注目の出展企業 「サカエ金属工業株式会社」(大阪府)

「時代は鉛レスへ・・・環境に配慮した素材の加工に注力」

サカエ金属工業株式会社 専務取締役 森 健太郎

出展プロフィール

会場
大阪
業種
非鉄金属製造業

純銅製品と非鉄合金金属製品の二本柱

― 御社の主な事業内容についてお聞かせください。

純銅製ハンマー
ハンマーの製造・販売が売上の3割を占める

最初は純銅製のハンマーを製造している会社でした。現在は純銅製を始めとした様々な非鉄金属を利用し、ハンマー・工具だけでなく様々な部品を製造しています。

―純銅製のハンマーの特徴は何ですか?

普通の鉄製のハンマーだと、鉄の素材を叩き込む際に叩いた箇所に傷をつけてしまうことがあります。銅は柔らかいので、傷をつけずに鉄製の軸などを叩くことができるというメリットがあるのです。また、火花が出にくいという利点もあるため、船内のような引火してしまうと大事故が起こるような場所でも、比較的安全に利用することができると言われています。

―需要としては高いものなのでしょうか?

現在はヘッドが交換できるハンマーや安価なショックレスハンマーなどがあるので、数は減っています。しかし、生産効率等の理由から昔ながらの手法を守っている企業様や、農機具や掘削機、船を製造している大手企業様にはずっと使っていただいています。また、使い古したハンマーを回収し、鋳造し直しての製造も行っていますので、比較的安価に製造して販売する取り組みを行っています。その部分をメリットに感じているお客様は多く、リピートしてご利用いただいていますね。

―純銅以外の合金金属も取り扱われているとのことですが、どのようなものですか?

他の工場では取り扱っていないような材質を扱って、様々なものを製造しています。例えば青銅合金で言えば、一般的なBC-6を取り扱っているメーカーは多くありますが、銅の成分が多く鋳造しやすい鉛が少ないBC-2,3などの物質はあまり扱うところが多くありません。弊社ではそのBC-2,3を利用した製品の製造を行っています。

―どのようなお客様が多いのでしょうか?

溶接機器を製造されている企業様のほか、導電性が高いので、電力関係、電鉄関係のお客様もいらっしゃいます。導電率というJIS規格は高ランクをクリアしているため、電力関係のお客様には特に喜んでいただけているのでは、と自負しています。

ものづくり補助金で炉を増やし顧客のニーズにより応えられるように

―ものづくり補助金はどの部分に利用されましたか?

純銅製のはんだごて
需要がある製品だが、製造しているメーカーは2社ほどしかない

もともと弊社には炉が1基しかなく、1つの炉で様々な金属を溶かしていました。しかしそうすると、純銅を溶かした後に他の合金金属を溶かし、また純銅を溶かす作業に戻ろうした時にどうしても炉内に成分が残ってしまうんです。
掃除してもカスが残ってしまい、純銅の中に他の成分が入ってしまったり、逆に他の合金金属の中に銅成分が多く含まれてしまったりする問題がありました。そこで純銅を扱う炉と他の合成金属を扱う炉をわけるために、ものづくり補助金を利用して炉を1基増設しました。
純銅製品の品質はかなり向上し、非鉄合金の製品も、市場に出回っているインゴッドから製造するものだけでなく、お客様のご要望に合わせて金属の配合率を変えた製品の製造も容易にできるようになりました。中には「この金属が何%で、こっちは何%で」と細かくご指示いただくこともありますので、そのご指示どおりのものを作れるようになったのは大きい部分ですね。

―炉を増やした結果、変化はありましたか?

最近は、いろいろな業種で人体への影響が懸念されている鉛をできるだけ少なくしようという動きになっています。どんどん鉛レスの環境に移行していってるんですね。例えば地中に埋めるケーブルに鉛が多く含まれている部品を利用すると、その土壌に影響が出るかもしれない。そこで鉛の含有率が低いBC-3などの素材の需要が高くなっているのですが、その受注を増やすことができました。

―今後の事業展開をお聞かせください。

現在、弊社における純銅製品の製造と合金金属製品の製造の割合は7:3ぐらいです。しかし、例えば車の部品がステンレスから樹脂に変わってきているなど、溶接機器の需要は減ってきているため、純銅製品の受注は減ることが予想されます。なので、今後はBC-2,3のような素材の取り扱いを増やしていきたいですね。

―マッチングしたい企業様はどういった企業様ですか?

純銅、BC-2,3の部品の製造には自信がありますので、鉄道関係や電装設備の企業様とはぜひお話させていただきたいです。また、小ロット純銅の加工をされている協力会社はあまりありませんので、お互い協力できるような純銅加工をされている企業様ともお話させていただきたいです。鋳物から加工まで幅広く対応する事でより良い協力体制を敷いていきたいですね。

サカエ金属工業株式会社の主な製品や工場風景

企業プロフィール

企業名
サカエ金属工業株式会社
ものづくり補助金利用事業名
銅鋳物をベースに銅合金の鋳物を提案し、試作開発を行う
基本情報
創業年月 昭和35年
代表者 森 幸子
本社所在地 〒557-0062 大阪市西成区津守3-6-36
TEL/FAX番号 06-6651-7777/06-6658-5771
Webサイト http://www.sakaekinzoku.biz/
資本金 1000万円
従業員数 5人
取扱製品 純銅鋳物、BC、HBSC各種鋳物、銅ハンマー、鉛ハンマー、ハンダゴテ

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