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自動車産業は、自動車メーカーから販売店、整備工場、運送、ガソリンスタンドまでいろいろな業種があり、大手から中小零細までさまざまな規模の企業に多くの方が従事しています。その就業者は約550万人。これは就業人口の約1割に相当します。また、自動車などの輸送機械の出荷額は年間約70兆円で製造業全体の約2割に相当するという、まさに巨大産業の一角を成すものです。政府の2050年グリーン成長戦略においても14の成長分野内に「自動車・蓄電池産業」は位置付けられています。

「中小企業 新ものづくり・新サービス展」において、この裾野の広い自動車産業におけるカーボンニュートラルへの膨大な取り組みのひとつとしてコンバートEVを展示します。展示にご協力いただくコンバートEV事業を展開する株式会社オズコーポレーションの古川治氏にお話を伺いました。

※コンバートEV=ガソリンエンジンやディーゼルエンジンの自動車からエンジンやマフラー、燃料タンクなどを取り除き、電動機や電池を取り付けた電気自動車(EV)としてコンバートし、新しい自動車として蘇らせること。

chapter1 about NaITO

自動車のアフター
マーケットから
コンバートEVを
スタート

──コンバートEVを手掛けるようになったきっかけは?

古川:1993年に創業した当初は、自動車のアクセサリーやカスタマイズのためのさまざまな部品を販売し、メンテナンスを事業としていました。当時、自動車はファッションであり、趣味性が高かったため、アフターパーツのブームがあったんです。

コンバートEVを知ったのは数十年前のことです。私がアメリカに視察に出向いたとき、アメリカでは電気自動車が販売されており、改造電気自動車、いわゆるコンバートEVという文化があると知りました。帰国後、海外からコンバートEVに関する書籍を取り寄せましたが、日本ではまだ、電気自動車なんてものは存在していなかったため、「こんなこともできるんだ」と眺めていただけでした。

それが、2006年に三菱自動車工業がi-MiEV(アイ・ミーブ)を、2010年には日産自動車がリーフ(LEAF)という電気自動車の量産製造を開始しました。それを切っ掛けに1台、試作車を制作してみようと考えました。

──どのような試作車だったのですか?

古川:試作車はホンダのシティカブリオレをベースに製作しました。当時は電気自動車の部品の入手が困難で苦労しました。モーターはブラシモーター、電池は鉛電池。どちらかというとゴルフカートのような、とてもローテクなものでした。それでも思ったよりも走りが良く、いろんな方が見学に来られました。自動車メーカーの方にも試乗していただき高い評価を得て、とても注目されました。そこから本格的にコンバートEV事業に乗り出すことになりました。

──クラッシックカーをコンバートEVにするようになったのはどうしてですか?

古川:クラッシックカーが実はコンバートEVと相性が良いと分かったからです。クラッシックカーはボディは奇麗なのに、エンジンが壊れたことで乗るのを諦めるケースがほとんどです。何故ならクラッシックカーの20~30年前の古いエンジンをメンテナンスし続けるのはとても大変だからです。例えば、20年前の冷蔵庫や洗濯機を直そうとしても部品が手に入りませんよね。古いものを直すのは凄いエネルギーが必要です。

でも、クラッシックカーの壊れたエンジンをEVにコンバートすることで、捨てられていたものが30年、50年、もしかすると100年先も走り続けられる可能性があるわけなんです。

本展の参加は無料です。

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意識の高いオーナーが
コンバートEVを
求めている

──クラッシックカーをコンバートEVにしたいというオーダーは多いですか?

古川:90年代から前は挑戦的なデザインをした自動車が数多くありました。例えば、バブルカーと呼ばれたBMWのイセッタやメッサーシュミットという小型自動車は今でも人気です。それら名車をそのままの形で残したいというオーナーもいます。また昭和ブームという言葉もありますが、若い方でもクラッシックカーのシンプルなデザインが良いという人もいます。

──愛車をコンバートEVにしたいということですね。

古川:また、新しく購入した自動車のガソリンエンジンをEVに変えたいという、地球環境に対して意識の高いオーナーもいます。欧米カリフォルニアではさらに環境意識が高く、排ガス規制も厳しいので、EVに乗るのがクールだと考えるようになってきています。コンバートEVにすることが魅力的なんだと思います。

ただし、エンジンを取り換えれば済むというのではなく、パワーステアリングやエアコンも全て交換しなければならず、開発に近い改造になり、コストも高くつきます。そのため、高級車系のオーナーからの注文が多い状態です。ただ、いろんなリクエストがあるので、気軽に作れるよう、町の工場でも組み立てられるキットを開発しています。

