省エネに貢献するスマート照明スイッチ

合同会社パッチドコニックス(神奈川県・)
代表社員 川口淳一郎

宇宙開発から生まれた独立分散制御方式を応用

ニーズまとめ

─補助事業の成果である製品・サービス・技術等について教えてください。

弊社では省エネに貢献するスマート照明スイッチを開発しました。これは、照明が何百個とある大型の工場やオフィスにおいて、電力逼迫時、ないしはデマンド電力の上限を逸脱しそうな場合に、明るい場所にある優先度の低い照明から順に自動的に消灯させるスイッチです。宇宙開発から生まれた独立分散制御方式を応用したもので、特徴はセンターで場所ごとの明るさの情報を収集する必要がなく、初期投資が小さく通信負荷はほとんどないことです。なお、操作は非接触でできます。

これは、広い意味でいうと、エネルギーマネジメントです。例えば、今後、電気自動車の発展と共に充電ステーションが急速に拡大していきます。ひとつの充電ステーションで複数の電気自動車を一度に充電するとなると瞬間的に電力のピークが高くなります。電力会社は社会インフラの使命としてピークに備えて必ず供給できる設備を用意しなければなりません。そこには膨大な費用も発生しますし、効率的にエネルギーを活用しているとはいえません。また、充電ステーションの運営会社はピークデマンドに応じた高額な電気代を支払わなければなりません。何故なら、過去1年間で最も使用したときの料金で1年間の契約料金が決まるからです。一度に充電するのではなく、ゆっくり充電して行けば運営会社の料金は安くなり、電力会社も過剰な設備はしなくて済みます。それをコントロールするのがエネルギーマネジメントです。

ものづくり補助金は試作品の開発に活用させていただきました。

─それは世の中にどう役に立つとお考えですか?

エネルギーを効率よく使い、余剰な社会インフラを削減できます。遊休の発電所を維持する無駄を省くことにつながります。カーボンニュートラルに向けてエネルギーの効率的な使い方を推進できます。

もちろん、大型の工場やオフィスでは電気代を節約することができます。

─競合と比べて優位性は何でしょうか?

弊社のスマート照明スイッチのような製品は他にはありません。スマート照明スイッチは独立分散制御という、JAXAの宇宙開発に端を発した知財を応用した製品です。

大型の工場やオフィス、施設、充電ステーションなどとマッチングしたい

─どのような使用シーンをお考えですか?

スマート照明スイッチに代表される独立分散制御方式は、応用先が非常に広いのが特徴です。例えば、オフィスにあるパソコンはバッテリーを積んでいますが、電源にアダプタを挿して使っているので常時充電された状態です。これがとても無駄な使われ方です。電力が逼迫する夏の午後2時などに、バッテリーに余裕があるパソコンは電源から切り離して使えば無駄なエネルギーを使うことはなくなります。でも、それを人間がやっていたのでは非効率です。この制御方式を活用すれば、どのパソコンのバッテリーに余裕があるかを調査する必要はなく、自動的に残容量が多いパソコンから電源を切り離すことができます。

─どのような場所・人に使ってもらいたいとお考えですか?

東急電鉄さんの電車で、応用試験を実施させていただいています。トラブルがあって電車がストップしたとき、限られた電力の下で、一番、遅れた電車からダイヤが回復して行くというものです。これは節電が目的ではなく、制約下でダイヤ回復が早い方法を導き出すためのものです。実際に電車を走らせて試験をしたところ、有効性が確認できました。

ソフトウェア

─どのようなバイヤーとマッチングしたいですか?

スマート照明スイッチは消費者向けではなく、BtoBの製品です。その制御方式である独立分散制御については、大型の工場やオフィス、施設、充電ステーションなどとマッチングしたいと考えています。

カーボンニュートラルという視点では今後、地方での充電ステーションの普及が重要となりますし、新電力に取り組んでいる地方自治体さんには、電力供給事業者への負担を軽減できる大きな力になれると思っています。

─今後の展望を教えてください。

スマート照明スイッチは、照明にスポットを当てた製品ですが、使われている独立分散制御のテクノロジーはさまざまなことに応用ができます。今後、さまざまなカテゴリーの製品を増やして行く考えです。

照明スイッチをIoT化することで進化する

人物

─御社の概要や特徴、事業内容を教えてください。

弊社は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)によりJAXAベンチャーとしての認定を得てJAXAのサポートのもと、2016年に設立されました。JAXAは小惑星探査機「はやぶさ」によって、小惑星イトカワよりサンプルを持ち帰る小惑星サンプルリターンミッションを、世界で初めて成し遂げました。弊社は、はやぶさプロジェクトで開発された独立分散制御の技術を提供し広めています。

宇宙向けには、環境に優しく手ごろな価格のエンジンや分散型IoTヒーター、また、エネルギーマネジメントの分野では、スマートIoTブレーカーや、分散型IoT PC電力制御器などの技術を提供しています。

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

通常、電気の線は2本あります。でも、照明のスイッチボックスは片切スイッチといって線は1本だけ来ているだけです。普通は、単純に照明を付けるか切るかしかできません。スイッチを高度化したいと思ってもできませんでした。IoT化するには2本の線がなければ不可能だったからです。

弊社が照明に取り組んでいるのは、照明のスイッチをIoT化です。既存の照明スイッチをスマート照明スイッチに交換するだけでIoT化されます。弊社は、独自の電源装置を組込み、これを単線回路で実現しました。

IoT化されて何が便利になるのかというと、付加価値を提供することができます。例えば、2つの部屋の間仕切りを外して大きくして使うこともあります。大きくした場合、照明スイッチは分散されます。それをひとつにまとめることができます。元に戻すことも容易で、スマホで設定できます。

また、IoT化されることで遠隔操作もできます。よく、会社を退社するとき、あちこちに分散している照明スイッチを消して回ることがあると思います。それがスマホ1つでできるようになります。

今使われている片切スイッチを高度なIoTスイッチに交換するとなると壁を壊して配線を変えなければなりません。しかし、弊社方式では、照明はそのままで、照明スイッチをスマート照明スイッチに交換するだけで工事は済みます。また、パソコン、スマホで操作ができるので照明スイッチを触る必要もありません。コロナ禍において非接触は付加価値になります。

さらに、オフィスでは、紐づけられたパソコンがアイドルになると、真上の照明を自動的に消灯させることも可能になります。どうぞ、お越しください。

出展情報

Data

出展物の業種
環境・建設・エネルギー
補助事業実施年度
平成29年度
補助事業計画名
スマート照明スイッチ

企業プロフィール

Profile

社名
合同会社パッチドコニックス
創業年月
-
代表者
川口淳一郎
本社所在地
〒107-0062 東京都港区南青山2-2-15
TEL/FAX
-
ホームページ
http://www.patchedconics.co.jp/
資本金
-
従業員数
-
取扱製品
-

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〒100-0013 東京都千代田区霞が関1-4-2
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