注目の出展企業 「原馬化成株式会社」(滋賀県)

「成形から塗装・印刷・組立までの一貫生産が強み」

原馬化成株式会社 代表取締役社長 原馬 良典

出展プロフィール

会場
大阪
業種
プラスチック製品製造業

高輝度シルバー塗料を用いた大LOT生産を低コストで可能

―御社の主な事業内容についてお聞かせください。

弊社はプラスチック成形、各種部品の塗装・印刷、組立を行っている会社です。

―御社の強みと言える部分はなんですか?

弊社の強みは、成形から塗装・印刷・組立までを社内だけで行えるという点です。弊社のような中小企業で、プラスチックの成形、塗装、印刷、組立までを一貫して行っている企業はそれほど多くないと思います。一貫生産のメリットとしては、製造工程の一元管理ができる点です。例えばそれぞれの工程を、それぞれの業者に発注すると、横持の発生や生産リードタイムが長くなることになります。一元管理ができればそれらのムダを省けますし、横持などに関する余計な業務も発生しません。また、万が一、製造工程で何らかの不具合が発生しても、責任の所在を明確にし、素早く原因を特定し、解決を図ることができます。結果として、弊社も、弊社に発注いただいた企業様にも、省人化およびコストの削減のメリットをご享受いただく事ができます。これが弊社の強みだと考えております。

―ものづくり補助金はどのような部分にご利用いただきましたか?

塗装工場

弊社事業の一つである塗装に関わる部分に利用しました。金属調の色合いをより再現するために使われる、高輝度タイプのシルバー塗料があります。通常、塗料の中には樹脂成分が多く含まれているのですが、この高輝度シルバー塗料は樹脂の分量を少なめにして、金属のアルミ成分を多くしてあります。そのため輝度のある金属調に見えるのですが、この塗料ならではの問題点があります。通常のシルバー塗料より金属アルミ成分が多量に入っていることにより塗装性がわるくなります。その為、ゆっくりと何重にも塗り重ねて輝度感を出す塗装方法を選択する必要がありました。

この問題を弊社では、塗装の際に使用するスプレーガンを特殊なものを採用し塗装方法も工夫することで解決しました。このスプレーガンでの塗装を行うための設備導入に補助金を活用させていただきました。この特殊スプレーガンを利用し塗装工程、方法を工夫したことで、塗装工程の減少や塗料使用量の削減などの効率アップを実現させています。

―この技術は今後どのようにしていきたいですか?

日本でのものづくりは、一時期の円高、そして海外での現地生産への切り替えの影響により、大LOTでの生産が少なくなってしまいました。ここ近年その流れが多少変わり国内に生産を戻す動きも増加して来てはいますが、今度は全国的な人手不足で大ロット生産を請け負える中小企業も少なくなっていっているのが現状です。しかし発注する側としては、管理上自分たちの近くで製造をしてもらえるに越したことはありません。こうしたニーズに対応できるよう、今回のものづくり補助金を利用して行った設備更新や改善、そして長年培ってきた技術の省人化への活用を今後も積極的に社内の他分野にも押し進めていき、新たな顧客獲得につなげて行きたいです。

自動車にもフィルムインサート成形を使っていきたい

―今後の事業展開をお聞かせください。

成形工場

今後は補助金を利用し塗装技術の改善や省人化への工夫を成形の分野にも積極的に転用し、フィルムインサート成形にも積極的に取り組んでいきたいと思います。フィルムインサート成形とは、成形品に塗装、印刷を行っていたのを、フィルムに印刷を行い、そのフィルムを型内に挿入し成形することで樹脂とフィルムを一体成形する技術の事です。この成形を行っている会社はあまり多くはありません。

フィルムインサート成形に力を入れていきたい理由に、自動車のEV化があります。EV化に伴いエンジン回りの部品が不要になり、余剰空間も既存自動車に比べ広くなります。今後ますます、車内の居住性やデザインなどを重要視するようになってくると思います。このフィルムインサート技術を使用すれば、自動車にあまり採用されてこなかった、新たな高品位且つ機能性に優れたフィルムインサート成形筐体をご提案できます。現在弊社では大学などと連携し、生産性向上を含めた研究を進めております。

―このインタビュー記事をお読みの皆さんに伝えたいことはございますか。

弊社は規模としては中小企業ですが、技術的な面で長年コツコツとお客様と共に積み上げてきたものがございます。今回お話しした技術を用いて様々なことができるのですが、弊社はその技術を必要とし、買ってもらえるところを探す力には長けておりません。展示会に出展させていただいたのも、弊社のできる事を少しでも多くの人に知っていただける機会を得るためです。

自社技術というのは、自分たちにはできるのが当たり前で、外部からご判断いただかないとその有用性が判らない、ということが多々あります。当社の技術を必要としてくださる企業様と、この展示会を通じてつながっていきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

原馬化成株式会社の主な製品や工場風景 

企業プロフィール

企業名
原馬化成株式会社
基本情報
創業年月 1976年6月
代表者 原馬 良典
本社所在地 〒526-0803 滋賀県長浜市西上坂町293-1
TEL/FAX番号 0749-63-8989/0749-64-0132
Webサイト http://www.harauma.com/
資本金 3,000万円
従業員数 31名
取扱製品 OA機器部品、家電部品、自動車、工業部品
アミューズメント機器部品

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