注目の出展企業 「株式会社 I & L」(大阪府)

「販売本数数千本!
世界に一つの技術でゴルフクラブの開発を行う」

株式会社 I & L 社長 岩橋 正義

出展プロフィール

会場
大阪
業種
電気機械器具製造業

世界で唯一の技術で他社にはないゴルフクラブを開発

― 御社の主な事業内容についてお聞かせください。

自社製品の開発と、受託での開発事業を行っています。受託でも弊社で開発を行うことが多いのですが、お客様のご依頼で現場で開発を行うこともあります。今は自社開発と受託開発を半々で行っていますが、ゆくゆくは自社開発にシフトしていこうと考えています。

―現在の主力製品はどういったものでしょうか?どういう特徴があるものですか?

現在の主力製品は「師匠パター」というゴルフのパターです。構えて立つと、パターの向いている方向を小型カメラで検知し、ゴルフボールを打ちたい方向に真っ直ぐ立てているかどうかをLEDで知らせてくれます。一般の人のうち、大体8割の人は真っ直ぐ立つことができません。「師匠パター」を使えば自分の構えを正しい向きに変えてからスイングすることができるのです。

ゴルフの上達のためには練習が不可欠かと思いますが、ただ数をこなすだけでは「はずした」という事実しかなく、スイングが悪いのか構えが悪いのかがわかりません。そこで、まずは「師匠パター」で構えを直す。もしそれでもはずしてしまうのであれば、スイングが悪いことになるので、スイングを矯正していくことになります。構えの矯正をゴルフ場などの現場で使えるという強みもあります。ユーザーさんにはご好評いただきまして、既に数千本売れている製品です。

もう一つの製品が、「Smart Shot SS7」というドライバーです。電池とセンサーを内蔵し、スイングをしてゴルフボールを打つと、その分析データを無線で自動的に送ってくれます。そのデータはスマートフォンのアプリで、打点位置やスイングのスピードなどまで細かく見ることができます。特に打点位置に関しては、このように検知できるのは世界でも弊社だけです。

研究自体は行われており、特許を取っているところもありますが、大体は非常に多くのセンサーを必要とします。センサー自体も繊細で、ショットの際の1トンほどの衝撃に耐えられず、何度か使っていると壊れてしまうことが大半です。しかし、弊社の「Smart Shot SS7」は地震の震度の測り方を応用し、非常に小さいセンサー4つだけで打点位置の検知に成功しています。

―こちらの開発にあたり、苦労した点はありますか?

装置の小型化と衝撃耐性ですね。センサーの部分はもちろんですが、無線で飛ばす装置は細長い持ち手の中に収納しなければなりません。その形状の最適化には苦労しました。できるだけ小さい部品を選ぶだけでなく、持ち手の部分もショットの衝撃に耐えられるようにしなければいけないので、接着剤の選別や固定方法などを試行錯誤しました。

また、無線でデータを飛ばすのですが、柄の中に収納するとどうしても電波が弱くなってしまいます。こちらもできるだけ遠くに飛ばせるように改良を重ね、現在は3~4mの距離にスマートフォンを置いておけばデータの送信が可能です。
スマートフォンアプリの開発にも苦労しました。iOS向けアプリは認証をもらわないと配信することができないためです。無線通信はBluetoothを利用しているのですが、最終的にBluetooth3.0からBluetooth4.0の利用に変更することで、認証を得ることができました。

将来的には「こだわりのクラブに取り付けられる」製品に

― ものづくり補助金はどういった部分に利用されましたか?

ドライバーの性能テスト装置

ものづくり補助金は製造のための金型作成や、アプリの開発のほか、ドライバーの性能テスト装置の購入のために利用しました。空気の力でボールを飛ばし、ドライバーに当てることで検知機能が正常に動作しているかどうかをテストするための装置です。野球などのスポーツでは空気でボールを飛ばす装置がありますが、ゴルフボールはなかったため、設計をお願いして作ってもらいました。いわば世界に一つしかない装置ですね。

以前はドライバーのフェイス面に感圧紙を貼り、ボールを打った衝撃でついた痕と検知したデータを比較することでテストしていました。また、実際にゴルフボールを打てる場所に行く必要がありましたが、こちらの装置を導入したことで、自社内で簡単に性能のテストができるようになったのです。

―こちらのドライバーはまだ改良の余地があるのですか?

基本形はできたと思いますが、事業展開としての課題がまだあります。ゴルフプレイヤーの皆様には、この機能自体には興味を持っていただいており、様々な展示会での反響も大きくありました。ただそれが売れ行きに直結したかというと、そうではありません。ゴルフクラブに対してこだわりをお持ちなので、打ち味が好みと合わないという方が多くいらっしゃるのです。

ゴルフを始めたての方にはいいのですが、長くやってらっしゃる方は受け入れていただきにくい。そこで、お持ちのゴルフクラブに取り付けることでデータの取得を可能にできるよう研究開発を進めているところです。試作段階ではありますが、パターに取り付けるタイプのものを開発しています。将来的にはそちらをメインにしていきたいですね。

―今回マッチングしたい企業様はどういった企業様ですか?

やはり一番はスポーツ関係の商社ですね。昨年も何社かお話させていただいています。また、ゴルフスクールの教材として導入したいという話をいただいたりもしました。自社の販売ルートがまだ確立されていないので、そのような販売に関する企業様とお話させていただきたいですね。

株式会社 I & Lの主な製品や工場風景

企業プロフィール

企業名
株式会社 I & L
ものづくり補助金利用事業名
ヘッドの打点位置とスピードを自ら検知する知的ゴルフクラブの試作開発
基本情報
創業年月 2010年3月31日
代表者 岩橋 正義、林 国平(共同代表)
本社所在地 〒532-0011 大阪府大阪市淀川区西中島6丁目3番32号 第2新大阪ビル710号
TEL/FAX番号 06-6829-6273/06-6829-6275
Webサイト http://iandl.jp/
資本金 200万円
従業員数 なし(役員のみ)
取扱製品 ゴルフ練習機
①パター練習機「師匠」
 カップをクラブに内蔵したカメラで捉えて、構えた方向を知らせる。
 正しい構えを教えてくれる世界初の練習用パタークラブ。
②ドライバー練習機「Smart Shot」
 このクラブを振れば、フェースの打点位置・ヘッドスピード・推定飛距離やスイングの
 変化を即座にスマホの画面に表示してくれる世界初の練習用ドライバーゴルフクラブ。
 スマートフォンやiPhone 画面に表示し、保存して一日の打撃とスイングの解析も可能。
 商品サイト http://www.iandl.jp/smartshot/

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