注目の出展企業 「日本動物特殊診断株式会社」(北海道)

「微量成分の分析というニッチな分野に取り組み、
動物診療の現場をサポートする」

日本動物特殊診断株式会社 微量分析部 部長 井上 博紀

出展プロフィール

会場
大阪
業種
技術サービス業

牛を始めとした動物の診断、治療に必要な成分分析行う

―御社の主な事業内容についてお聞かせください。

弊社は、動物の診療を行う現場の獣医さんのお手伝いをしています。私たち人間が体調を崩し、病院で診察を受ける際、血液や乳を採取して検査を行います。動物の場合も同様で、現場の獣医さんが血液や尿を採取し、サンプルをいただいて弊社で分析を行い、結果をお知らせします。獣医はその結果に基いて、診断結果や治療方針を決めるのです。

検査・分析は、内容によって、種類を問わずどんな動物でも可能ですが、弊社では牛がメインです。北海道には、全国の約半数の牛がおり、まさに牛のメッカと言えます。そうした背景もあって、牛の獣医さんが主なお客様となっています。

―今回出展する製品はどのようなものですか?

今回は、動物実験や細胞培養の評価に利用できる微量成分分析をご紹介する予定です。こちらは、獣医さんのご要望によって始めた事業になります。

牛にも様々な病気があります。病気になるということは、原因となる病原体がいます。弊社は感染症を起こす病原体の遺伝子を検索することで、その病気を発見する分析を行っていました。ただ、獣医さんとしては、もっと様々なことをより詳しく知りたい、調べたい。そこで、社名に「特殊診断」という言葉がついているのだから、他ではできないような特殊な分析もしてほしいというご要望をいただき、血液中の微量な成分を検出するという事業を始めました。

―微量な成分の検出、分析というと具体的にはどのようなことでしょうか。

例えばビタミンやアミノ酸の検出や分析を行っています。アミノ酸は、動物のコンディションを調べる上でも、かなり重要なキーワードになっている成分です。ところが、アミノ酸は測定が非常に難しい成分なんですね。一般的な研究機関ではなかなかできないものなので、弊社にやってほしいと、現場の獣医さんからご依頼をいただくことが増えてきました。

動物の体がどのような状況にあるかということは、これまでは肝機能検査や血糖値などで見ていたのですが、生体内にあるアミノ酸を測定することで、それらとは別の切り口からわかるようになってきています。これは牛に限らず、犬でも、あるいは実験動物でも使えますし、培養細胞でも使えます。例えば製薬会社、飲料メーカーなどの製品開発において、ネズミに健康食品を与え、ネズミの血液中のアミノ酸がどうなっているのかを実験したい、というご要望などがあります。アミノ酸はタンパク質の原料で、炭水化物、タンパク質、脂質のいわゆる三大栄養素の生成にも密接に関係しているので、アミノ酸を追いかけることで全体像が見えてくるというわけです。

他社でできない微量成分の分析ニーズに応える事業展開を目指す

―アミノ酸の分析は動物病院以外でもニーズがあるということですが?

多角的に身体の中の状態がわかるアミノ酸は、弊社がターゲットとしている項目だけでも40項目以上あります。例えば、コラーゲンの主成分であるヒドロキシプロリンというアミノ酸がどれぐらいあるかを調べることによって、コラーゲンの含有量を知ることができます。コラーゲンと言えば美容にいいと言われる成分の一つ。そのため、食品メーカーや製薬メーカーからはご相談いただくこともあります。

弊社は確かに獣医が主なターゲットですが、アミノ酸の成分分析を始めた結果、食料品メーカー、製薬メーカーもアミノ酸分析にお困りの企業様がいらっしゃるということがわかりました。そこで、新たなサービスとして提供できないかと取り組んでいる段階です。

―ものづくり補助金はどのように利用されましたか?

弊社では初年度から毎年利用させていただいていますが、例えば牛の餌を分析することで、良質な餌か質の悪い餌かを調べるサービス、「カビ毒分析サービス」の開発などに利用いたしました。また、犬のアミノ酸分析により犬の代謝病の診断に繋げられないかと考え、現在大学の先生とタッグを組み、臨床試験の一歩手前まで研究が進んでいます。

―今後、御社ではどのようなサービスにしていきたいですか?

例えばカビ毒の分析については、現場の獣医さんからの評価をいただいておりますが、さらに多くの種類について知りたい、もっと詳しく知りたいというお声も頂戴しています。なので、今後はより多くのカビ毒に対応していきたいです。また通常ですと、カビ毒の分析1種類につきいくら、という料金設定になっています。つまり様々な種類のカビ毒を調べるとなると、どんどん分析費用がかさんでいくわけです。そこで弊社では、一発で様々なカビ毒が分析できる方法を研究しております。この考え方はアミノ酸分析についても同じです。今後のサービス展開におけるコンセプトになっていますので、力を入れていきたいです。

―今後の事業展開についてお聞かせください。

動物の診断は、肝機能検査や血糖値の検査などは一般的に行われています。そのような検査を実施している企業様は多いので、弊社では、他がやらない特殊な分析にフォーカスし、ニッチな分野の事業を広げていきたいと考えています。これまでできなかったことや、こうしてほしいといったご要望をぜひ、私どもにご相談いただければと思います。

日本動物特殊診断株式会社の主な製品や工場風景

企業プロフィール

企業名
日本動物特殊診断株式会社
ものづくり補助金利用事業名
H24年度補正 乳牛用発酵飼料の品質管理の為の分析キット開発
H25年度補正 犬の血液アミノ酸分析による新しい代謝異常検査サービスの開発
H26年度補正 乳牛の生産性向上をサポートできる、新たな性ホルモン分析サービスの開発
H27年度補正 ウシの生産性向上をもたらす、新たな薬剤感受性試験サービスの 開発
H28年度補正 動物の先制医療開発に適した、新たな生体サンプル調製法の開発
基本情報
創業年月 2009年12月
代表者 瀬尾 信雄
本社所在地 〒061-1374 北海道恵庭市恵み野北3丁目1番1
恵庭リサーチ・ビジネスパークセンタービルE-304号
TEL/FAX番号 0123-25-5886/0123-25-5887
Webサイト http://www.ndts.co.jp/
資本金 300万円
従業員数 10名
取扱製品 病原微生物遺伝子の検索サービス、微量成分分析サービス など

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