建築物等で使用されていた古い木材を再利用

塚田木材株式会社(香川県・坂出市)
代表取締役 塚田浩之

古材を新しい材料として再利用する

クリーニング前後の比較

─補助事業の成果である製品・サービス・技術等について教えてください。

弊社では建築物等が解体される際に出る、使用されていた古い木材を再利用した商品作りに取り組んでいます。テレビのリフォーム番組などでは古材をそのまま再利用していますが、弊社では古材を切ったり、磨いたり、加工したりなどしてフローリングや壁面、家具全般の材料として再利用しています。つまり、古材をそのまま販売するのではなく、古い部分をそぎ落として新しい材料として販売しています。

解体現場から持ってきた古材は汚れも多く、釘も打たれていて、形を整えるのに時間がかかります。特にクリーニングに手間がかかっていました。ブラシが回転する機械を使って手作業で1枚1枚磨いていました。この作業を効率化し、生産量を増やす目的で、ものづくり補助金を活用してうづくり機を導入しました。うづくり機は本来、木目を浮かび上がらすために使用しますが、弊社では汚れを取るために用いています。汚れ取りに適した機械がなく、浮き造り機が目的に叶う道具でした。

導入したことで今まで2分半かかっていた作業が1分ちょっとでできるようになりました。時間が短縮されただけでなく、労力も軽減されましたし、人がやるとムラがでていたのも仕上がりがよくなりました。また、作業で出る粉塵も機械が吸い込んでくれるので職場環境も良くなりました。

家具

─それは世の中にどう役に立つとお考えですか?

古材とは主に古民家から採取される数十年~数百年以上経過した木材です。年数を経過した古材は乾燥が進み強度も増した優良な木材資源となります。今では貴重な木材もありますし、古材の古びた風合いが人気になっています。しかしそのほとんどが廃棄されています。そこで古材を素材として活用し、商業施設や住宅向けの内装材(壁材・フローリング等)として商品化しました。

また、木材資源の有効活用を促進し廃棄物を削減するとともに、国内資源を積極的に活用することにより輸入を抑え、温室効果ガスの削減に努めることで、SDGsに寄与していきます。さらに、国内に多く残る放置された空き家の古材を積極的に買い取ることで、解体費を少しでも軽減し、空き家問題の解決をはかることも将来的な目標としています。

─競合と比べて優位性は何でしょうか?

15~6年前くらい前に古民家ブームがあり、そのとき古材を扱う会社が乱立したのですが、ブームが去って一気に淘汰されてしまいました。今ある会社は、弊社も扱っていますが、輸入した古材を販売する商社系の会社が主です。国産の古材に取り組んでいる会社はごくわずかです。弊社では国産の古材事業を十数年前から着手してきました。蓄積されたノウハウは優位性だと考えています。さらに生産性を上げることで、販路も広がっていくと思っています。

建築や内装、家具など、木材を扱う企業とマッチングしたい

─どのような使用シーンをお考えですか?

最近、問い合わせが増えてきたのは、空き家問題を解決しようとしている会社からの古材買い取りです。日本では放置したままの空き家が増加しています。古くなって倒壊する、不審者が入り込む、放火につながるなどの問題があります。しかし、解体するにも費用がかかります。弊社が古材を買い取ることで解体費の補填にできないかという相談です。弊社としても古材を扱っているのは社会問題の解決のためです。このような取り組みには積極的に協力していきたいと思っています。ただし、買い取り額はさほど高くなく、補填額はまだまだ少ないのが現状です。古材の需要を拡大できれば問題解決も加速すると考えています。

木材の壁

─どのような場所・人に使ってもらいたいとお考えですか?

SDGsに関心の高い企業からの問い合わせも増えています。内装やフローリングに古材を使いたいというものです。弊社では目的に合わせた古材を提供できます。事例としては全国で店舗展開している大手企業さんの店舗の内装に弊社が供給した古材が使われています。また、小学校を建て直す際、想い入れのある柱や机はそのままでは使えない、かといって廃棄するのは忍びない、再利用したいというご相談もお手伝いしました。

木材の家具

─どのようなバイヤーとマッチングしたいですか?

建築会社さんや内装、家具メーカーなど、木材を扱う企業さんなどとマッチングしたいと考えています。また、SDGsで何かしたいと考えている企業や地方自治体さんともお会いしたいと思っています。

企業でなくともこだわりを持っている設計士さん、建築や店舗のデザイナーさんともじっくりとお仕事ができれば嬉しいですね。

─今後の展望を教えてください。

自社以外にも全国5社で業務提携をして古材事業に取り組んでいますが、現在は年間数億円の売上です。やはり10億円以上にならないと古材は再利用できるということは認知されないと思いますのでさらなる拡大を図っていきたいと考えています。

古材を活用することでSDGsに貢献する

木製の家

─御社の概要や特徴、事業内容を教えてください。

弊社は1903年(明治35年)に創業しました。もともとは製材業で、丸太を仕入れ、板や角材にカットして地元の材木屋さんに卸していました。100年以上続いてきたのですが、安価な木材製品が海外から大量に輸入されるようになり、国内での事業は採算が取れなくなってしまいました。そのため15~6年前から事業転換を図り、現在は古材事業が半分、残りの半分はトラックの荷台用の床材の販売事業です。

実は、木材加工業者からすると古材は絶対に扱ってはいけないものでした。何故なら、釘が打たれており加工機械が破損するため、そのままでは使えないからです。弊社では金属探知機を使って釘を探し出して抜いています。そこからクリーニングするため、手間がかかります。弊社ではあえてそこにチャレンジしています。

塚田さん

─どのような背景・目的で本事業に取り組んだのですか?

古材を扱うようになった当初、風合いという見た目を重視していました。しかし、SDGsが叫ばれるようになって、古材の中身を再利用することにも価値があると考えるようになりました。実際に古材を再利用できるように加工したところ、想像以上に良い素材になることが分かりました。今後はさらに流通量を増やしていきたいと考えています。

出展情報

Data

出展物の業種
環境・建設・エネルギー
補助事業実施年度
令和元年度・令和2年度
補助事業計画名
古材(こざい):建築物等で使用されていた古い木材を再利用した商品

企業プロフィール

Profile

社名
塚田木材株式会社
創業年月
明治35年
代表者
塚田浩之
本社所在地
〒762-0046 香川県坂出市富士見町1丁目2-19
TEL/FAX
0877-35-8177/0877-46-5205
ホームページ
https://www.tsukamoku.co.jp
資本金
9000万円
従業員数
10名
取扱製品
古材、トラック床材、建築材、商業施設用内装材、木材製品の輸入・製造・販売

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TEL
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E-mail
jimukyoku@shin-monodukuri-shin-service.jp

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