オフィスで作業

──工場がとてもきれいですね。

古川:工場と聞くと鉄を切ったり貼ったりしているイメージがあると思います。でも、弊社では作業のほとんどはCAD上で行われ、部品も3Dプリンターで作ります。今日、工場に来ていただきましたが、ガソリンの匂いがしなかったでしょ。自動車の整備工場は床が黒くて、汚れたつなぎを着て作業するとイメージされると思いますが、弊社は臭いがなく、床が綺麗です。工場にエアコンを完備して夏場は冷房の効いた快適な環境で作業を効率的に進めることができます。

──カスタマイズするのに3Dプリンターも活用しているわけですね。

古川:開発に近い改造のため、少しカスタマイズするだけでも部品を新たに作らなければなりません。ひと昔前ではとんでもないコストがかかっていました。それが3Dプリンターだと社内で簡単に、しかも高いクオリティのものが短時間で出来上がります。

それに3Dスキャンも活用していて、コンバートEVにする前に現物を全て3D化し、そのデータをもとにCADで設計してから、3Dプリンターで部品を作り、自動車に組み込んでいます。

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コンバートEVは
古くて新しい。
しかも環境に優しい

──「中小企業 新ものづくり・新サービス展」にはコンバートEVを展示されるとのことですね。

古川:皆さんに試乗していただいているフォルクスワーゲンのビートルを展示させていただく予定です。あと、クラッシックのミニも整備が間に合えば持って行く予定です。

──ものづくり補助金は何度か利用されたことがあるのだとか。

古川:そうです。EVの試作、その次にCAD関係のソフトウェアとハードウェアの導入でも活用させていただきました。そのことで社内でスピードアップした部品作りが可能になりました。

展示するコンバートEVにはものづくり補助金で採択いただき導入した機材を使って作られた部品が数多く使われています。成果物の参考例として見ていただきたいと思います。

補助金で購入したスキャナ

──コンバートEVの魅力とは何でしょうか?

古川:私は皆さんに、「まず初めに乗っていただいてから話をしましょう」と言います。乗ってもらわないと良さは分からないと思います。乗ると皆さん「思ったより良い」とか「新しい体験だ」と感動される方が多いんです。

コンバートEVは古い自動車なのに最新のテクノロジーが搭載されている。しかも環境に優しい。私はガソリン車のビートルに乗っていたことがあるのですが、エンジンがかからないこともありました。しかもエンジンの音が大きい。夜に家の近くを走らせるときは出る音を気にしなければなりません。エンジンの大きな音が良いというマニアの方もいますが、コンバートEVは静かです。それにEVだと排気ガスは出なくてガソリンの臭いもしません。

あと、コンバートEVのモーターはあまり故障しません。ただし、その代わりにバッテリーが消耗します。それでもビートルで280キロくらいは走れます。バッテリーの技術は進歩しているので5年後には500キロ、10年後には1000キロまで走れるようになるでしょう。しかもアップデートができます。自動車がアップデートできるのは画期的だと思います。

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アイデアを
いただくことで
さらに進化できる

──これから自動車はどうなって行くとお考えですか?

古川:「自動車なんて自分達で作れるわけがない」と思っている方は大勢いらっしゃると思います。でも、弊社のような、自動車専門でもない会社でもソフトウェアやハードウェアを駆使することで電気自動車を制作することができました。なので中小企業にとってはチャンスだといえます。EVは構造が非常にシンプルで、内燃機関の自動車より作りやすいと思います。とはいえ簡単にできるものではありません。しかし、勉強して技術を確立できれば不可能ではありません。

製造業さんだと部品を作られていて技術を持っている会社も多いと思います。今は我々の知見だけで取り組んでいるので、いろんな会社さんからいろんなアイデアをいただければさらに進化させることができます。「こんないい部品があるよ」とか「こんな新しい方法があるよ」ということがあればぜひ、声をかけていただき、交流させていただきたいと考えています。

展示したことでいろんな会社さんと新しいマッチングが生まれて、また次回、革新的な商品が展示できればと良いと思っています。

──ありがとうございました。

「中小企業 「中小企業 新ものづくり・新サービス展」について

コンバートEVの展示が見られる「中小企業 新ものづくり・新サービス展」では、来場登録を受け付けています。これまでにない新しい技術や製品・サービスと出会い、豊富な出展者の中より自社のニーズに合った出展者とマッチングして、ビジネスにぜひ、お役立てください。

本展の参加は無料です。

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企業プロフィール

Profile

社名
株式会社オズコーポレーション
創業年月
1993年5月
代表者
古川 治
本社所在地
〒224-0042 神奈川県横浜市都筑区大熊町224-5
TEL/FAX
050-3748-0202
ホームページ
https://www.o-z.co.jp/
資本金
1700万円
従業員数
5名
取扱商品
コンバートEV事業のブランド「OZ Motors」を展開

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〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2
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03-3502-6871
E-mail
jimukyoku@shin-monodukuri-shin-service.jp

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