注目の出展企業 「布施精密発條株式会社」(大阪府)

「年間70万個生産する製品を持つ
金属線異形状加工のスペシャリスト」

布施精密発條株式会社 代表取締役 野田 修

出展プロフィール

会場
大阪
業種
金属製品製造業

硬度が異なる様々な素材を用いた金属線の異形状加工

― 御社の主な事業内容についてお聞かせください。

スプリングの製造と金属線の異形状加工を行っています。一般的なバネ材からインコネルやチタン、ハステロイなどの特殊材料まで扱っており、線径も0.1mmから90mmまで様々なものの製造・販売が可能です。

―今回ご出展いただくのはどういった製品でしょうか?

通常のコイルバネや金属線を自由自在に立体加工するワイヤーフォーミングと呼ばれる技術を用いた異形状加工製品を展示いたします。また、インコネルなどの特殊金属を利用したバネも展示したいと思っています。インコネルは一般的に利用される素材ではありませんが、ロケットなどにも利用されている耐熱素材です。そういった素材を使ったバネもご覧いただけます。

―特殊金属の加工は難しいのでしょうか?

バネ材は硬度によって加工のしかたが変わってきます。素材が異なれば同じ形でバネを作っても全く異なる性質を持つのです。その調節を行って加工を行う必要があるため、扱う素材が多ければ多いほど大変になります。もちろん加工自体が難しい特殊金属もあります。柔らかすぎても加工が難しいですし、また素材の滑りが悪くて加工がしづらい素材もあります。

―多くの素材を取り扱うために努力されたことはありますか?

やはり経験ですね。たくさんの経験を積み重ねて、技術を磨いてきました。機械化が進んできてはいますが、職人技というのは必要不可欠な部分です。弊社には職人歴25年を超える技術者もおり、その技術のおかげで特殊素材の加工を実現させることができました。ある程度自主性に任せていますが、常に学び続けることを忘れずに業務にあたり、今では一人の職人が複数の機械を用いて製造を行うことができています。

電線に利用するケーブルハンガーは年間で70万本製造

―ものづくり補助金はどういった部分に利用されましたか?

29年度補助金で導入した投影機

新たに研磨機と、加工品の検査を行う投影機を購入しました。研磨機については、研磨を内製化することができるようになったため、ワンストップでの製造を実現させています。検査も精密に行うことができるようになり、コストの削減や品質の向上、業務の効率化など様々な恩恵がありました。

―今後も機械の向上は行っていく予定でしょうか?

そうですね。メーカーである以上、それは宿命だと思っています。年数を重ねるにつれてやはりどんどん旧型になっていきますので、できるだけ新しいものを導入できるようにはしていきたいです。

―現在はどのようなお取引が多いですか?

弊社は固定のお取引先があるわけではありません。その時その時で受注を承っています。最近では車の部品や、電力関係の部品が多いです。電力関係の部品としては、電柱に使用されている「ケーブルハンガー」は長く受注している製品で、最盛期では年間100万個、現在は大体70万個ほど製造しています。下請けで受注することが多く、これからもやらせていただきたいとは思っていますが、企業様で開発されている製品をバネや金属線の異形状加工品でお手伝いさせていただくこともしていきたいですね。もちろん自社製品についても構想段階ではありますが、考えてはおります。

―今後の事業展開をお聞かせください。

人とバネは、1万年以上の長い付き合いの歴史があると言われています。それだけ単純な構造なのですが、だからこそ普遍性や応用性、汎用性が高い道具として使われ続けているんだと思うんですね。近年では特殊形状が当たり前のような時代になってきてはいますが、単純なコイルバネ一つにも想いを込めて、作る。その気持ちを忘れないことが大切だと思っています。特殊素材や特殊形状に力を入れつつも、その気持ちは忘れないようにしたいですね。

布施精密発條株式会社の主な製品や工場風景

企業プロフィール

企業名
布施精密発條株式会社
ものづくり補助金利用事業名
四頭式竪型ばね自動研削盤等の導入による生産性向上と高性能化
基本情報
創業年月 1956年11月
代表者 野田 修
本社所在地 〒578-0901 大阪府東大阪市加納5丁目9番35号
TEL/FAX番号 072-874-5033/072-874-8255
Webサイト http://www.fusesp.com/
資本金 1000万円
従業員数 10人
取扱製品 コイルバネ、金属線の異形状加工製品(線細工・ワイヤーフォーミング)

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