注目の出展企業 「株式会社ツカサ」(埼玉県)

「全く新しい配管の外装材を開発し、
重大な事故から人々を守る」

株式会社ツカサ 代表取締役 吉村 昭紀

出展プロフィール

会場
東京
業種
金属製品製造業

完全圧着で、雨の侵入を完全に遮断し、強度もUP

―御社の主な事業内容についてお聞かせください。

弊社は配管の保護カバー、中でも保温用の外装材の専門メーカーとしてやってきております。保温用の外装材と一言で言いましても色々ありまして、衛生配管(給水管、消火栓)や、空調のダクト、プラント配管などもあります。プラント配管ではエネルギーを作る課程での配管に携わっており、蒸気やボイラーなどの配管を行っております。配管だけで設備というのは成り立たないので、必ず機械設備から装置までの橋渡しなんですね。そのため、その装置自体の保温板金も行っております。

―今回ご出展いただくハイパーエルボカバーとは製品でしょうか?

まず配管というものは、配管があって、それに断熱材を巻き、外装材をつけるという工程があります。そして曲がっている部分を「エルボ」と配管用語では呼びます。そのまま「肘」が由来です。その曲がっている「エルボ」に取り付ける外装を、「エルボカバー」と呼んでいます。

従来のエルボカバーは1枚1枚パーツがわかれているものを、加工しながら組み立てていきます。配管は雨水の侵入を嫌うので、隙間ができないように工夫しながら2~3mmずつかぶせる形で溶接し、加工していくのですが、重なっているだけですので頑丈そうに見えてそれほど強度が高くありません。もし現場で作業している方がうっかり乗ってしまうと割れてしまいます。さらにシールを貼るなどの加工を施して雨水から守るのですが、そもそも重なっているだけなので、完全に防ぐことが難しいのです。その問題を克服するために作った製品が「ハイパーエルボカバー」です。

「ハイパーエルボカバー」は舟形の素材を組み合わせて、配管に合わせて一つ一つオーダーメイドで作っていきます。溶接部の完全圧着ができるようになり雨水を完全に防ぐことが可能になり、また強度も従来と比べ格段に上がりました。うっかり作業員が踏んだとしても、割れる可能性は非常に低くなっています。

―他にも「ハイパーエルボカバー」の特徴はありますか?

従来の「エルボカバー」では同じ形しかできませんでした。しかし配管というものは、同じ90度の角度でも、ゆるやかな曲線を描いているものもあります。特にプラント配管には多いんです。要するに中を通るものの抵抗を少なくするために、高速道路のカーブのようにゆるやかなんですね。そうすると従来のエルボカバーですと取り付けた後に、内側の曲り部分が直線で大きくなるはやむを得ません。それが「ハイパーエルボカバー」だとないんです。

ただ、オーダーメイドでお話が来てから設計を行いデータに落としますので、当分の間は一からの設計が必要になってきます。もちろん、蓄積されたデータで同じものがあればそれを使いまわしていくことが可能になると思われます。

径や曲がりが違うと別物になるハイパーエルボカバー

―ものづくり補助金はどういった部分に利用されましたか?

弊社は、板金は行いますが、あくまで外装材のメーカーなので機械を作ることはできません。技術がありませんので、「ハイパーエルボカバー」を作るための、機械を作るために補助金を利用しました。素材は先程も申し上げたように全て舟形で、これを圧着しながらぐるっと丸めて外装として成形します。直線を締めあげるのは楽なのですが、舟形をしているので曲線を締め上げるのは難しかった。また、柔らかいものであれば調整して締めることができるのですが、なにせ金属なので硬いのでなかなか調整ができません。これを一枚一枚締め上げていくのは非常に難しかったんです。その締め上げを可能にするアイデアを持っている機械業者を調べていくのが大変でしたね。締め上げを可能にした「サイクルホールドシステム」という新工法を開発するのは、非常に難儀しました。

―今後はどういった製品にしていきたいですか?

もっとラインナップを広げていきたいですね。例えば大口径のもの。これは、大口径用の機械設備を新たに導入すれば対応できるようになると考えています。難しいのは小口径のものです。小さいものを作るのには技術が必要です。薄いもののバリを落として切り、しかもキレイに締め上げるのは難しいんです。どれだけ小径化の設計に成功するか、設計に成功したとしても締める機械もありますし、まだ当分先にはなると思います。難しい課題ですね。

―今後の事業展開をお聞かせください。

弊社は、20年間工場を海外に置いていました。しかし昨年その工場を引き上げ、現在は全て国内で製造を行っております。確かに海外の方が安く製造できますが、国内は現場も含めて今人手不足なんです。外装材を現場で展開しながら、板金屋さんが作っていくことが多くあります。そのような時に海外に生産拠点があると、柔軟な対応ができないんです。なので、人員を増やし、国内で何でもできる体制を整えることにしました。

配管が腐食して錆びてしまうと、重大な事故につながりかねません。外装材の専門メーカーとして、今後も事故が発生しないように尽力していきたいです。

―マッチングしたい企業様はどういった企業様ですか?

配管の外装材となると、ビジネス的には市場規模は小さいうえ、代理店や口コミなどで十分広がっていますので、身近な存在と感じる方は多くないと思います。ただ、展示会に出展し、たまたま隣のブースだった企業様と協力して予測できないような面白い製品を作ってみる。そのような可能性もあります。特に今回の展示会は、専門展示会と違って異業種の方と出会うことができます。それがとても楽しみです。

株式会社ツカサの主な製品や工場風景

企業プロフィール

企業名
株式会社ツカサ
ものづくり補助金利用事業名
新開発・曲部配管防水外装材「ハゼ締めエルボ」の事業化
基本情報
創業年月 昭和40年4月
代表者 吉村 昭紀
本社所在地 〒335-0036 埼玉県戸田市早瀬1-5-27
TEL/FAX番号 048-449-0661/048-449-0663
Webサイト http://www.tksltd.co.jp/
資本金 4,000万円
従業員数 40名
取扱製品 ラッキングカバー、エルボカバー、ハイパーエルボカバー、スーパーエルボカバー
バルブカバー、フランジ・フレキカバー
コーキング、コイル・平板、菊座・バンド・コーナー、鋏・板金工具類

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