心臓鼓動、外耳道温度、頭の位置や動きを検出するイヤホン

サルーステック株式会社(神奈川県・横浜市)
代表取締役 小川博司

生体情報を検出できるイヤホン

ワイヤレスイヤホン

─補助事業の成果である製品・サービス・技術等について教えてください。

弊社では心臓の鼓動のみならず、外耳道の体温、頭の位置や動きなどの生体情報を検出できるイヤホンを開発しました。

製品には2タイプあります。市販の有線イヤホンヘッドホンをそのまま使って脈拍を取るものと、ワイヤレスイヤホンにセンサを付け、外耳道内温度、脈波(脈拍数、呼吸、血管硬さなど)、頭の動きなどの生体情報を取るものです。もちろん、両方ともイヤホンとして音楽を聴くときなどにも使用できます。主力としているのはワイヤレスイヤホンの「ワイヤレス ヒアラブル デバイス」です。

ものづくり補助金は、2種類の3Dプリンターと信号処理のファームウエアの開発に活用させていただきました。

─それは世の中にどう役に立つとお考えですか?

私には2人の友達がいました。

1人は、私がある電気会社で主幹研究員として働いていた頃の同僚です。いつも2人で終電近くまで仕事をしていました。ある日、まだ夜の8時ごろ、その友人が「今日はもう帰らない?」と言い出しました。翌日、彼が心臓発作で倒れたという連絡が入りました。幸い、担ぎ込まれた病院に専門のお医者さんがいたために、彼は一命をとりとめました。なんの後遺症もなく、今も元気いっぱいに活躍しています。

もう1人は地方の工場に勤めていました。その彼も倒れたのですが、病院に専門医がおらず、長い時間ベッドに寝かされていたそうです。彼は脳で、運よく一命をとりとめたものの、少し重い後遺症が残りました。

2人とも普段の生活のなかで何かしらの兆候が必ず出ていたと思います。それを前もって知ることができればと思い、生体情報を探知できる機器の開発に取り組みました。

ただし、特別なものを取り付けると目立ちます。飲み会などで友達に気付かれるというのは嫌だったので、普段使っているものでできないかと考えました。例えば、歯ブラシとか髭剃りとか時計とか。そのなかで気軽に使えるものとしてイヤホンに着目しました。

心臓の問題が起きるときは、脈が正しく打たない不整脈の現象が出ます。それは脈拍を見ることで分かります。

─競合と比べて優位性は何でしょうか?

競合製品は数多くあります。有名なのはApplewatchです。しかし、Applewatchが取っているのは脈拍だけです。体温も皮膚体温です。「ワイヤレス ヒアラブル デバイス」は外耳道を測るので、頭蓋骨に守られた波形を見ることができますし、深部体温に近い体温が取れます。何より、手と違って頭は正確な数値が取れます。

ヘルスケア機器、医療機器メーカーとマッチングしたい

イヤフォンとスマートフォンの分析図

─どのような使用シーンをお考えですか?

音楽を聴くときなどに付けてもらえればと思います。センサは両方についていますが、基本的には片耳で動作します。両耳をふさぐことができないときは、片耳で使えます(音楽も片耳になりますがーー)。

また、1日中ずっと「ワイヤレス ヒアラブル デバイス」を付けている必要はありません。例えば、通勤中に音楽を聴くついでに測る。会社では外す。それで大丈夫です。記録が全て残ります。1週間くらい追跡してみて、ある程度の時間が埋まるくらいで構いません。取った生体情報はスマートフォンやパソコンなどで見ることができます。

─どのような場所・人に使ってもらいたいとお考えですか?

働き盛りの人にこそ、使って欲しいと思います。私が開発するようになった原点は、働き過ぎの人の兆候を察知したいということです。

もちろん、ご高齢者にも使っていただけます。ご高齢者も医師に頼りきりではなく、自らも健康を意識して過ごして欲しいと思います。

─どのようなバイヤーとマッチングしたいですか?

医療機器のビジネスをされているメーカー、特にアプリの薬事法に強い会社さんとマッチングしたいと考えています。また、ヘルスケア機器を扱っておられる企業とマッチングを希望します。

弊社にとってはバイヤーとして、単に製品を売るだけでなく、弊社の概念を商品化していただける会社を希望しています。

分析作業

─今後の展望を教えてください。

「ワイヤレス ヒアラブル デバイス」は、外耳道内温度、脈波(脈拍数、呼吸、血管硬さなど)、頭の動きなどの生体情報を取ることができます。例えば頭の位置をモニターすることで、歩行訓練に役立てることもできます。他にもさまざまなことに応用が可能です。今、更なる展開に取り組んでいるところです。

健康で過ごせる人生を伸ばして欲しい

人物

─御社の概要や特徴、事業内容を教えてください。

現在は試作を繰り返している段階です。弊社が取り組んでいるのは何かに付加するのではなく、新しい機能を付ける、新規開発です。ただし、何かを作って販売するというビジネスプランではありません。かなり難しい技術を開発しています。そのなかでもヘルスケア機器を中心に事業を推進しています。先ほどの、どのようなバイヤーとマッチングしたいかという質問に対して、物を買うバイヤーではなく、技術を買うバイヤーとマッチングしたいということを付け加えておきたいと思います。

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

近年、医療技術の進歩などにより、平均寿命は延びています、男女とも80歳を超えています。一方、健康寿命という言葉もあります。健康寿命とは、人の助けを借りることなく一人で生活できる寿命です。厚生労働省の調査によると男性の平均寿命は80.21歳で、健康寿命は71.19歳。女性の平均寿命は86.61歳で、健康寿命は74.21歳だそうです。男女とも、約10年の不自由な生活が待っているということです。

多くの方々が健康で過ごせる年数を伸ばして欲しいと思います。

出展情報

Data

出展物の業種
情報・通信
補助事業実施年度
平成27年度
補助事業計画名
心臓の鼓動のみならず、外耳道の体温、頭の位置や動きなども検出でき、通常に音の通信もできるイヤホン

企業プロフィール

Profile

社名
サルーステック株式会社
創業年月
平成26年7月
代表者
小川博司
本社所在地
〒236-0033 神奈川県横浜市金沢区東朝比奈2-10-26
TEL/FAX
045-781-8681/FAXなし
ホームページ
https://salustek.com
資本金
500万円
従業員数
1名(ただし、6社ほどの小さな会社で助け合って進めています。)
取扱製品
生体信号取得ができるイヤホンおよびそのシステム製品、その他、大学、研究機関からの委託開発

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