ARを観光地で活用し、さまざまな情報を提供する

クールチエール株式会社 
研究所 所長 末貞郁夫

ARをビジネスとして展開する

─御社の主な事業内容を教えてください。

1990年4月に創業した当時は、大型ホストのシステム設計が中心でした。しかし、IT業界は常に大きな変化が起こります。大型ホストからクライアントサーバー、そして現在ではクラウドへと時代が変化しています。開発方法もウオーターホール型からアジャイル型に移行しています。当社ではこのような時代の変化に対応した開発を行ってきました。
2017年から高品質翻訳と2か国語ホームページ作成、そしてAR技術の研究、開発、コンサルテーション、クラウドサービスを事業としました。しかしその頃はまだ、ARは実用化されておらず、ビジネスにはなりませんでした。最近になってようやく、動き出したところです。

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

2017年に第3次創業として最先端技術ARの研究をスタートさせ、AR専門の研究所を設立しました。そのため「ポケモンGO」の開発基幹ソフトとして有名なオーストリアのWikitude(ウイキチュード)社のAR基幹ソフトを採用し、ビジネスユースの研究を始めました。今回、事業化のため、まず観光業界で役立つロケーションARを開発するため、ものづくり補助金を活用することになりました。

日本の観光地を活性させたい

─展示会の出展物(ものづくり補助金を活用して開発した製品・サービス・技術等)について教えてください。

展示会には「ロケーションAR開発革命」と、附随して開発した「マーカーレスAR生産革命」の2点を出品します。これらはAR開発を素人でも容易にできるようにするため、Input画面を開発テンプレート化したものです。例えば、「ロケーションAR開発革命」では、Excelで画像、緯度、経度、高度、URLの5点を入れた原稿を作り、それをスプレッドシート状のAR開発テンプレートに転記すれば直ちに、スマートホンの画面上の空中にエアータグが浮かびます。エアータグをタップすると詳細情報、地図案内、通販・決済に移動します。

この「ロケーションAR開発革命」を観光業界で活用して頂くことを考えています。
観光地を訪問し、スマートホンのアプリを起動させると観光名所や広域避難場所、企業の宣伝などのエアータグが空中に浮かびます。場所は緯度、経度、高度で定義されており、その場所まで誘導します。
詳細情報として観光名所の由来や、そこで販売している商品情報や通販機能が提供できます。また、その場所から最も近い広域避難場所を表示することも可能です。企業や観光地の宣伝においては、例えば東京駅上空に商品を掲示や観光地をモニターできるエアータグを掲示することもできます。GOTOキャンペーンで観光の振興が叫ばれる今、必要な機能です。
特に、地方自治体においてAR化したポスター、広報誌を東京事務所に設置すれば動画で説明可能です。

─それは世の中にどう役立つのですか?

もともとの開発は日本の観光地の活性化が目的でした。そのためARで情報を提供することは観光地の役に立ちます。
ARは開発するための技術が高度です。そのためスーパープログラマーが必要です。しかし、日本ではプログラマーが圧倒的に不足しています。観光地で必要な情報は生きもので常に変化するため、開発のプロではなく普通の現場担当者が容易に開発できることが必要です。そのため、「ロケーションAR開発革命」では素人が開発に参加できる開発テンプレートが大いに役立ちます。
また、「マーカーレスAR生産革命」は中小の製造業の現場の開発支援、遠隔指導、遠隔保守に役立ちます。

─競合と比べての優位性は何なのでしょうか?

他社のAR開発は受託開発方式です。常に外注でコストと時間がかかり、現場で容易な変更ができません。ARの開発テンプレートを使えば1回のライセンス買取ですから、継続的に自前で容易に開発ができ、変更もできます。当社比では1回の開発で1/5のコストで済みます。

─どのような使用シーンを考えているのでしょうか?

「ロケーションAR開発革命」は観光業界の復活です。
観光業、企業の広告宣伝、行政の広域避難場所案内、危険情報、地方創生(街中博物館、お店の通販・決済連携)遠隔観光地のリモート案内(例えば、東京で秋田や山口をモニターする)などを考えています。また、「マーカーレスAR生産革命」は中小製造業の生産手順の標準化、遠隔指導、遠隔保守、教育標準化を実現できます。

─どのような場所・人に使ってもらいたいと考えているのでしょうか?

「ロケーションAR開発革命」は観光業、企業の広告宣伝部、行政の危機管理部門を想定しています。
また、「マーカーレスAR生産革命」は製造業の生産現場、保守担当者、外国人教育部門に使って欲しい考えています。

技術を進歩されることと応用した新しい展開にチャレンジする

─どのようなバイヤーとマッチングしたいとお考えですか?

「ロケーションAR開発革命」は、観光業界を考えています。例えばホテルや旅館、旅行代理店、商店街、アウトレット担当者、行政の観光部門、危機管理部門、東京の県事務所などとマッチングしたいと考えています。
「マーカーレスAR生産革命」では、製造業の生産現場担当者、保守担当者、教育担当者とつながりたいと思っています。

─補助事業について、今後の展望について教えてください。

現在はAndroidのみなので、iOS化を完成させます。また、ARのメガネを開発したいと考えています。 「ロケーションAR開発革命」から派生して「マーカーレスAR生産革命」ができたように、技術を応用し、各業界にある課題を解決したいと考えています。そのためにはまず、活用して頂きたいと思っています。

出展プロフィール

出展物の業種
情報・通信
補助事業実施年度
平成30年度
補助事業計画名
ロケーションAR技術で自動的に詳細情報を提供する革新的サービスの実現

企業プロフィール

社名
クールチエール株式会社
創業年月
平成2年4月
代表者
末貞和世
本社所在地
〒231-0062 横浜市中区桜木町1-1-7 みなとみらい10階
TEL/FAX
046-726-5277
WEBサイト

https://courtier-watson.com

資本金
300万円
従業員数
2名
取扱製品

AR関係10点