注目の出展企業 「株式会社アサヒメッキ」(鳥取県)

「最新技術を取り入れ未来を見据えたメッキ・表面処理を」

株式会社アサヒメッキ 技術営業部 営業総務管理部長 尾崎 直人

企業プロフィール

会場
大阪
ブース番号
400
業種
金属製品製造業
所在地
【本社所在地】
 〒689-1121
 鳥取県鳥取市南栄町1番地

【米子工場】
 〒683-0845
 鳥取県米子市旗ヶ崎2213番地1

色ムラを起こさない無電解のステンレス発色処理で剥離しない塗装を

― 現在力を入れている分野についてお聞かせください。

ステンレスの酸化発色処理という、ステンレスに様々な色をつける表面処理加工です。現在のステンレス酸化発色はステンレスを覆う酸化皮膜の厚さを電気的な処理によって変化させて行います。ただ処理の段階で、電気の流れやすさの差が膜厚のバラつきを引き起こし、これが色ムラの原因となります。そこで当社では、電気を使わない無電解発色処理の研究を進め、製品化を始めています。現在は以前からお付き合いのあるお取引先にPRを進めており、既に建築関係や自動車関係、家電関係などの企業様でご利用いただいています。

ステンレス酸化発色処理で発色させたエッフェル塔

― 今回出展されるステンレス酸化発色処理に着目したきっかけはありますか?

ステンレスの表面にはクロムという成分があり、それがメッキや塗装の密着を阻害しています。メッキや塗装をしても、後でぽろぽろと剥がれてしまうんですね。そしてこの剥離が大きな問題になり得るため、福祉器具を製造されていたお取引先様が塗装を行えないという課題を抱えられまして。しかし金属そのものの色はものすごく冷たく、例えば椅子であったら、利用者の方が座られる時に冷たく感じてしまいます。そこでお取引先様から、なんとか見た目の温度を上げられないか、というご相談をいただいた。これがきっかけですね。

― どのような分野での活用を期待されていますか?

完成すれば、システムキッチンの取っ手や、ドアの取っ手や蝶番などの建築小物や、自動車のパーツなど幅広くご利用いただけると考えています。製品デザイナーさんにとって、ステンレス製品はシルバーのイメージがあると思いますが、もっとデザイン性の幅を広げていただけますね。そして将来的には、車の内装などの樹脂の上にされたクロムメッキの代替になると考えています。実はクロムメッキはヨーロッパでは規制がかかっています。製造の工程で6価クロムという有害物質を使っているため、以前はEU内での製造が認められていなかっただけでしたが、昨年輸入も禁止になりました。日本での規制はまだありませんが、自動車産業に関わりますので、いずれ問題になるでしょう。クロムの代替素材として、硬さや耐食性、コストの面からみてステンレスは有力だと思いますので、これに色をつけられる技術は今後需要が高まっていくのではないかと感じています。

生産性の高いラインを作るとともに、技術者の技術力向上にも努める

― ものづくり補助金はどういったところにご活用されましたか?

メッキ全体の、工程改善に活用しました。以前は、例えば長いものに特化したライン、小物に特化したラインなど、何か一つに特化したライン作りをしていたのですが、個々の工程はもとよりものづくりの方向性自体を大きく見直し、効率よく様々なメッキ処理に対応できる導線でラインを作り上げました。

検査場

― 技術力を向上させるために取り組んでいることはありますか?

電気メッキの技術者には技能士試験があり、その試験に向けて当社内で技術を高め合うための話し合いや討論会を行っています。技術力がある社員が講師となっての社員教育を、会社全体で取り組んでいますね。

― メッキ処理における御社の独自性はどういった部分にありますか?

小物部品の中には細く深い穴が空いているものがあります。そういったものへメッキ処理を施すと、しばらくしてその穴の中から薬液や不純物が出てくることがあり、メッキの状態を悪くさせる原因となることがあります。そこで当社では、細く深い穴に対して真空で洗浄をする工法を行っています。これは他社様ではやられていない、独自性のある部分だと思いますね。

― 展示会ではどのような企業様との出会いを期待していますか?

当社では亜鉛ニッケル合金メッキという表面処理も行っています。薬液メーカーさんが新たに開発された薬品を日本初導入し、現在は自動車のメーカーさんなどにご利用いただいてます。この表面処理は耐食性、耐熱性、コストパフォーマンス、いずれの面からみても非常に優れており、今後活用価値が高まると感じています。ですので、自動車関連の加工をされている企業様とはぜひお話しさせていただきたいですね。

株式会社アサヒメッキの主な技術と工場風景

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