微細・精密金属プレス加工でこれからの時代に貢献

株式会社キョーワハーツ 
代表取締役 坂本 悟

プレス加工の精度を向上させるために補助金を活用

─御社の主な事業内容を教えてください。

微細・精密金属プレス加工を中心に、金型の設計製作から、主に板バネ加工を試作から量産まで行っています。また、プレス加工技術を活かした自社商品開発にも取り組んでいます。
微細・精密金属プレス加工とは、通常、自動車のボディなどは3mm、4mmという厚い金属をプレス加工して製作しますが、当社は0.03から0.3mmという薄い金属を用います。そのため、当社の製品は装置の中に入れる細かい部品で、なかには米粒より小さいものもあります。精密度が要求されるため、他社ではあまりやりたがらないものを得意としています。

今、よく出ているのは半導体の検査部品に使われる細かい部品や、パソコンで使われるコネクターなどです。また、自動車に組み込まれる電子部品にも使われています。一般の方には目に触れないものがほとんどです。

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

お客様からの要望の難度は日々、高くなっています。そのような要望に応えるには我々のプレス加工技術を進化させなければなりません。
微細・精密金属プレス加工では金型を作る技術とその金型を使ってプレス加工する技術の両方が必要です。当社は過去4回、ものづくり補助金を活用させて頂いたことで金型の精密度は向上しました。しかし、プレス加工においても精度の高いプレス機がなければ安定した加工ができません。そのためものづくり補助金を活用して精度の高いプレス機を導入させて頂きました。

技術を向上させたサンプルや自社製品を展示する

─展示会の出展物(ものづくり補助金を活用して開発した製品・サービス・技術等)について教えてください。

当社では主体事業である微細精密プレス加工技術を進化させるためと、多角化戦略としてその技術を活用した商品開発に取り組み、商品・サービスのイノベーションに取り組んで来ました。
展示会では当社の強みである微細(薄い・小さい・細い)・複雑なプレス部品のサンプルと難加工素材であるマグネシウム加工のサンプルをお見せしたいと考えています。

また、自社開発商品である「取りたい書類だけを抜き差しできる特許ファイル“ヌーケ”」の薄型「スリムヌーケ」と、コロナ対策商品「マグクリーン」を展示します。
ものづくり補助金を活用して、さまざまな成果を上げていることをお見せしたいと考えています。

─それは世の中にどう役立つのですか?

日常にあるさまざまな製品が小型軽量化しています。そして同時に複雑化しています。近年ではいくつかの小型部品を複雑に組み合わせてひとつの部品として提供することも多くなってきました。当社が扱う精密部品はこれからの時代に必要不可欠と誇りを持って取り組んでいます。今後、更に技術を磨いて企業の商品開発・設計者と一緒になって新しいものづくりに取り組みたいと考えています。

─競合と比べての優位性は何なのでしょうか?

当社は薄くて、小さくて、細く、複雑なプレス部品を作ることが可能です。お客様の短納期・高品質・低コストを実現させるため、精密金型設計・製作、精密プレス加工まで一貫して行っています。生産された製品は量産性・品質安定性・コストパフォーマンスに優れています。また、少量試作品の製造も可能です。
最近では設計の段階からアドバイスさせて頂く案件が増えています。例えば当社には材質の専門家がいるので、お客様からの「どのような素材を使えばよいか」といった相談にも応じることかできますし、「その素材よりこちらのほうがよい」と提案も可能です。

─どのような使用シーンを考えているのでしょうか?

新しく導入したプレス機で自動車の電装品などを製作しています。大量の部品を寸法を安定させて製作するのは至難の業です。何故なら、プレス機を稼働させていると熱を発生するため、時間が経つと1/100mmほど伸びてしまうからです。たった1/100mmですが、それが致命的になります。それが安定するようになりました。
当社へ依頼して頂く企業はみな、小さくて精密なものを求めています。より品質の高い製品を提供することでお客様のビジネスを加速して頂きたいと考えています。

─どのような場所・人に使ってもらいたいと考えているのでしょうか?

一般消費者向けの自社開発商品である「取りたい書類だけを抜き差しできる特許ファイル“ヌーケ”」とは、書類ファイリングの新しい方式を提案する商品です。綴じた書類をどこからでも自由に抜き差しできる画期的なファイルです。だれもがこれまで感じていた、ファイルされた書類の抜き差しのイライラを解消できます。
また、コロナ対策商品「マグクリーン」は、電車やバスのつり革に捕まるときやエレベーターやバス、自販機のボタンを押すときなどに、非接触で使えるようにする商品です。実用の金属としては世界最軽量のマグネシウム合金を使用しています。

精密部品の製作で困っている企業やベンチャー企業の助けになる

─どのようなバイヤーとマッチングしたいとお考えですか?

製品の小型軽量化を求めているメーカー、高機能化を求めているメーカーなどとマッチングしたいと考えています。また、ベンチャー企業とのコラボレーションも歓迎しています。当社は少量試作品の製造も可能です。アイディアはあるけれど商品化で困っている、プロトタイプが作れないなどの相談に乗らせて頂きます。さらに量産体制にも対応できます。

─補助事業について、今後の展望について教えてください。

微細・精密金属プレス加工の技術力を向上させるのはもちろん、さまざまなことにチャレンジしたいと考えています。
IoTにも取り組んでおり、金型のなかの挙動をカメラで見るテストも行っています。課題は素材の専門家や熟練した技術を持つスタツフのナレッジを属人化させないで共有できるシステムを作ることです。
会社全体の底上げを図り、お客様の要望に応えていきたいと考えています。

出展プロフィール

出展物の業種
機械・部品
補助事業実施年度
平成30年度
補助事業計画名
新規顧客からの微細・複雑化の要望に対応するためのプレス加工技術の深化

企業プロフィール

社名
株式会社キョーワハーツ
創業年月
昭和26年5月
代表者
坂本悟
本社所在地
〒223-0066 横浜市港北区高田西1-5-1
TEL/FAX
045-593-6116/045-593-6121
WEBサイト

https://www.kyowa-hearts.com

資本金
1,000万円
従業員数
16名
取扱製品

微細精密金属プレス加工、金型設計製作