注目の出展企業 「小島工業株式会社」(福島県)

「発泡スチロールの特性を活かした商品づくりで
多彩な業種・業界に貢献する」

小島工業株式会社 営業部 専務取締役 小島 茂雄

出展プロフィール

会場
東京
業種
職別工事業(設備工事業を除く)

発泡スチロールの可能性を追求し新しい工法を提案

― 御社の主な事業内容についてお聞かせください。

弊社では、発泡スチロールを金型により成形し、製品化しています。例えば水産用の保冷箱、家電製品の緩衝材、梱包材など、さまざまな場面で利用されています。最近では、発泡スチロールを使った建築・建材製品なども開発しています。

―発泡スチロールにはどのような特徴があるのでしょうか。

発泡スチロールの特性のひとつが断熱性です。スチレンビーズ内部に空気の層を作り、このビーズが連続して形成されているため、断熱性能が非常に優れており、保冷箱や建築断熱材に最適です。また、緩衝性、防水性にも優れているので、家電製品の緩衝材、水産箱や建築断熱材として活用されています。農業分野では水耕栽培、植物工場などで使う資材、また、浮力を活かして海に浮かばせるブイなども作ることができるといったように、発泡スチロールの特性を活かす可能性があるところであれば、業種・業界を問わず製品開発に取り組んでいます。

―今回出展される商品はどのようなものですか?

住宅のエントランス付近にある、表札やポスト、インターフォンなどが付いている部分を、全て発泡スチロールで作るという工法を提案しています。見た目は全く発泡スチロールに見えないような塀や壁を作る工法です。軽量で、さまざまな金型により成形でき、自由な設計が可能という発泡スチロールの特性を活かし、建築・建材分野での製品化を目指しています。

―御社が提案している建材工法の特徴や強みはどういったところにあるのでしょうか?

まず、見た目はもちろんですが、触っても全く発泡スチロールとは思えない点です。感触も強度も、完全なる建材に見えるということです。この工法には、グラスファイバーメッシュとポリマー樹脂で行う方法と、高耐食鋼板を発泡スチロールの両面に接着する方法があります。ポリマーとメッシュの方法に比べ、高耐食鋼板を利用する方法は重量が若干増えますが、高耐食鋼板を使うことにより、表札やポストなどをどこにでもビス留めで後付がしやすくなるというメリットがあります。

もうひとつは、建材の軽量化です。東日本大震災以後、液状化によりブロック塀が傾き、新築であっても根っこから倒れてしまった家屋がたくさんありました。塀やエントランス部分の中身を発泡スチロールにすることで軽量化できれば、安全性を高めることができます。また、建築の現場では職人不足や職人の高齢化などが進んでいますが、軽量化することで、高齢者もブロック工事、塀の工事などが簡単に行えるようになります。工事に携われる人が増え、作業のスピードアップも図ることが可能になりました。

工法主体から商品化、販売をメインにした事業展開を目指す

―ものづくり補助金はどの部分に利用されましたか?

主に、住宅の塀、エントランス周りの壁をつくる際、土台となる金型をつくるのに利用しました。厳密にいうと金型だけではなく、塗装を吹付けタイプにするなど、設備環境をこうすれば手間を省ける、楽になるといった工程的な部分での開発も行いました。

―開発で苦労された点はどのようなことでしょうか?

過去に、発泡スチロールという分野がないので、お客様に提案する際、コンクリートブロックと比べて強度はどうなのかというご質問をいただきます。しかし、発泡スチロールは新しい素材であり、いわゆる規格品がないので、お客様に納得していただけるような評価を得る点で、一番苦労しました。

―今後、どのような商品開発、事業展開をお考えでしょうか?

今回は、門柱材(エントランス周りの壁、塀など)という、ひとつの製品を創り上げました。ポスト、表札、インターフォン、外装材の塗料のパターン、色など全部を一体化して、商品化を進めてきましたが、今後は、商品のラインナップ、バリエーションを増やしていきたいですね。たとえば、工法メインでいくと、どちらかというとBtoB向けになり、工事期間短縮がメインなのか、軽量化がメインなのか、目的がはっきりしにくいということがあります。そこで、商品化することによって、BtoBもいけるし、BtoCでもいける。売り先が幅広く、よりわかりやすく、そして売りやすくなります。まず先に製品をお見せして、「軽量化された門柱ですが、実は中身は発泡スチロールなんですよ」といったように、説明は後から行う。まずは商品づくりが重要になっていくと思います。

発泡スチロールは、水産から弱電、建築、土木、海洋など、様々な業種・業界に流通しています。今後は、発泡スチロールの特性をフルに活かしながら、プラスアルファのある商品づくりを手がけていきたいと考えています。今回の展示会を通じて、ハウスメーカー様、地場のビルダー様、設計事務所さんなどにわかりやすくPRできる体制を整え、将来的には、施工業者様ともタッグを組みながら、販売をメインとした事業展開を目指しています。

小島工業株式会社の工場風景

企業プロフィール

企業名
小島工業株式会社
ものづくり補助金利用事業名
軽量化された塀及び壁構造の開発
基本情報
創業年月 大正13年5月
代表者 小島 英一
本社所在地 〒965-0042 福島県会津若松市大町2-6-22
TEL/FAX番号 0242-83-4020/0242-83-1124
Webサイト http://www.kojimakogyo.jp/
資本金 1,000万円
従業員数 33名
取扱製品 発泡スチロール成形品、2次加工品、及び他発泡プラスチック製品

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