注目の出展企業 「有限会社東北エヌティエス」(岩手県)

「耐候性・耐水性を高め、
屋外使用に適した蓄光性看板を開発」

有限会社東北エヌティエス 蓄光部 リーダー 大入 洋介

出展プロフィール

会場
東京
業種
印刷・同関連業

「被災地で今必要なものは何か?」という思いが生んだ蓄光性の避難看板

―御社の主な事業内容についてお聞かせください。

弊社は広告のデザインや室内の装飾、屋内看板の製作などを手がけている会社です。その中でも私が所属している蓄光部は、避難看板の製作などを行っております。

―今回ご出展いただくものはどのようなものですか?

蓄光素材を利用した避難看板です。弊社の代表、佐々木が1年ほど被災地へのボランティアに行っていた際に、「被災地で今必要なものは何か?」を考えました。そこで生まれたのが、こちらの避難看板です。現在岩手県内では、沿岸から内陸まで含めて10市町村ほどで導入いただいています。大きさは、1m×1mほどまでは現在の製法で作成が可能です。それより大きなものになると、シートなどで対応させていただくことができます。

―御社の避難看板の特徴はどういったところでしょうか?

蓄光の看板は、屋外での使用に適さないという特徴があります。耐候性や耐水性に難があるのです。弊社はその弱点を克服するために開発を重ね、屋外でも問題なく使用できるようにいたしました。例えば塗料です。一般的に蓄光というと、黄緑色に発光するものを思い浮かべる方も多いと思います。しかし弊社の看板には耐候性・耐水性が高い青緑色に発光する塗料を使用しております。

また、素材には裏地がアルミでできている板を使用しております。そちらに直接蓄光塗料で塗装する形です。比較的軽量で扱いやすいため、壁面に両面テープやコンクリートビスなどで留めていただくことができます。

今後は県外にも広め、日本という災害大国を支える存在に

カッティングプロッタ

―製品開発にあたり、苦労した点はありますか?

一番は品質管理ですね。蓄光の塗装は海外の企業様に委託しているのですが、塗装には色ムラのような品質のばらつきが多少出てしまいます。できるだけムラをなくすために、直接現地に赴いたり、管理体制を整えたり、様々な取り組みをいたしました。現在は安定した品質での製造が可能になっています。

―ものづくり補助金はどのように使われたのでしょうか?

蓄光性のある看板は確かに便利ですが、やはりコスト面で不安をお持ちのお客様が多くいらっしゃいました。そこで、今まで外注に頼っていた部分を内製化し、コストを削減しようと考えたのです。そのための機械の導入に、ものづくり補助金を利用いたしました。結果としてコストの削減に成功し、通常の看板と同じ価格帯での販売を実現しています。

―具体的にどのような機械を導入したのですか?

1つめが、蓄光看板の基材となる板をカットするための機械。2つめが、看板のデザインは全てシールで行うのですが、そのシートをカットするためのカッティングプロッタという機械。3つめが、蓄光の性能、つまり明るさを測定するための機械。そして4つめが、看板を設置する際にどのようなイメージになるかをお見せするための、インクジェットプリンターです。看板作成前に、紙でイメージをご覧いただくことができます。

―今後の事業展開をお聞かせください。

日本は災害大国で、いつどこで大きな災害が起こるかわからない状況にあります。現在は東北のみでの展開になっていますが、全国的に蓄光の避難看板の設置を広めていきたいです。現在最優先で進めていきたいのは、その事業ですね。ただ、お取引させていただいている企業様は、自治体ではなく一般向けの製品が強い傾向があるので、一般向けの看板にも蓄光を広げていくことができれば、と考えております。

有限会社東北エヌティエスの主な製品や工場風景

  • 輝度計
  • 輝度測定風景
  • 水性印刷機
  • 昇降盤

企業プロフィール

企業名
有限会社東北エヌティエス
ものづくり補助金利用事業名
蓄光製品の内製化体制整備による小ロット需要への対応と品質の強化、その効用による新商品の開発
基本情報
創業年月 平成14年3月29日
代表者 佐々木 政聡
本社所在地 〒020-0011 岩手県盛岡市三ツ割5丁目17-23
TEL/FAX番号 019-665-2227/019-665-2228
Webサイト http://www.chikko-nts.jp/
資本金 300万円
従業員数 平成29年11月現在10名
取扱製品 蓄光商品の販売および新商品の開発
広告宣伝・企業の販売促進に関する企画、制作および広告代理業
各種デザイン業

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