注目の出展企業 「株式会社中野製作所」(長崎県)

「接着剤を使わない素材の異種間結合を通じて、
様々な企業様と結合していきたい」

株式会社中野製作所 タスクマネジメントグループ マネージャー 中山 義一

出展プロフィール

会場
東京
業種
ゴム製品製造業

接着剤を使わずに、ゴムと樹脂を結合する技術「ラジカロック」

―御社の主な事業内容についてお聞かせください。

弊社は工業用ゴム製品の開発・製造を一貫して行っております。主に4つ事業がありまして、1つ目は機能性材料を活用した配合ゴムの研究開発。2つ目にゴム製品・ゴム部品の開発・製造。3つ目はゴム樹脂複合材の研究開発・製造。最後にゴムの表面処理技術の研究開発・用途開発です。

―御社のゴム製品の特徴はなんでしょうか?

ゴムというのは様々な素材が混ぜ合わさった配合物なのですが、弊社独自の配合でこのゴムに特殊な機能を持たせるような技術を開発いたしました。弊社ではこれを「機能性ゴム」と呼んでおります。例えば、ゴムにセラミックの粒子を入れている「セラミックラバーローラー」が代表的な製品で、ゴムローラーにセラミックを配合することによって耐摩耗性が上がったり性能が落ちにくかったりと言った特徴があります。セラミックのローラーだと傷がつきやすい素材でも、ゴムを利用することで傷つけることなく送り出すことが可能です。

―今回ご出展していただくものはどのようなものですか?

今回はゴムと樹脂の化学結合技術ということで、先程の事業内容で言いますと3つ目のゴム樹脂複合体の研究開発・製造にあたりますね。ラジカロックという技術がありまして、こちらは簡単に言うとゴムと樹脂を、接着剤などを使わないでくっつけると言った技術になります。このラジカロックの特徴としては、ゴムと樹脂は高分子材料と言われるものなのですが、ゴムの素材によっては接着剤などではくっつきにくい性質があります。例えばシリコンゴムなんかはそうですよね。しかし、そういった素材でも樹脂と一体化させたいという需要があります。そういった場合にこの技術を使うことでシリコンでも樹脂、つまりプラスチックにくっつけることができます。

―需要としてはどういった部分にあるのでしょうか?

例えばATMなどのような機械系で言いますと、ラジカロックの技術を使うことによって、軽量化が図れるというメリットがあります。今まで金属を使用していた部品を、樹脂にすることができるのです。また、医療関係では、接着剤から出る環境負荷物質などが出ませんし、食品関係で言いますと剥がれることがないので異物混入の恐れがなくなります。

ものづくり補助金で異種間結合により精度をもたせる

―ものづくり補助金はどの部分に利用されましたか?

先ほど説明致しましたラジカロックの研究開発に利用させていただきました。もともと技術としては開発していたのですが、様々な制約があり、小さいものしか作ることができなかったのです。そこで、大きい素材でも接着可能な技術を得るための拡大開発として、ものづくり補助金を利用しました。これによって使っていただける用途が広がっただけでなく、従来の小さい製品に対しても応用することができています。

具体的な応用例としては、金型内でゴムを整形する際に熱で反応させるのですが、樹脂に熱がかかりすぎてしまうと樹脂の変形などが起こってしまうということがあったんですね。そこで、なるべく樹脂に熱がかかりすぎないような金型構造と言うものを助成金で作らせていただきました。そのため精度の高く形状の変化のないゴムを開発出来るようになりました。

とは言え、まだ課題が残ってはいますので、また助成金などを利用させていただきつつ、課題解決をしていこうと思っております。

―今後どのような製品にしていきたいですか?

今後も大きな素材への転用を実現させるべく研究開発していきたいと思っております。例えば自動車関係などや医療関係、筐体といわれる枠に使われているもの、例えばパソコンなどにも使えるようにしていきたいですね。パソコンは現在も樹脂でできている部分がありますが、その一部をゴムにすることで防震や補強等の役に立つのではないかと思います。

―今後の事業展開をお聞かせください。

ラジカロックも含め、現在接着剤を使わない結合というカテゴリにおいて、ゴムだけでなく異種素材を結合させると言った技術がかなり注目されております。例えば金属とゴム、金属と樹脂、また異なる成分の樹脂同士など、様々な分野で異種間結合に着目されているんですね。弊社はラジカロック以外にも異種間結合を研究しておりますので、さまざまな異種材料を、接着剤を使用しないで合成することで、今まで世の中にないものを生み出していきたいと思っております。また、現在ではまだ弊社のようにさまざまな異種間結合を取り扱っている企業はほとんどありませんので、それを強みとして、使用用途や結合方法の選定、材料の選定まで含めてお客様にご提案していきたいと考えております。

展示会では、現在お使いいただいている業種に限らず、さまざまな企業様とお話しさせていただきたいです。素材のみならず、企業間の横のつながりも持ちたい。そういった意味で、企業様とも「異種間結合」していきたいですね。

企業プロフィール

企業名
株式会社中野製作所
基本情報
創業年月 1972年5月
代表者 橋本 美幸
本社所在地 〒124-0021 東京都葛飾区細田3-30-6
事業所所在地 〒859-3922 長崎県東彼杵郡東彼杵町八反田郷57-28
TEL/FAX番号 03-3658-7257/03-3658-7258
Webサイト http://www.nakasei.co.jp/index.shtml
資本金 1000万円

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