注目の出展企業 「丸繊株式会社」(広島県)

「21世紀の産業革命・・・取り残されないために」

丸繊株式会社 代表取締役 福田 好明

出展プロフィール

会場
大阪
業種
繊維工業

シンプルな女性向けボトムスの縫製に特化

―御社の主な事業内容についてお聞かせください。

女性向けボトムスの縫製をしています。主力となっているのはウエストゴムタイプのズボンで、大手アパレルショップやショッピングモールのほか、温泉などでも販売されているものです。また、若者向けのハイテンション素材のレギンスの縫製も得意としています。自社製品としてではなく、全てメーカーから委託を受け縫製しています。

―今回ご出展いただくのはどういった製品でしょうか?

ハイテンション素材

先程申し上げたウエストゴムタイプのズボンと、ハイテンション素材のレギンスのサンプルを展示する予定です。ウエストゴムタイプのズボンは高齢者の方でも簡単に脱ぎ穿きができるようになっている上、ファスナーもついておりますので、医療現場などでもご利用いただいています。脱ぎ穿きのしやすさはこだわっている点の一つです。

―女性向けのボトムス以外の縫製もされているのでしょうか?

男性向けのファスナー付きズボンの縫製を手がけることもありますが、ほとんどが女性向けのボトムスです。また、以前はボトムス以外のものもやっていましたが、現在は100%ボトムスのみの縫製を行っています。

―ボトムスに特化するようになったきっかけはありますか?

バブルが弾けた後、ファッション業界の製品はコストの削減を求めて中国の工場で生産されることが多くなりました。ただ、シンプルなボトムスに関しては、関税などを考えると中国の工場で生産するのも国内の工場で生産するのも、あまり大きな差がなかったのです。その結果、ハイミセス向けのボトムスなどのようなシンプルなボトムスは国内で対応する、という形が残ったのが大きな理由ですね。中国製の製品が増えていくなか、日本製の製品に価値を感じるお客様も増えました。コストの面でもお客様からのニーズの面においても当時は日本製のほうがより良かったと思います。

ものづくり補助金で世界初の「自動延反機」を開発

―時代に取り残されないために苦労した点はありますか?

現在景気が良くなってきているとはいいますが、やはり中小企業の景気が厳しいというのはあまり変わりませんね。現在、女性のファッション業界では様々な種類の衣類が開発され、今や同じ服を着ているという人はあまり見られません。そういった中で新しいもの、つまり他とは違うニッチなものとなりますとその製品はとてもハイリスクとなってしまいます。特にハイミセス向けの製品となりますとニッチなものはよりいっそう手に取りづらくなってしまうため、自社製品を開発していくことは今より更に狭き門となってしまいますね。そのため、現在はメーカー様からの受託生産がメインとなっています。

また、現在は様々な市場が確立され、販売方法も変わってきています。それに伴ってものづくりの立場は非常に弱い立場となり、危機感を覚えざるを得ません。21世紀の産業の発展により、ファッション業界だけでなく自動車や医療などの分野でも、様々な新しい技術が生まれるとともに、必要がなくなってしまう技術もたくさん増えていくことでしょう。そんな21世紀の産業革命の最中にどうやったら取り残されないで波にのることが出来るのか、というところは今でも考えているポイントです。

―御社の強みは何ですか?

弊社の強みとしてはまず一貫生産です。裁断から縫製、仕上げまですべて弊社で行い、ワンストップで納品できるというのが一つの強みと言えます。また、キャパシティが大きいというところも強みだと思います。月に8~9万本の生産を行っておりますが、この量を生産している企業様は他にあまりないのではないかと。

―ものづくり補助金はどの部分に利用されましたか?

自動延反機

世界初の自動延反機の開発に利用させていただきました。通常、布製品には耳と言われる縁の部分がありますが、5枚10枚と布を積層していきますとどうしてもボソボソして厚みが出てしまい、その結果一定以上の布を重ねられない事があります。それらの耳を切ることでボソボソとしたところをなくし、しっかりと布を重ねることが可能になりました。そのメリットとしては、耳がボソボソしている場合での布の積層量よりも多く布を積層することが出来るため、自動裁断機で切る際に一度の裁断でより多くの布を裁断可能なことです。コストを抑え、より短時間で仕上げることができます。さらに、耳を切り、揃えることでフラットになり裁断機での裁断がしやすくなります。最近の縫製業界においては、大量生産自体が少なくなってきているため、耳を切ること自体が少なくなってきています。その中でも、大量生産をする機会が多い弊社だからこそ、自動延反機の開発によって作業の効率化に成功できたと言えます。なので、機械自体も作っているメーカーさんがなく、自社で開発を行った形です。

―今後の事業展開をお聞かせ下さい

弊社の強みを十分に活かしていきたいと思います。ハイテンションから合成までさまざまな素材の縫製ができますので、弊社の生産力を活かしていただけるような大手のメーカー様や量販店様との協業化と言うものをダイレクトにできるようになってコストダウンにつながるよう取り組んでいきたいと思っております。もうひとつは弊社の独自の企画・販売を少しでもやってみたいと思っております。

丸繊株式会社の主な製品や工場風景

企業プロフィール

企業名
丸繊株式会社
ものづくり補助金利用事業名
平成25年度 伸縮性素材対応とフレキシブル生産と品質向上の為の設備導入
平成26年度 コスト削減の為の生地端の両耳自動カット装置付の自動延反機開発
基本情報
創業年月 1981年7
代表者 福田 好明
本社所在地 〒739-0041 広島県東広島市西条町寺家7082-2
TEL/FAX番号 082-422-3886/082-422-3893
Webサイト http://www.malsen.co.jp/
資本金 1000万円
従業員数 68名
取扱製品 ウエストゴムフリー婦人ボトム、ウエストゴムフリ-メンズボトム

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