注目の出展企業 「信州ハム株式会社」(長野県)

「化学合成添加物ゼロのハム・ソーセージの販売で
食の安全を守り続ける」

信州ハム株式会社 営業本部・営業推進部 部長 吉田 正人

出展プロフィール

会場
東京
業種
食料品製造業

発色剤・着色料・保存料・リン酸塩を使用してない食品であることの証「グリーンマーク」

―御社の主な事業内容についてお聞かせください。

弊社は長野県上田市にあります本社と工場を中心に全国11箇所に営業店を置き、ハムやベーコン、ソーセージの製造・販売および、ハンバーグやミートボールなどのミートデリカの販売を行っております。

―ハムやベーコンなどとなると、これからの時期かなりお忙しくなるのではないでしょうか?

はい、弊社のハムはご贈答用としてもご利用いただいておりますので、お歳暮シーズンはありがたいことに繁忙期となっています。ご贈答用に関しては、デパートやスーパーなどの量販店でお取り扱いいただいています。

―数ある商品の中で御社の一番の売れ筋商品はどちらですか?

グリーンマーク製品

弊社はこの信州上田の地でハム・ソーセージを作り続けて70年になりますが、清涼な信州の気候の中で、「安心・安全・美味しさ」、あるいは「信州」をキーワードにした商品開発を進めております。その結果生まれたのが、発色剤・着色料・保存料・リン酸塩を使用してない「グリーンマーク製品」。また、本場ドイツから受け継いだ製法と、長期熟成による深い旨味や豊かな風味が特徴の「軽井沢シリーズ」の2つのシリーズがあります。併せて、観光立県である長野の地理を活かし、お土産として信州の特産品を利用したサラミ類の販売もしております。

――今回ご出展いただく製品はどのようなものですか?

今回は、「グリーンマーク製品」を出展いたします。グリーンマークシリーズは、40年ほど前にお客様より、「添加物の入っていないハムを作れないか」というご要望をいただいたのが、開発のきっかけでした。当時、ハムというものは発色剤・着色料・保存料・リン酸塩を入れて作るのが当然の世の中です。弊社も例外ではありませんでしたが、「子どもに安心できる食べ物を食べさせてあげたい」という思いに感銘を受け、42年前に開発・販売をスタートしたと言われています。

時は経って現在、発色剤・着色料・保存料・リン酸塩を使用してない食品への関心は、当時に比べると格段に増しています。むしろ、現在は一つの購入における判断基準になっていると考えています。しかし発色剤・着色料・保存料・リン酸塩を使用してないハム・ソーセージ製品は、当然のことながら賞味期間が非常に短くなります。現在一般のお客様向けに製造しているハム・ソーセージは、賞味期間が20日です。しかし皮なしの無塩せきのウインナーは、以前まで賞味期間が15日と、少し他のグリーンマーク製品と比べると短い期限となっていました。スーパーなどの小売店様から、健康志向の商品のレイアウトを増やしたいとご要望をいただくことがありますが、どうしても2週間しか賞味期間がないとなると、スーパーとしても展開しづらいですよね。そこでものづくり補助金を活用し、「なぜ皮なしウインナーの賞味期間が短いのか」の原因を救命しました。そのための工場の機械の導入や環境の整備に利用させていただいた形です。

―具体的にはどういった機械を導入されたのですか?

皮なしウインナーは、成形自体は羊腸に模したケーシングという皮に行います。その後加熱調理し、皮を剥いで出来上がりです。その皮を剥ぐ過程において、皮を剥ぎやすいように剥離機という機械を通します。熱を加えてケーシングを柔らかくし、皮を剝きやすくするのです。そのように熱が加わってしまうと、温度変化に弱い製品なものですから、その分賞味期間が短くなっていました。また、熱を入れたウインナーを冷ますための冷蔵庫に持っていく過程で、どうしても人の手に触れる場面が出てきます。人の手に触れるということは、それだけ菌が入り込む可能性が高いということです。そこで、熱を加えずに皮を剥ぐための機械を導入し、人の手を触れずに包装までできる仕組みを作りました。その結果、15日しか持たなかったウインナーが20日もつようになったのです。

安価な量産化の波に飲まれず、安心して食べてもらえるものを

―「無塩せき」とはどういった意味でしょうか?

ハムやソーセージを製造する過程では発色剤、職業用語では亜硝酸ナトリウム、硝酸カリウムと呼ばれていますが、その発色剤が使われています。発色剤という言葉のとおり、肉を綺麗なピンクに保つための添加物です。また、食中毒を引き起こすような菌の発生を抑えるという効果もあります。ただその半面、亜硝酸ナトリウム・カリウムは第一種危険物に指定されている劇物です。もちろん健康上問題ないと言われている基準値内で使用されていますが、人体にどのような影響を及ぼすかわかりませんよね。そこでそのような発色剤を使わない「無塩せき」の製品を開発しました。発色剤だけでなく、その他の着色料・保存料・リン酸塩ももちろん使用しておりません。グリーンマークが発色剤・着色料・保存料・リン酸塩を使用してない製品だと知ったお客様から、指名買いいただくこともあるんです。

―今後どういった製品にしていきたいですか?

今回の補助金の導入をきっかけにさらに皮なしウインナーの賞味期間が長くなったので、日本の将来を担う子どもたちが食べるであろう学校給食で、召し上がっていただきたいなと考えております。直接の納品はできませんが、関連されている問屋様などを通しながら、活路を見出していきたいですね。

今後ますます食に対する安心・安全が求められていくと思います。お客様に安心してお召し上がりいただけるハムやベーコンを、自信を持って製造・販売していきたいです。弊社の社訓でもある「誠意と真実と愛情」、全ての行動基準をそこにおき、今後も営業を続けたいと考えております。

―今後の事業展開をお聞かせください。

今は確かに食の安全の需要が高まってきていますが、同時に節約志向で安価な製品も人気です。さらに、今後TPPで海外製の安い製品が入ってくる可能性もあります。しかし弊社は安く量産する食品メーカーではありませんので、安心してお召し上がりいただけるものを、これからも作り続けていきたいと考えております。

信州ハム株式会社の主な製品や工場風景

企業プロフィール

企業名
信州ハム株式会社
ものづくり補助金利用事業名
「無塩せき皮なしウインナー」の賞味期限を飛躍的に伸ばす革新的生産ラインの構築
基本情報
創業年月 1941年 3月
代表者 宮坂 正晴
本社所在地 〒386-8686 長野県上田市 下塩尻 950
TEL/FAX番号 0268-26-868/0268-26-8611
Webサイト https://www.shinshuham.co.jp/
資本金 1億円
従業員数 460名 (2017年6月期)
取扱製品 食肉加工品 全般

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