
本社所在地
〒781-1103 高知県土佐市高岡町丙529番地イ
TEL/ FAX
088-852-7771/088-852-7773
Webサイト
http://www.hirose-paper-mfg.co.jp/
資本金
2,000万円
従業員数
89名
取扱製品
不織布

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