弊社では環境にやさしい高品質な住宅用建築資材を、加工から検品・梱包、配達まで一貫して提供しています。その技術とノウハウを活かし、木質繊維板を活用した消臭インテリア商品「炭零(すみれ)」を開発しました。
「炭零(すみれ)」の原料として使っている木質繊維板は、国産の杉をリサイクルしたものです。それをものづくり補助金で導入したレーザー加工機で細かな加工を施し、さらに消臭効果のある炭を塗布しています。ちなみに、炭は、アンモニア、ホルムアルデヒド、酢酸等の主要成分を消臭します。
レーザー加工機はコンマ何ミリまで加工できるため、高いデザイン性を表現できます。商品は組み立てて遊ぶことができ、インテリアとして飾っておけば消臭ができるというものです。しかも消臭効果は半永久的です。
商品は球体と2種類の猫ちゃん、2種類の恐竜の計5種類があります。完成した状態ではなく、30~40個くらいのパーツがセットになっていて、組み立てると高さが20cmくらいの立体物になります。接着剤は必要とせず、30分くらいで簡単に作れるので、小さなお子さんとご両親が楽しみながら工作できます。また、材料は自然由来のものなので、お子さんにも安全です。
木質繊維板は間伐材をリサイクルしたものなので、環境負荷低減になります。炭は活性炭という良い炭を使っていますが、廃棄されてしまう炭や、粉にした炭をリサイクルしています。この商品を作るために伐採はしていません。その意味ではサスティナブルに貢献していると自負しています。それに、遊んで捨てるのではなく、置いておくだけで消臭効果があるのでゴミにもなりません。
組み立てて立体物を作る商品は数多くありますが、消臭もできる商品はあまり見かけません。「炭零(すみれ)」は、プラスチックなどの化学物質等は一切使用せず、100%天然素材の材料で、理論上は半永久的に効果を持続することが優位性だと考えています。
消臭効果の点でいえば、30分くらいで臭いを消し、1時間もすれば臭いはほぼなくなります。消臭力が高いことも優位性だと言えます。
組み立ててからは、臭いが気になるところ、例えば下駄箱や玄関、トイレ、車の中などに置いて欲しいと思います。また、冷蔵庫やクローゼットに置いても効果的です。効果は半永久的なので置いたままにしても大丈夫ですし、形が壊れても効果がなくなるわけではありません。メンテナンスは1か月に1度、ホコリがあれば拭き取り、汚れた場合は固く絞った布で拭くだけで済みます。
ターゲットを40代の女性としています。お子さんと一緒に楽しく作って欲しいと思います。弊社の試作品では8歳のお子さんでも問題なく作ることができました。また、物資にアレルギーを持っている方にも安心していただけると思います。
自分で作ったものは捨てたくないものです。でも部屋に置いていると邪魔になる、といったことがあります。しかし、「炭零(すみれ)」だと消臭効果があるのでいつまでも置いておくことができます。
2つあると考えています。1つはノベルティを探している企業さん。しかも、環境に配慮した、サスティナブルなノベルティを探している企業さんならベストだと思っています。もう1つは、販売していただける店舗さんなどです。
現在は、歯医者さんや老人ホームといった医療関係の方で購入していただいています。そういった方面のバイヤーともお話ができればと考えています。
試験的にクラウドファンディングに出品したところ、20万円の目標金額に対し、23万2,000円と115%の達成となりました。販売を開始して1年で300~400個が売れています。弊社としては、新しい事業のひとつとして成長できればと考えています。
創業は昭和58年です。その頃は木質繊維板(パーティクルボード、MDFなど)やLVL(平行合板)、普通合板等の卸売が主体だったのですが、お客様の使用用途に合わせて加工(芯材、小割、正寸カット、モルダー加工、NC加工など)もおこなうようになりました。販売先は建材メーカーや間仕切りメーカー、量産家具メーカー、店舗内装業など多方面にわたります。全てのお客様に対して、”素早く(短納期)、正確に(高品質)、美しく(美しい荷姿)”をモットーとしており、毎日配送するサービスもおこなっています。お陰様で北陸3県に於ける販売実績は長年に渡りトップを維持しています。
現在、引き合いが多いのは、5軸のCNCという木工用の機械を用いての加工です。人の手のように3次元的に動いて加工できます。他にも新しい機械を積極的に導入し、お客様のご要望に応えるよう、努力しています。
弊社はこれまでBtoBで事業を推進してきました。しかし、BtoBだけをやっていたのでは、エンドユーザーの声が聞こえてきません。直接、エンドユーザーの声を聞くためにはBtoCも展開して行く必要があると考えました。
また、人口減少によって住宅建築関係は衰退して行くとも考えており、新しい事業を生みたかったと言うこともあります。弊社はプラスチックや金属の加工も手掛けているのですが、プラスチックや金属で作っていたものを木材にしたいという要望が増えてきました。その意味では、時代はSDGsに流れていると強く感じます。
弊社もSDGsに取り組んでおり、同じ新しい事業をスタートさせるなら、やはり環境に貢献できる事業を、と考えていました。今後はものづくり補助金で導入したレーザー加工機を活用し、可能性を模索しながら開発を続けて行きたいと考えています。
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