注目の出展企業 「株式会社荏原精密」(神奈川県)

「プレスから板金へ、板金&切削へ―時代のニーズに合わせたものづくりを」

株式会社荏原精密 代表取締役社長 中島 一郎

企業プロフィール

会場
大阪
ブース番号
340
業種
金属製品製造業
所在地
〒223-0051 
神奈川県横浜市港北区箕輪町2-19-6

他の板金屋では出来ない難しい依頼を好んで受ける

― 力を入れている事業分野や製品についてお聞かせください。

精密プレスをメインとしておりましたが、ニーズの移り変わりとともに徐々に精密板金にシフトしていき、現在に至っております。ただ、今後の板金業界の中での成長を考え、労働力に頼らない切削加工の事業にも力を入れている最中です。一つの分野にこだわらず、多岐に渡った展開をしていきたいですね。

― 切削加工に着目したきっかけはありますか?

切削加工は人への依存度が比較的低いと考えます。板金加工でも同じように自動化の傾向にありますが、人にかかるウエートはまだ大きいです。機械を活用することでスピード、コスト共にメリットがあり、結果お客様への提供価格にも貢献できると考えます。同時五軸マシニングセンターは非常に高価であったため、補助金制度を活用させていただきました。

― 御社の独自性はどういった部分にありますか?

当社は、「他の板金屋さんでもできる」ご依頼はあまり受けません。逆に他社さんでは解決が難しいご依頼は喜んで受けさせていただいております。加えてタイムリーに対応できるところも独自性のひとつだと考えます。以前10時半に電話が来て「12時に図面を渡せるが、その日のうちに欲しい」とご依頼がありました。製作可能かどうかを現場に確認すると「できる」と。私自身の現場経験の裏打ちもあり、ご依頼を受けました。14時には依頼された360個の部品が全て出来上がりましたね。この受注のタイミングでこの数量をこの時間で製作できたという実績、ご依頼を受けたというスタンスと柔軟性は、誇れるのではないかと思います。

― 特にどういったご要望をお持ちの企業様にお応えできますか?

自社で金型を起こすところから一貫して製品を作り上げる、しかも適正なQCD(Quality・Cost・Delivery)でとなると、同じような会社さんはなかなかないのではないかと思っています。お客様からもこの点を高く評価いただいていますし。ですからそういったニーズを抱えたお客様に、もっと多く出会いたいですね。一度ご利用いただければわかっていただけるという自負があります。
もし、他社さんが嫌がる難しい製作を短納期でというご希望があれば、当社の提供できることは大きくあるはずです。条件によっては成果をお約束するのが難しく、お断りさせていただくこともありますが、簡単にそのような判断はしません。過去の話ですが、容易に変形を起こしやすい製品を短納期、数千単位で製作してほしいと。それに加えて、海外での輸送に耐えられるレベルの厳重かつ製品が箱の中で暴れない安定した梱包で中国まで送ってほしいという要望にお応えした実績がございます。そういった数々の経験によって適正なQCDを達成するノウハウを培ってきています。
そもそもどの設計者さんも本当は『今すぐ欲しい』んですよ。それに最大限に応えるために一肌脱ぐ、それが信頼につながる。そしてお客様の喜んだ表情が見たい。こういった思いがあって、一生懸命になれます。
今の時代は「CS(Customer Satisfaction)」ではなく、「CD(Customer Delight)」、つまりお客様に感動していただくという意識で取り組んでおります。

目指す先は『総合金属加工業』

― 御社は今後、どういった事業展開を考えていますか?

成形加工においては自動車関係の仕事が多いのですが、軽量、硬度(強度)が求められる中、新素材や難加工材への加工にも対応できるよう幅を広げていきたいです。当社は『総合金属加工業』を目指しています。現在の板金と切削だけでなく、金属全般を取り扱えるような企業になっていこうと。別の観点で言えば、この業界における『年中無休のコンビニエンスストア』のようになりたいとも考えています。実際には折合いをつけるべき部分も多く構想段階ではありますが。例えば、金曜日に発注いただいた製作を土日に作り、月曜に納品することが出来るのなら、かなりのニーズがあるでしょう。

― 今回出展される内容についてお聞かせください。

当社はプレスや金型から始まった会社ですので、そのノウハウを活かし絞り加工の金型も自社で製作しています。他社さんよりコストが低く、納期も早く仕上げられることができます。今回は、新しく導入したデジタルサーボプレスというプレス機を活用した絞り加工製品を展示する予定です。以前は片手サイズまでしか製作できませんでしたが、このプレス機により両手サイズまで可能になりました。大きさだけでなく、深さもより深くすることが可能になり、よりお客様のニーズに応えられるようになっています。

― 展示会でコンタクトをとりたい企業さんはありますか?

同業の会社さんも多数出展されていると思いますが、当社と近いQCDへの考え方でものづくりができる会社さんと出会うことができれば、お互いのためになる協力関係が築けるかもしれないですね。一度に多くの注文をいただいたとき、お互いに仕事を融通しあえる関係があれば対応できるキャパシティが増え、結果双方のお客様のためになるのではないでしょうか。また、まったく違った業種の会社さんとの交流を通じて、新しい可能性を見出せればとも考えています。
当社には海外からもよく視察に来ていただいていますが、『曲げる機械であるベンダーをこんなことに使うとは目から鱗だ!』とよく言われます。既成概念にとらわれず「柔軟に」「気付き」「チャレンジ」するようスタッフには良く言い聞かせています。こういった姿勢はお客様のニーズに応え、価値を提供できると信じているからです。これからも積極的に事業に励んでいきたいと思います。

株式会社荏原精密の主な製品および工場風景

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