注目の出展企業 「合同会社イワ建開発」(熊本県)

「セメントの代わりとなる新たな結合剤
『マグエン』の開発・販売を行う」

合同会社イワ建開発 代表社員 岩原 昭次

出展プロフィール

会場
東京
業種
窯業・土石製品製造業

マグエンを用いて人工材料を一切含まない塗り壁を提案

―御社の主な事業内容についてお聞かせください。

海水由来のマグネシウム塩を用いた結合剤「マグエン」の製造、およびマグエンを用いた造形材の製造・販売を行っております。

―「マグエン」に着目したきっかけはなんですか?

マグエン

1つは、セメント類よりもはるかに強度が高い自然由来の素材という点です。付着力や結合力も強いので、建材として非常に優秀だと言えます。また、白色であることも、実はメリットになります。灰色などの色がついていると、どうしても混ぜた際に色が濁ってしまうんですね。マグエンは非常に精度の高い白色なので、素材の色の長所をそのまま引き出してくれます。また、特色としてよく注目いただいているのが、10ph程度の弱アルカリ性という点です。環境に適応しやすいので、様々な素材にご利用いただけます。

―マグエンを利用した塗り壁にはどういった特徴があるのでしょうか?

マグエンと自然素材がコラボした塗り壁は、良い意味で独特の触り心地があります。弊社では「マグ壁材」として、人工材料を一切含まない塗り壁をご提案しております。その中でも「潤な塗り壁」と「粋な塗り壁」の2種があります。「粋」は自然由来の色を活かした仕上がりになる塗り壁。「潤」は光沢感があり、触った際にしっとりとした感触のする塗り壁です。例えば、木は吸水性が高いですよね。木質チップを加えることによって、木の温もりを感じながら潤な塗り壁にすることができます。

―バインダーとしての特徴はどういった点ですか?

私が大学生の頃、外出中にセメントより軽く強度が高い結合剤について模索していました。セメントは石灰石を原料にしています。ということは、セメントは山由来の結合剤です。では海に結合剤となりうる素材はないのかと、冗談半分のアイデアで探してみたところ、マグエンを発見しました。意外といい結合剤になると考えていたのですが、最近、マグエンを混ぜた塗材は塗材としての機能だけではなく、様々な特徴があることがわかってきたのです。1つが、マグエンで作った塗材で作成したパネルの表面の仕上がりです。質感などが焼付タイルと全く異なります。もう1つが、付着力・接着力の強さです。例えば木片などを表面に接着させたいと考えた際に、接着剤いらずでぴったりとくっつけることができます。この発見は「絵の具」としての発展につながりました。油絵や日本画の絵の具の代替品になるのです。そこで、塗り壁材として当初は提案したのですが、途中から「造形材」という表現に切り替えました。自然素材とマグエンを混ぜることによって様々なパネルやタイルになりますので、一番相応しい表現ではないかなと感じています。

また、現在研究段階ではありますが、マグエンに牡蠣殻を混ぜることによって脱臭・消臭効果を付加しようと考えています。牡蠣殻も海の自然素材なので、安心して利用することができます。同様に脱臭効果をねらって、コーヒーかすと混ぜ合わせることも考えています。もともとの匂いは強いですし、濃い色もついていますが、マグエンの白と合わさると茶色くなるので、タイルにしても塗材にしても味のある色合いが出てきます。

最後に、カビを除去する効果もデータ的に確認がとれました。脱臭・消臭・カビの除去という3つの効果は、環境改善ではなく、環境志向と言えるでしょう。より良い環境を目指せる結合剤、造形材だと思います。

ものづくり補助金で当時九州に数台しかなかった撹拌機を導入

―ものづくり補助金はどういった部分にご利用いただきましたか?

造形材を作るためには、マグエンとコラボする素材を混ぜ合わせて撹拌しなければなりません。セメント同士だと、各材料が同じぐらいの比重なので撹拌しやすいのですが、マグエンは様々な素材と混ぜ、その比重がバラバラなため、中には十分に撹拌できないものがあります。軽い部分と重い部分が分離したまま撹拌されてしまうんですね。その問題を解消するための、高速で均一に混ぜ合わせるための機械を、ものづくり補助金で導入しました。導入した3年前は、九州に3、4台しかない、最新鋭の撹拌機でした。

―今後はどういった製品にしていきたいですか?

今まで利用したことのない材料を利用して、今までにない製品を作ってみたいですね。弊社は規模が小さいので、新しい建材や塗材に興味を持っていただける企業様とリンクして、業務提携していきたいです。営業などに関しては、弊社が2名体制ということもありなかなか難しいので、積極的に協力したいですね。

また、普通の建材と比べると高価なものになりますので、正直住宅施設の方ではあまり需要が伸びていません。一方でホテルやデパートなどには関心を持っていただいておりまして、既にお手伝いさせていただいているデパートもあります。価格競争では勝ち目がありませんので、高級感を売りにしていきたいです。

―今後の事業展開をお聞かせください。

今回の展示会はあまり建築関係の企業様は多く出展されていませんが、建築関係にこだわらず、幅広い方に知っていただくために資料も作っております。必要としていただいている企業様とコンタクトをとって、連携しながら事業を展開していきたいですね。

合同会社イワ建開発の主な製品や工場風景

企業プロフィール

企業名
合同会社イワ建開発
ものづくり補助金利用事業名
琴線に触れる、また、快適な建築空間を構築する水硬体の製造技術
基本情報
創業年月 平成24年4月
代表者 岩原 昭次
本社所在地 〒860-0073 熊本県熊本市西区島崎5丁目35番4号/td>
TEL/FAX番号 096-354-0223/096-354-0223
Webサイト http://www.iwk-k.co.jp/
資本金 460万円
従業員数 社員 1名
取扱製品 マグエン

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