リモートからアウトドア等まで個人空間を作れるアイテム

北埼ダンボール工業株式会社(埼玉県・行田市)
常務取締役 鈴木喜夫

小ロット多品種の製品をお客様の希望で作る

作業

─補助事業の成果である製品・サービス・技術等について教えてください。

弊社では、リモート等、ワークスタイルの変化に伴う仕事からアウトドア等の遊びまで個人空間を作れるアイテムをリリースしました。具体的には段ボール及びプラスチックダンボール等の素材を使用したブースやパーティションを提供するというものです。

ものづくり補助金を活用して、プラスチックダンボールを加工する超音波溶着機を導入しました。プラスチックダンボールの素材はPP(ポリプロピレン)で、接着しづらいという性質を持っています。溶着させるには超音波溶着機が必要でした。

─それは世の中にどう役に立つとお考えですか?

5~6年前に段ボールで大型のパーティションを作ったことがありました。その頃テレビで、災害によって多くの方が体育館に避難され、個人スペースを確保するために腰高くらいの段ボールを切ってつないでパーティションを作り、そこで寝泊まりしている様子が映し出されていました。それではあまりにひどいと思いました。

弊社が作った大型のパーティションは、高さが1800mmで、拡張性があり、つなげることでさまざまな形に変化させることができるというものでした。高さがあることで着替中でも他から見られる心配はなくなります。しかし、あまり引き合いがありませんでした。ところが新型コロナウイルス感染症が流行したことで、飛沫防止の必要性が生まれ、内閣府からも問い合わせが来るようになりました。次にリモートワークが普及したことで需要が高まりました。

パーティション付ブース

─競合と比べて優位性は何でしょうか?

ブースやパーティションはたくさんの企業が出していますが、弊社では小ロット多品種に対応できます。弊社で設計したものだけでなく、お客様のご希望に応えられることは優位性があると考えています。

また、ものづくり補助金で超音波溶着機を導入したことで、小ロットの製品が作りやすくなりました。大量生産で何千、何万を作るのであれば弊社でなくとも、いろんなところでできます。弊社では1個や2個といった小ロットで作ることをメリットとして打ち出しています。それに加工は全て社内で行うため、比較的リーズナブルに提供できます。受注生産のため在庫を持つリスクがないことも、価格を抑えられる理由です。

弊社のブースやパーティションは、木製のものと比べると軽量です。それに、段ボールはリサイクルが可能です。不要になると資源ごみとして処分することができます。プラスチックダンボールも同様にリサイクルすることができます。

困り事をお持ちの方とマッチングしたい

ブース

─どのような使用シーンをお考えですか?

もっとも多いのは、リモートワークでの使用だと考えています。また、吸音素材のものを使うと騒音を軽減できます。例えばeスポーツのプレイ中や、勉強のために集中したいといったときにも使えます。

ご注文時にはお客様からサイズと使用目的を伺います。例えば集中できる空間にするため四方をふさぐとか、リモートミーティングの背景のためのバックボードとか。他にもさまざまな要望があると思います。また、印刷もできるのでデザインや柄も指定していただけます。お客様によってはお花畑や青空に雲が浮かんでいる風景、もしくはご家族の写真を印刷される方もいます。そのようなリクエストに細かく対応できます。

─どのような場所・人に使ってもらいたいとお考えですか?

広く使っていただきたいと考えています。このような業種が良いなどはありません。

企業からのオーダーで、会議室に電話ボックスとして使いたいというのがありました。本格的な電話ボックスを作るとなると費用がかかります。簡易的なもので良いのなら弊社の製品で充分です。出入りするための扉も作ることができます。

また、飛沫防止として個々のデスクをパーティションで囲みたいというオーダーもありました。通常の段ボールで作ると同じフロアーにいる人の顔も見えませんし、自分の手元が暗くなります。そのため半透明で透過性のある素材で作りました。

弊社では今までない新しいものが作れます。「こういうものを使ってください」だけでなく、お客様のお困り事を伺い、お客様のアイデアをいただいて作ることができます。

─どのようなバイヤーとマッチングしたいですか?

個人はもちろん、企業など、困り事をお持ちの方とマッチングしたいと考えています。代理店よりはお使いただく方に直接、ご意見を伺えればと思います。企業であれば職場環境を良くしたいと考えている総務さんなどとお話しができればと思います。

段ボールの家やテーブル

─今後の展望を教えてください。

これはまだ、製品化していませんが、素材に薬剤を付け、抗菌や抗ウイルスにできれば、用途も広がると考えています。また、テーブルや椅子、屏風なども作れるので、野外のレジャーにも活用できるのではないかと思っています。あと、同じサイズ、同じ形、同じ仕様であっても色を変えることで利用用途が変化するような展開ができないかと思案しているところです。

知恵を借りて可能性を広げ、未来を開いていきたい

会社

─御社の概要や特徴、事業内容を教えてください。

弊社は段ボールで梱包材を作ることが主な仕事です。お客様は自動車関係や電気、建築などが多く、例えば電子部品を目的地まで安全に運ぶための箱が必要だといったときに弊社にお声が掛かります。弊社では落下試験や輸送試験も行っており、緩衝設計まで行うことができます。また、お客様の商品は何百種類、何千種類とあります。それら、さまざまなサイズ、形に合わせた箱を制作しています。そのような小ロット多品種に対応できることは、弊社の強みになっています。

また、弊社ではeスポーツを支援しており、大会をスポンサードしています。他にもTBSで放映されたドラマ「陸王」とタイアップするなどさまざまなことに取り組んでいます。

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

段ボールは段ボールの古紙から生産されます。リサイクルできるため、環境に良く、SDGsに貢献できます。

段ボールやプラスチックダンボールは昔から活用されてきました。しかし、素材の組み合わせを変えることで新しい素材になります。そのことで緩衝や遮音、防音、保温などを強化できます。しかも、安価で加工が自由。これに代用できる素材はなかなかないと思います。とはいえ、活用の仕方は弊社だけで考えているのでは限界があります。いろんな方のお知恵を借りて段ボールやプラスチックダンボールの可能性を広げ、未来が開けていければと考えています。

出展情報

Data

出展物の業種
医療・生活・ヘルスケア
補助事業実施年度
平成28年度
補助事業計画名
プラスチック段ボール加工機導入による生産プロセスの改善と極小ロット生産対応

企業プロフィール

Profile

社名
北埼ダンボール工業株式会社
創業年月
昭和34年4月
代表者
鈴木一夫
本社所在地
〒361-0084 埼玉県行田市南河原895
TEL/FAX
048-557-2222/048-557-0177
ホームページ
http://hokusailtd.co.jp
資本金
1,000万円
従業員数
70名
取扱製品
段ボール製品各種・プラスチックダンボール製品各種・緩衝材・プラスチックコンテナー各種

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