注目の出展企業 「アイクォーク株式会社」(福岡県)

「大学との共同開発で生まれた揺動ベッドと
空気浄化装置の製造・販売」

アイクォーク株式会社 商品企画G 課長 甲斐 裕敏

出展プロフィール

会場
大阪
業種
その他のサービス業

大学と共同開発をした、効果が証明されているオリジナル商品

―御社の主な事業内容についてお聞かせください。

弊社は2000年に創業した会社で、主に電子機器の開発、設計から生産までを行っております。通常は開発の受託を様々な企業様から受けており、OEMやODMも行っております。

―今回どういった製品を出展されますか?

今回、ものづくりの展示会ということで、オリジナル製品2つ「空気浄化装置」と「揺動ベッド」をそれぞれ2種類ずつ出展いたします。今まで何度かものづくり補助金を活用させていただきましたが、主にこの2つの製品に補助金を受けております。

―オリジナル製品を作ろうと思ったきっかけはなんでしょうか。

これまで受託でいろんなものを造ってきましたが、オリジナル製品がないというのが課題でした。と言いますのも、やはり受託だけだとクライアントさんの発注の波があるので、安定しないのです。そこで、オリジナル製品を造りたいという思いが昔からありました。

―まずは「空気浄化装置」について詳しく教えていただけますでしょうか。

こちらは創業当時から研究開発していたものになります。弊社だけだとネームバリューがないので、大学と組んで研究開発していこうと考え、九州大学の白石文秀教授と共同で開発をしました。

― 「揺動ベッド」とはどんなものになりますか?

元々は、九州大学さんと一緒に開発した赤ちゃんをあやすための揺れるタイプのベビーベッドがありまして、これが原型となり、大人向けの福祉用ベッドになりました。海外で「揺動ベッド」をつくっている企業様はありますが、国内で製造しているのは弊社だけです。

福祉用ベッドはニッチな商品なのですが、一定の需要があり、これまで揺動ベビーベッドを販売する中で、重度の脳性麻痺のお子さんを持つ親御様から、「赤ちゃん用でないもっと大きなベッドが欲しい」と。そういうご要望を結構いただいておりました。

脳性麻痺などの方は極度の筋緊張がある方がいます。その筋緊張を和らげるのに理学療法士さんなどが日ごろからマッサージを行います。それと同じ効果を、ベッドを早く揺らすことで得られることが、長崎大学医歯薬学総合研究科の岩永教授と村田准教授との共同研究で実証されまして、作ることになりました。赤ちゃんを寝かしつけをする技術が、速度や幅をかえることで四肢麻痺の子供たちの筋緊張を和らげることにつながりました。この効果は論文にもなっております。

―今回出展される揺動ベットは2商品あるということですが、どういった違いがありますか。

ベッド部のサイズの違いですね。今回の展示ではベビーベッドや、子供用のベッドではなく大人の方向けの福祉用ベッドのサイズ違いを2つ出展します。ハンモックにゆられると気持ちいいイメージがあると思いますが、揺らしのリラックスの効果も期待できるので、入眠にも使える大人用ベッドも展開していこうと考えています。

空気清浄機とは違う!VOCなどの有害物質を分解できる「空気浄化装置」

―ものづくり補助金はどの部分に利用されましたか?

「空気浄化装置」と「揺動ベッド」、どちらも試作をつくるための資金として助成金を使わせていただきました。

開発にかかる人件費や金型の費用です。部品の形状によっては金型を作る必要があるのですが、なんといっても高額なので、なかなか金型を作ることができていませんでした。助成金のおかげで金型を作れて助かりました。あとは、外部の機関に依頼する効果の検証費用です。

―外部の機関への依頼とはどういった内容なのでしょうか。

「空気浄化装置」の第三者機関での性能測定です。これは大手メーカーさんの家庭用の空気清浄機などでも行われていますが、データの信頼性を高めるため公的な第三者機関での性能測定を依頼するものです。しかし、これが数十万から数百万と結構高額なので、助成金を使い日本食品分析センターさんに除菌データの測定をお願いすることができました。

―先ほど話に出てきました「空気清浄機」と「空気浄化装置」はどう違うのですか?

「空気清浄機」とは日本電機工業会が定める『空気中に浮遊する目に見えない細かい粒子やにおい(花粉やハウスダスト、ペットや調理時等のにおい)を取り除くもの』という要件を満たすものになります。パネル・集じんフィルタ・脱臭フィルタ・ファンで構成されているものが一般的で、フィルタを通して除去したりするものが一般的です。
(参考:https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/kuusei/about.html)。

我々の「空気浄化装置」は特にVOC(揮発性有機化合物)を除去・分解する性能が非常に高いものになります。VOCの除去だけでいえば世界トップクラスと言えます。これは九州大学の白石教授の理論に基づいてものづくりをしており、他社さんにはない、独自の反応器を内蔵しています。弊社の空気浄化装置は光触媒反応を使うのですが、これによりVOCを限りなく「ゼロ」に近いところまで分解できるのです。VOCは、例えば病院などの場合、殺菌などでホルマリンを使うとVOCが発生しますし、印刷工場だとインクを乾かす時に発生します。VOCに厚生労働省が定める環境指針値があり、例えばホルムアルデヒドだと0.08PPM以下となります。弊社の「空気浄化装置」はこの環境指針値をクリアできる性能があるのです。

―最後に今後の事業展開や展望について教えてください。

受託の仕事は景気も戻ってきているので、順調に増えているのですが、自社製品も今後の大切な柱なので、それを育てていくのはひとつの目標です。展示する「空気浄化装置」と「揺動ベッド」も、やっと商品化できたばかりで、スタートラインにたったところです。なんといっても、弊社は開発会社なので、開発は得意だが、営業は得意ではなく更にかけられる人員も少ないので、展示会などを活用し、これから営業活動に力をいけていこうと思っています。

アイクォーク株式会社の主な製品や工場風景

企業プロフィール

企業名
アイクォーク株式会社
ものづくり補助金利用事業名
身長方向水平に揺動するマッサージ揺動ベッドの試作開発
介護・病院現場向けに特化した高性能小型空気浄化装置の試作開発
基本情報
創業年月 2000年9月
代表者 立石 憲治
本社所在地 〒811-2207 福岡県糟屋郡志免町南里6-6-18
TEL/FAX番号 092-410-5500/092-410-5501
Webサイト http://www.iquark.co.jp/
資本金 1000万円
従業員数 50名
取扱製品 電子機器の開発・製造受託
空気浄化装置、揺動ベッドの開発製造

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