携帯型重金属測定装置「AQSCIL(アクシル)」で安心安全の水を

テクノグローバル株式会社(大阪府・八尾市)
代表取締役 高田弘之

飲み水に重金属が含まれていないかを調べる

携帯型重金属測定装置「AQSCIL(アクシル)」

─補助事業の成果である製品・サービス・技術等について教えてください。

弊社では携帯型重金属測定装置「AQSCIL(アクシル)」を開発しました。ものづくり補助金は「AQSCIL」の筐体を製作するための金型製作及び、製造設備導入に活用させていただきました。

「AQSCIL」は、液体中にどれくらいの重金属が含まれているかが測定できる装置です。もともとは大阪大学の先生から「こういう技術がある」と連絡をいただき、「商品化したいけれど、どうすればいいのか分からない」と相談され、「ならば弊社で商品化しますよ」ということからスタートしました。そのとき販売先は正直、考えていませんでした。先生が「これは世の中にとって大事なものだ」とおっしゃることから弊社としても「世の中の役に立つのなら」と考えて取り組むことになりました。

─それは世の中にどう役に立つとお考えですか?

古く老朽化した水道管の水に重金属が混じっていないかを調べることに役立ちます。

海外では蛇口から出てくる水道水に重金属が含まれている場合があります。日本でもまだ、古い鉛の水道管が残っており、重金属が含まれている危険性があります。そのため、例えば大阪府では古い水道管を塩化ビニールに交換するのなら補助金を出すと推奨しています。

飲み水に重金属が含まれていないかを調べる用途で開発したのですが、トンネルを掘ったとき、土壌が重金属で汚染されていないかだとか、焼却炉でものを燃やした後、重金属をなくす処理をするのですが、本当になくなっているかを確認するなどの用途でも利用していただいています。

「AQSCIL(アクシル)」の測定結果

─競合と比べて優位性は何でしょうか?

液体中の重金属は研究センターに持って行けば測ってもらえます。ただし、時間がかかります。何故なら研究所の知識を持った技術者が高額の装置を使って測定するからです。もちろん、それなりの費用がかかり、一般的ではありません。また、そこで使う装置は持ち運びできません。

弊社が開発した「AQSCIL」は携帯型なので測定したい場所に持って行ってその場で測定することが可能です。操作もボタンを押すだけと簡単です。スピーディなのがメリットで、10分で結果が出ます。とはいえ、正確性には少し欠けます。あくまでも目安として知りたいという時に有効です。また、商品化に当たり特許も取りました。

海外の発展途上国への輸出を手掛けている商社さんとマッチングしたい

─どのような使用シーンをお考えですか?

工場の排水を調査する、キャンプに行く人が川の水が本当に安全なのかを確認する、というようなときに利用していただけると思います。

ただし、日本国内では細かい数値が求められるため、環境汚染が問題化されている発展途上国で活用していただきたいと考えています。

─どのような場所・人に使ってもらいたいとお考えですか?

中国の水道局から引き合いをいただいています。その水道局では大規模な調査を行う必要があり、そのひとつとして「AQSCIL」を導入したいとのことでした。

半導体のはんだ付け

─どのようなバイヤーとマッチングしたいですか?

日本国内より、発展途上国への輸出を手掛けている商社さんとマッチングしたいと考えています。

専門的な知識の必要がなく、専用チップで吸引するだけで世界中の誰もが水質検査を行うことが可能です。環境汚染が問題視されている発展途上国にも広く普及させ、重金属による公害を未然に防ぎ、安心安全な水世界の実現を目指したいと考えています。

─今後の展望を教えてください。

日本国内で展開するとするなら、今よりバージョンアップする必要があります。「AQSCIL」は数値でいうと100ppbが測定できます。日本の水道水だと10ppbまで測れるようにする必要があります。とはいえ、1000ppbでもいいというお客さんもいます。測定を確実にできることを優先してきたのでまだ、お客様へのヒヤリングができていません。最高で5~7 ppbまで測れる製品を開発できる可能性がありますが、果たしてどの数値まで測れればいいのかを検討しなければなりません。

「AQSCIL」の初期のモデルはこんなものは使い物にならないというレベルでした。それがバージョンアップを繰り返して来ました。今後は、ヒヤリングを行い、お客様が求める製品へと進化させていく予定です。

ものづくり補助金が活用できたことで社会貢献が可能に

外観

─御社の概要や特徴、事業内容を教えてください。

弊社は2006年に設立しました。プラスチック製品設計支援や、試作金型の製造及び成形、量産金型の製造及び成形、小ロット製品組み立てなどを事業としています。

そのなかで主力なのが金型と成形です。金型を社内で作り、社内で必ず成形をしています。私たちが確認して間違いのないことを確認して出荷しています。

また、金型を作る際、お客様から3Dデータをいただきますが、金型が作れるようなデータになっていない場合があります。そのため、社内でデータを編集しています。

従来、受注委託が多かったのですが、自社製品も開発していきたいと考え、取り組んでいます。「AQSCIL」もそのひとつです。将来は売上の半分を自社製品が占めるようにしたいと考えています。

人物

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

大阪大学の先生のプレゼン資料に、アフリカの人達は劣悪な環境で生活をしている。これを解決しなければいけないと書かれていました。それを見たとき、弊社も社会に貢献したいとの想いで開発することを決めました。

恥ずかしながらまったく売れていませんが、売上に結び付かなくとも社会貢献として取り組んでいます。

なかなか会社の資金を投下して社会貢献をするのも難しいものがあります。それができたのは、ものづくり補助金が活用できたからです。

しかし、想いだけでは意味はありません。中小企業 新ものづくり・新サービス展を通してバイヤーさんとマッチングさせていただき、一歩でも進められたらと考えています。

出展情報

Data

出展物の業種
機械・部品
補助事業実施年度
平成29年度
補助事業計画名
携帯型重金属測定装置AQSCIL(アクシル)

企業プロフィール

Profile

社名
テクノグローバル株式会社
創業年月
平成18年10月
代表者
高田弘之
本社所在地
〒581-0055 大阪府八尾市跡部南の町1-1-37
TEL/FAX
072-993-7935/072-993-7936
ホームページ
http://www.techno-global.co.jp
資本金
600万円
従業員数
29名
取扱製品
プラスチック製品設計支援/試作金型の製造及び成形/量産金型の製造及び成形/小ロット製品組み立て

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