注目の出展企業 「西光エンジニアリング株式会社」(静岡県)

「ニッチなニーズに注目して技術開発・製品開発を心がける」

西光エンジニアリング株式会社 代表取締役 岡村 邦康

企業プロフィール

会場
東京
ブース番号
273
業種
業務用機械器具製造業
所在地
〒426-0041
静岡県藤枝市高柳3丁目30-23

政府刊行の広報誌にも掲載された乾燥技術

― 力を入れている事業分野や製品についてお聞かせください。

平成25年からマイクロ波による乾燥技術を用いた製品開発に力を入れています。最初の年は、乾燥させながら重量を計測できる製品を開発しました。これにより、一々機械を止める必要なく乾燥具合を確認しながら乾燥可能になりました。調査研究や製品開発の分野で役立てていただいてます。26年は、電熱ヒーターで加熱したテーブルの上に乾燥物を置いて、上からマイクロ波を照射するという、マイクロ波熱と電熱波熱を併用する乾燥機というテーマで開発を進めました。こちらは自動車用の触媒生産に活用できる乾燥装置として、活用いただくとともに賞もいただいてます。
また、弊社の乾燥技術は、内閣府政府広報室刊行の海外向け広報誌『We Are Tomodachi』の2016年新春号にも掲載されました。外国からの様々な問い合わせにつながるかなと期待して取材をお受けしましたが、何より、県や市、民間などより先に国から興味を示していただけたのは嬉しかったですね。

― 注目される技術の開発に至った背景はありますか?

弊社は技術開発型のベンチャー企業ですので、常にこういった新しい技術と製品の開発を心がけています。開発する製品はニッチな市場を狙ったものが多いので、早い段階で市場が飽和してしまうことも往々にあり、次から次へと新しい製品を開発しています。その中の一つがたまたま注目されたのだと思っています。
常に前を向いて進んでいくのみという姿勢で、大きくなることをよしとせずマイクロビジネス型企業を目指し、技術はキラリと光るものを持っていきたいです。会社を大きくするより、良いものをただ作り続けていきたいですね。

― マイクロ波に着目したきっかけはどのようなものでしょうか?

従来の熱風乾燥ですと、ある時点から水分量が下がりづらくなります。これは熱風乾燥の仕組みのためです。熱風乾燥は表面から乾燥させていくので、表面の乾燥→中に残った水分の表面への浸出→表面の乾燥、の繰り返しがプロセスになります。このままでは限界があると思い始めたときに、注目したのがマイクロ波でした。マイクロ波の技術は以前は大手企業様でしか使えなかったのですが、最近は弊社のような中小企業でもパーツを手に入れられ、使えるようになったのです。マイクロ波は水分に反応し、水分子を振動させて加熱するので、水分が残っているところから優先的に乾燥させていきます。そこで熱風乾燥とマイクロ波乾燥の両方の特性を生かし、表面の水分は熱風でさっととり、中に残った水分をマイクロ波で取る仕組みの技術開発をしました。日立パワーソリューションズさんにもご協力いただきましたね。また熱風乾燥とマイクロ波乾燥にさらに、減圧も併用する技術も作り出しまして、これは他社様にはない独自性があると思います。

― 今後はこのマイクロ波を活用した乾燥装置の製造に注力されるのでしょうか?

この乾燥装置は独自性があるのですが、これならではの価値を広めて販路を広げる、となるとなかなか難しい面がありました。そこで弊社最大の取引先である伊藤園さんに相談したところ、『他社で作れないものを作れる装置があるなら、装置を売らず、装置で作った商品を売ればよいのでは。』というお話をいただきまして。実際、この装置で作れる乾燥品は、どこでも売っているドライフルーツとは全く別物です。そこで、乾燥品を製品化して販売するビジネスにも注力を始めています。

果物の酵素も残せる乾燥技術で、更に幅広い乾燥食品の製造も

― 乾燥品販売はすでに動き出しているのでしょうか?

地元のスーパーを主な販路として、始まっています。『絶対売れる、全くの無添加で水分だけとった商品は他にないです』と説得したところ社長さんがご理解くださいまして。また、弊社が作った乾燥品について最近、消費者様から評価されるようになってきたなとも感じます。特に小さなお子さんをお持ちのお母様に評価をいただいてますね。また意外なところでいうと、ワインが好きな男性によく買っていただいています。ワインのおつまみに合うそうで。

― 今後、売り出しを考えている乾燥品はありますか?

季節の果物全般を乾燥品として作っていきたいと考えています。既に果物に関しては出来ないものはなく、スイカやメロンなどの水分量が多いものでも可能です。また、他の乾燥方法に比べて低温かつ短時間で乾燥出来るので、パイナップルやパパイヤといった酵素が注目される食品について、酵素を残したまま乾燥品化することもできます。パイナップル酵素やパパイヤ酵素が残った乾燥パウダーは、お肉に含まれるタンパク質を分解してくれるので、お肉をやわらかくすることができるのです。楽しみながら研究を進めています。

― 展示会ではどのような企業様との出会いを期待されますか?

弊社では乾燥装置を活用した6次産業化の手段提供にも力を入れています。ですから、6次産業の展開を考えている企業様とは親和性が高いと思います。実際に商品づくりに協力をしている事例もあるので、ぜひお話しさせていただきたいですね。

西光エンジニアリング株式会社の主な製品および工場風景

他の注目出展企業様