女性座談会登壇者インタビュー 「森松工業株式会社 西村 今日子」(岐阜県)

「社長がどんどん新しいことをさせてくれるのが、
弊社の魅力です。」

森松工業株式会社 取締役グループ営業企画部長 西村 今日子さん

企業プロフィール

森松工業株式会社は、飲料水を様々な形で貯水するステンレス製のタンクの開発から設計、製造、販売までを一貫体制で行っている会社です。ステンレス製タンクのパイオニア的企業で、公共施設やマンションなどに設置されているタンクを業界内で先駆けて開発しました。海外事業は当初はステンレス製タンクの輸出を図っていましたが、現在では国内と全く異なった事業展開をしています。

先輩がいない状況で、0から海外事業の立ち上げを行いました

―入社された経緯と、どのようなお仕事をされてきたかをお聞かせください。

弊社に入社してから、30年が経ちました。教員を目指し中国に留学していたのですが、中国にいる間に教員採用試験の日付を間違えまして。当時は焦りましたが、「一年以上何もしないというのはいかがなものか」と考え、岐阜の知人からの紹介で弊社の子会社であるアムト株式会社に入社いたしました。なので、最初は失礼ながら、教員になるための繋ぎのような感覚で始めたんですね。最初の仕事がその子会社の貿易部門を立ち上げるといったものでした。弊社初の海外事業部門ということで、話を聞ける人、教えてくれる人が全くいない状態でのスタートだったんです。当時の中国のものづくりの質はあまり良くなく、その上納期を守らないといったひどい状態でした。1つ問題を解決したら、新しい問題が3、4個出てくるんです。本当に毎日大変で、問題を解決することに精一杯でした。ただ、聞く人がいなかった分、自由にやらせていただいたところもあります。アムト株式会社の立ち上げが完了した後には、香港の現地法人Tap Mate Limeted(商社)の設立や、中国の現地法人、上海森松圧力容器有限公司(製造会社)の設立などに携わり、管理全般や営業人事などを行いました。

―今携わっている仕事の内容とやりがいを教えていただけますか?

現在は、私が立ち上げた子会社の支援を日本からしています。例えば日本のお客様の新規開拓やそのフォロー、日本から調達する材料・設備の開拓・フォロー。月に一度は幹部会に参加し、今、どんな問題が起きているかをヒアリングし、できるだけ早期に解決していきます。やりがいとしては、日本にいては知り合えなかったようなグローバル企業さんとの仕事ができた時に感じました。言葉や規格など、乗り越えなければいけないことはたくさんありますが、一緒に新たな市場を切り開いていった時は、達成感がありましたね。上海森松の立ち上げの最初の10年は、本当に苦労の連続でした。しかし、そこで撤退をせず、最後まで支援をし続けてくれた弊社の経営陣には本当に感謝しています。

―あなたから見た御社の良いところは何ですか?

スピード感のある成長を遂げているということでしょうか。日本の森松工業自体も入社したときに比べ6倍ほどの業績になっております。海外分野は、ゼロからのスタートで、30年間で、貿易部門、上海森松で460億円ほどに成長しました。そのような短期間での成長力。また、経営陣がいつ設備投資をし、どこに人員を置くかと行った適時の決断力。それに、しっかりと社員が応じることができる機動力。そういったものが感じられるところが魅力ですね。また、私が入社したきっかけでもあるのですが、社長がどんどん新しいことをさせてくれることも大きいです。夢と言いますか、今後の可能性を感じることが出来るというのは、大きな魅力だと思いますね。

西村さんが最近気になっていること

今年、経済産業省の女性リーダーの育成プログラムのWIL(Women’s initiative for Leadership)という研修に参加し、グループ政策研究というものをやらせていただいたのですが、そこで初めて日本、特に地方が衰退していて、人口減少が進んでいるという実態を知りびっくりしました。ずっと中国にいたので、まさか自分の足元である日本、特に地方がこんなにも衰退しているなんて思ってもおらず、この政策研究を通じて初めて知ったんですよ。また、7年前に女性起業家サミットで登壇させていただいて、日本の女性が世界的に見ても全然活用されていない、地位も非常に低い事実を知り、愕然としました。また、子ども貧困化が進んでいることにも驚きました。こういった問題について、何かできないかなと。解決のキーワードとして、女性が地方で元気に活躍することではないかと考え、できることからやっていきたいと思っています。

性別・学歴・国籍関係のない実力主義という風土があります

―西村さんのお仕事ぶりはいかがですか?

総務部 人事課 土谷 輝男さん

「すごい」の一言につきますね。特に、新しい分野や新しい事業などの今まで誰もやってなかったことを、自分で考えるだけでなく周りを巻き込みながら引っ張っていく行動力は、他の人間にはできないことだと思います。それも国内にとどまっていないわけですし、男女で差があると考えているわけではありませんが、女性でここまでやるというのは敵わないなと。「西村さんを目指せ」とは気軽に口に出せないですね。発信力や行動力、先を見据える力、どの面においても尊敬しています。

―女性だからこそ担えている役割はありますか?

正社員のうち1割強が女性です。弊社の社員のほとんどはタンクを作る製造業でして、重いタンクを持ったりする仕事はやはり向かないので、営業部でアシスタントとして活躍している女性や、設計関係、品質保証、バック補助などの総務や人事経理などで活躍している女性が多いです。とは言え、製造部門以外では「特にここで活躍している」という部署はなく、満遍なく各部署に女性がおります。もともと現会長が、社長時代から「性別だけでなく学歴、国籍も関係なく実力で判断する」というポリシーを持っておりましたので、男性だから、女性だからと分けて天井を決めてしまうのではなく、様々な機会を平等に与えようという風土があると思います。もちろん女性ならではの感性を活かしてもらいながら、自分の意志でチャレンジできる体制を整えていますし、その精神を大切にしたいと考えております。

企業情報

企業名 森松工業株式会社
代表者 代表取締役社長 松久 晃基
所在地 〒501-0413 岐阜県本巣市見延1430-8
TEL/FAX番号 058-323-0333/058-323-4969
資本金 1億円
従業員数 660名(2017年3月現在)
主な事業内容 [建築設備製品の製造販売]
・ステンレス製パネルタンク、同蓄熱槽
・ステンレス製貯湯槽
・熱交換器(多管式、プレート式、スパイラル式)
・その他圧力容器、貯油槽等製缶類
[上水道製品の製造販売]
・ステンレス製配水池(mopit-P、Z、X、XT、AT、SE、SI、R)
[プラント設備製品の製造販売]
・プラント用各種槽類
ホームページ http://www.morimatsu.jp/

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