中小企業 新ものづくり・新サービス展

株式会社AMC(大阪)

「鋼と超硬合金の圧接、ワイヤーカットにより、高い強度と切れ味を実現させた刃物」

株式会社AMC 代表取締役 水野 雅

出展プロフィール

会場
大阪
出展ゾーン
機械器具製造
ものづくり補助金の事業計画名
平成26年度 鍛造技術を用いたナノバインダ超硬合金の創出と刃物への応用

長寿命で切れ味も良く、強度も高い刃物を開発

御社の主な事業内容を教えてください。

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株式会社AMC代表取締役の水野 雅さん

海外からの切断工具の輸入・販売と、金属表面の改質技術の研究・開発を行っております。切断するための刃物には長く使っているうちに様々なトラブルが起こります。そのようなお客様の下で起こったトラブルをできる限り解決していきたい、という目標を持ち日々業務にあたっています。
「たとえ失敗しても、やめなければ失敗ではない。成功するまでやめない」というモットーを持って日々研究・開発を行っています。

本展示会の出展物(ものづくり補助金を活用して開発した製品・サービス・技術等)について教えてください。

鋼にナノバインダ超硬合金を圧接した刃物を出展します。従来のものより切れやすく、また刃物交換までのタイミングが飛躍的に伸びた刃物です。
主に作っているのはカッターナイフです。製紙関係の企業様や、切り絵の作家さんにお使いいただいております。また、フィルムにスリットを入れるためのカミソリも作っています。ナノバインダ超硬合金は欠けやすいので、従来の製造方法ではカミソリのような薄い刃物には使うことができませんでした。しかし弊社はナノバインダ超硬合金を使用したカミソリを実現しており、多くの方に愛用いただいております。
他には、繊維関係の企業様でよく使われる丸い刃も製造しています。ナノバインダ超硬合金が円の外径に圧接されており、機械にセットして繊維の上でコロコロ転がすようにして切ります。今までは刃をセットする時に欠けてしまうことが良くあったそうなのですが、欠けなくなったというお声をいただいています。

ものづくり補助金は何に活用されましたか?

鋼とナノバインダ超硬合金が圧接された塊をスムーズに切り出すための、特殊なワイヤーカットの導入に活用しました。鋼+ナノバインダ超硬合金のように2種類の金属を組み合わせてできた異種金属では、それぞれ金属の性質が異なるので、逆にワイヤーの方が切れてしまうことがあるのです。このワイヤーカットは、その心配なく切り出してくれるのでありがたいですね。

ものづくり補助金を活用しようと考えた理由は何ですか?

やはりワイヤーカットの導入には、資金面で非常に大きな壁がありました。費用の3分の2を補助してくれるという点が、やはり大きな決め手です。また、実際に設備を導入して製品が誕生した後も、ものづくり補助金のホームページ「ものづくり補助事業関連サイト」に登録できるので、高いPR効果が期待できると感じました。

ナノバインダ超硬合金に着目したきっかけは何ですか?

15年前に独立するまでは、鉄を切るような大きなハサミのメーカーに勤めていました。独立後、「いい刃物とはどういうものだろう」と考えたときに、やはり刃物に大事なのは「刃先」であるという結論に至ったのです。刃というのは刃先の組織が細かければ細かい程、切れ味が良くなります。しかし一方で、欠けたり折れたりしないための強度も必要になります。この2つを両立させられる刃物を目指して、研究を始めました。その結果ナノバインダ超硬合金を開発いたしました。

鋼製の刃物と比べて寿命が100倍に延びたケースも

他社製品との違いは、どのような部分にあるのでしょうか?

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ワイヤーカッターを操作している様子

弊社以外にもナノバインダ超硬合金の刃物を製造している企業様はあります。ただ、弊社のものとは製法が異なり、ナノバインダ超硬合金の塊から切り出したものか、ナノバインダ超硬合金の板をろう付けしたものを素材にして製造した刃物がほとんどです。ただ、ナノバインダ超硬合金には硬くて脆いという欠点がありますので、ナノバインダ超硬合金のみで刃物を製造すると、切れ味は良くても、硬くて脆い刃物が出来上がってしまうのです。また、ろう付けして刃物にしたものは、圧接強度が弱いので、曲げたときに剥がれてしまいやすくなっています。どちらも、寿命が短くなってしまうんですね。

一方、圧接は、ろう付けに比べて圧接強度が高いのでくねくね曲げても剥がれません。また圧接時の軽い塑性流動によって、ナノ組織になるので切れ味も良くなります。しかも、刃先にのみぴったりと圧接しているので、欠けにくく寿命も長いです。硬くて強度もあって、刃物としてもすぐれている。こういったところがアピールポイントになります。

お客様からはどのようなお声をいただいていますか?

寿命が格段に長くなった、というお声が非常に多いです。鋼に比べて100倍ぐらい寿命が延びたというケースもありました。また、やはり機械にセットした時に割れないというのもご好評いただいています。「非常に使いやすいナノバインダ超硬合金の刃物だ」という評価はとても嬉しいです。

補助事業について、今後の展望をお聞かせください。

刃物というのは刃先が固くないと強度が出ませんし、鋭さがないと切れ味が出ません。私たちの刃物は硬さとナノサイズの組織による鋭さが両立するので、様々な場面で活躍することが可能です。
最近は、手術で使用するメスを作れないか、というお話をいただきました。メスというのは切れ味を出すために刃先をとても鋭い状態にしているのですが、その影響で骨に当たると簡単に欠けてしまいます。弊社の技術を使えば長寿命のメスができるかもしれません。

本展示会ではどんなことを期待していますか?

展示会にはサンプルを持参しますので、まずは手に取ってどんな刃物なのかを感じていただきたいです。また、お話の中でこういうことを目標に開発してきた技術なんだ、という背景も知ってもらえると嬉しいですね。
マッチング先としては、刃物を使う機会の多い製紙関係やフィルム関係、繊維関係の企業様と出会いたいですね。長寿命で安心して使える刃物を提供させていただきます。

株式会社AMCの補助事業写真

企業プロフィール

出展者名
株式会社AMC
創業年月
2003年12月
代表者
水野 雅
本社所在地
〒554-0024 大阪府大阪市此花区島屋3丁目8番4号
TEL/ FAX
050-3301-8105/06-6567-8815
Webサイト
http://www.amcodms.com
資本金
2000万円
従業員数
2名
取扱製品
機械用刃物の製造・輸入・販売 新表面改質技術(組織微細化技術、超鋼合金圧接技術)

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