注目の出展企業 「昌和莫大小株式会社」(奈良県)

「培った技術と革新的なアイデアからうまれた、
足育の為の専用ソックスを開発・販売」

昌和莫大小株式会社 社長 井上 克昭

出展プロフィール

会場
大阪
業種
繊維工業

はだしは身体に良い!はだし感覚で外に飛び出せる「はだし靴下」

―御社の主な事業内容についてお聞かせください。

レッグニットの製造・販売をおこなっております。代表的なレッグ用品は靴下、タイツ、レギンス、レッグウォーマーなどです。中でもOEMでのタイツとレギンスの生産が多く、生産を依頼されたブランドの商品として市場に卸しております。

―最近、自社ブランドの商品を開発されたということですがどういった商品なのでしょうか

今年の2月に「OLENO」というブランド名で自社ブランドを立ち上げ、販売を始めたばかりです。

―今回展示会に出展される商品ですね。どんな商品なのでしょうか?

自社ブランドとして開発・販売をしております「HADASHI RUN」という商品なのですが、靴を履かずに靴下で外に飛び出せる、はだし感覚でスポーツをできるようにした商品です。

―どのような経緯でこちらの商品を開発したのでしょうか?

最近、子どもの足の異常、発育遅れが問題になっています。なかでも「浮き指」という、かかと重心で立った時に指が土についていないという症状の子供の割合は80%、「偏平足」(『土踏まず』ができていない)の子供の割合は50%とも言われております。原因は靴の性能が上がったことです。

技術が進歩し、靴の性能自体が上がることは非常に良いことなのですが、それにより本来であれば自分の筋肉を使って歩く時の衝撃を吸収していたものが、靴のかかとのクッションが衝撃を吸収してくれるため、かかと重心で歩いても違和感を覚えないようになりました。その結果「浮き指」や「偏平足」といった足の異常を持つ子供が増えてきたと考えられています。

そのような実態を目の当たりにして、日本ベアフットランニング協会という「はだしで走ろう」というコンセプトを持つ団体の代表の方とも相談し、はだしが良いということを日本のみならず、世界に発信していこうとうことになりました。「はだし教育」という取り組みも幼稚園や小学校で流行ったのですが、ケガや衛生面の理由により抵抗があったようで、現在でも実施している教育機関は少ないようです。ならば、はだし感覚の刺激を足に与える靴下を実現できないかなと。これが開発の発端です。

―履いて歩いたり走ったりするだけで効果があるのでしょうか?

あります。普通の靴でジョギングをされる方のほとんどはかかと着地です。ヒール着地とも言います。本来であれば足裏の前側の中心か、足裏全部を使って走る形なのですが、靴の性能が良くなりクッションが吸収してしまうので、違ったフォームでも走れてしまう。しかし、この靴下でその走り方をすると痛くて走れません。痛くない走り方、歩き方をしようとすると、靴を履くことで退化した人間が本来もっていた筋肉を使うようになるので、足が本来の形にもどっていきます。

導入した機械で、はだし靴下だけでなく特殊素材を使ったオリジナル商品も生産可能に

―ものづくり補助金はどの部分に利用されましたか?

この「はだし靴下」を織るための機械の導入のために使いました。靴下で外を歩いたり走ったりしても破れないようにするためには、強度が必要です。つまり強度のある糸が必要なので、まずは糸探しからスタートしました。そして、やっと糸が見つかり従来の靴下を織る「丸編み機」という筒状に編める機械で織ろうとしたら織れません。理由は大きく2つありまして、強度がありすぎて針が織ってくれない、そして糸の強度がありすぎて裁断ができないのです。

この糸は防弾チョッキに使われている素材の糸なのですが、ピアノ線の8倍のひっぱり強度があります。そのくらいの強度があれば普通の靴下とは比較にならないくらい強く破れにくく、でも普通の靴下と変わらない風合いやしなやかさがあるのです。とはいえ、織れなければどうしようもない。

ということで、この糸を使える編み機を探し回りました。島精機製作所さんという業界トップの技術をもつ精機所さんの最新鋭の織編み機であればなんとか織れるということがわかったため、ものづくり助成金を利用し機械を導入させていただいた次第です。

―今後の事業展開や展望について教えてください。

HADASHI RUNはまだデビューしてたての商品ですので、強度アップも考えながら、よりはだし感覚に近い製品を開発したいと思っております。そのひとつが、指が出ているタイプです。「ベアフットランニング」をされている方から指が出ているモデルも欲しいといご意見をいただき開発したのですが、私自身も夏はこのタイプの方が心地よいです。新しい商品ラインナップの追加ももちろんですが、強度アップなどのマイナーチェンジもしていきたいです。

HADASHI RUNの強度アップだけでなく、80年培ってきた技術で革新的な何かを新に作っていきたいとのもあります。そのひとつがテレビでも取り上げていただいた「ボトルクーラー」です。導入した機械の性能を活かしつつ、培った技術と革新的なアイデアから付加価値のある商品をこれからも作っていきたいとおもっています。

―今回の展示会でマッチングしたい企業様はございますか?

自社ブランドを立ち上げたばかりなので、展示会のような場で私たちの考え方や商品を知ってもらいたい。そしてファンになってもらいたいです。その上で、売りたいという会社さんに出会うことができたら嬉しいです。

昌和莫大小株式会社の主な製品や工場風景

企業プロフィール

企業名
昌和莫大小株式会社
ものづくり補助金利用事業名
24年度 「足の負担を軽減する登山用クッションソックスの開発、販売」
25年度 「当社専用のタイツ用自動リンキング装置を駆使した高付加価値タイツの開発、販売」
26年度 「屋外でのはだし健康法の実践を可能にする『はだし靴下』の開発」
基本情報
創業年月 1935年7月
代表者 井上 克昭
本社所在地 〒635-0813奈良県北葛城郡広陵町大字百済1369-1
TEL/FAX番号 0745-55-0415/0745-55-0457
Webサイト http://www.showameriyasu.co.jp/
http://oleno.jp
資本金 3,000万円
従業員数 15名
取扱製品 靴下・タイツ・レギンスなど

他の注目出展企業様